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さすが熟練のU騎手が放った急遽と言うドラマ!!


  なんという巡りあわせでしょうか。こんなドラマの筋書きをかけたら直木賞ものでしょう。開幕したローカル福島開催の呼び物は、3歳注目の一戦「ラジオNIKKEI賞」。小回りの芝1800m。

このレースでバビット(8番人気)に騎乗予定でいた団野騎手が、7レースの落馬事故に巻き込まれて負傷。ここで急遽ピンチヒッターに内田騎手が指名。

稍重馬場で1番枠のバビット。抜群のスタートを決めて難なく先頭に躍り出ます。内田騎手は「スタートが速かったし、無理に下げる必要はないと思って、そのままハナに行きました」と振り返ります。

出の悪かった2番人気のグレイトオーサーがシゴキながら2番手に進出。パンサラッサが3番手。1番人気のパラスアテナは後方に控えます。

  前半の5ハロンが59秒6と、稍重馬場のコンディションでは平均した流れ。逃げる内田騎手は「3コーナーから4コーナーでも手応えは十分。少し早めに仕掛けたら加速してくれました」と、想像以上の手応えだったことを明かします。

 そして、直線でも後続を尻目に、ぐんぐんと差を広げて、そこはまさに独り舞台。後続に5馬身差。ワンサイド劇でした。

4コーナーで2番手に上がったパンサラッサ。そのまましぶとく2着。直線一番外からパラスアテナが肉迫。中団で脚を温存していたディープキング。開いた内から詰め寄って外のパラスアテナを捉えて3着。

早めに好位に上がったルリアン(3番人気)、後方から差を詰めて来たサクラトゥジュール(4番人気)。直線は道悪のせいか、ともにジリジリと差を詰めるのが精一杯。5着、6着でした。

内田騎手は「急だったので、正直、これほどのパフォーマンスが出来るとは思ってもいませんでした。ペースが速くなっても、距離が伸びても問題ないと思います。良い競馬をさせてバトンタッチをしたいと思っていたので、本当に良かったです」と、熟練らしいコメントで振り返りました。

これでローカルだけで3連勝のバビット。いろいろと恵まれた面はありましたが、そのスタミナと先行力。秋に向けて楽しみになりました。