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史上、最強のダート馬をライブで見ているのか!!


    私には確かな自信がふつふつと沸いていました。ジャパン・オータムインターナショナル「チャンピオンズカップ」です。

私は◎インティ〇ゴールドドリーム▲クリソベリルと予想。先行しそうなロンドンタウン、ワイドファラオが外枠にまわったことで、理想の4番枠を引いたインティが単騎逃げ、一人旅に持ち込めると推察。となれば、7戦5勝のダート1800m。中京は同距離で2戦2勝、今年のGIフェブラリーSの優勝馬。

  一方、5戦5勝の3歳馬クリソベリルは9月の日テレ盃以来の実戦。過去10年で直前に10、11月を使っていない馬は連対ゼロ。これは大きな馬のクリソベリルには減点だろうと予想。

おそらくインティの単騎逃げで、フェブラリーS同様にゴールドドリームが追い込んでも届かないかも知れない、と推測したのですが、結果はクリソベリルが優勝。それは衝撃的な強さをアピール。これが3歳馬なのか、度肝を抜かれた思いです。

抜群のスタートを決めたインティ。無謀にもこれを追いかけるテーオーエナジー。そして内枠を利してクリソベリルが難なく3番手。なんと直線勝負のゴールドドリームのルメール騎手が、相手はコイツだ!とばかりクリソベリルの直後に位置取り。同じポジションにはロンドンタウンがいます。チュウワウィザード、オメガパフュームと続きます。

前半の5ハロンが60秒8。スローではありませんが、逃げるインティにとっては絶好のペースです。

4コーナーを先頭でまわったインティ。比較的、一団の展開でしたが、後続も迫っています。直線でエンジンに再点火するように再加速を見せるインティ。これを好位で窺っていたルメール騎手のゴールドドリームもゴーサイン。それをインの3番手にいたクリソベリル。川田騎手がラチ沿いからインティと、外のゴールドドリームの間隙を狙います。

そして、外から並びかけたゴールドドリームの内側に入り、最内で頑張るインティに馬体を並べます。

いつもアッサリ抜け出し厳しい競馬を強いられたこともなかったクリソベリル。この若き3歳馬が古馬の間からグイグイと割って出たのです。結果は外のゴールドドリームをクビ差抑えてクリソベリルが優勝。初めてのGI制覇でした。鞍上の川田騎手も今年初めてのGI優勝。

力は出し切ったというゴールドドリームのルメール騎手。クビ差以上に大きなパワーを見せつけられたような印象でした。

1分48秒5の時計は、過去10年で最速のタイム。550kもある雄大な馬格を持つクリソベリル。これで6戦6勝。無敗の快進撃を続行中のクリソベリル。私たちは過去に見たこともなかったダートの大器と遭遇したのかも知れません。