「天皇賞・秋」が終了しました。結果は圧倒的な人気に支持された
アーモンドアイが、昨年に続き連覇。それも余裕綽々に3馬身差の
ワンサイド走。
長い間、競馬に携わって来た私も、舌を巻くほどのあまりの強さに、ただただ呆れるばかりでした。
それは史上最強の牝馬と言っても過言ではないはずです。時計が1分56秒2、
トーセンジョーダンのレコードに0秒1差まで迫るタイム。それも余裕を残してラスト33秒8。ビッシリと追っていれば間違いなくレコード樹立だったでしょう。なんと言うスーパーガールなのでしょうか。

予想した通り内から主導権を取った戸崎・アエロリット。前半の5ハロンを59秒0の比較的ゆったりとしたペースに持ち込みました。これを2、3番手でマークする形になった2番人気のサートゥルナーリア。その直後のインに直前のサートゥルナーリアの動きを見ながら構えるアーモンドアイ。外に3番人気ダノン
プレミアムがいます。中団に
スワーヴリチャード。アルアインもこの位置の外を追走。後方にワグネリアン、その真後ろにユーキャンスマイル、マカヒキと続きます。

直線に入って快調に逃げるアエロリット。直後にサートゥルナーリアとダノン
プレミアムが接近。アーモンドアイは内ラチ沿いを抜群の手応えで肉迫。
ラスト200mでアエロリットに内から迫るアーモンドアイ。アエロリットの外にサートゥルナーリア。その外に馬体を併せたダノン
プレミアム。
そしてアエロリットの内をこじ開けて出たアーモンドアイ。そこからエンジン全開。一気に後続の差を広げて行きます。2番手をしぶとく頑張るアエロリット。ここで並んでいたサートゥルナーリアが急に脱落。外から伸びるダノン
プレミアムがアエロリットを捉えて2番手に進出。ゴール寸前で外からワグネリアンと、大外から直線勝負に徹したユーキャンスマイルが猛然と肉薄。

抜け出してから余裕を残すようにアーモンドアイが、
天皇賞のゴールテープを真っ先に切っていました。

ガッツポーズで感動の
パフォーマンスを幾度となく表現するアーモンドアイのルメール
騎手。スタンドに自らのゴーグルを投げ入れました。

2着にダノン
プレミアム。流れを読んだ
川田騎手の見事なプレーです。また、そのしぶとさを生かし粘りに粘ったアエロリットが3着。

大外から追い込んだユーキャンスマイルと、ワグネリアンが4、5着。アーモンドアイのライバルだったサートゥルナーリアは6着に後退。直線で内と外に馬体を併せられたことで、キャリアの浅さが出たのかも知れません。

それにしても
秋の天皇賞を連覇した史上初の牝馬アーモンドアイ。その強さにはただただ呆れるばかりです。
安田記念以来の実戦。まだ完調ではなかったとするならば、まさに底知れぬ史上、最強の女傑と言う表現がピッタリの感がします。
私たちは史上に残る今回の
天皇賞のワンシーンワンシーンを、きっと胸に刻み込んで語り繋いでいくことでしょう。
