小倉開幕を祝うように「
小倉記念」。小回りコースの芝2000m。そしてハンデ戦。先行タイプの馬には一見、有利な舞台にも思えましたが、
ミスディレクションを筆頭にタニノフランケル、ショウナンバルディ、サマーセント。出来れば4角で先頭に立っていたいタイプがズラリと揃って緩みない展開が予想されました。
2000mが得意で一瞬の切れ味で勝負に出て来る馬がサトノガーネット(6番人気)。昨年末の
中日新聞杯(芝2000m)で破ったのがラストドラフト(今年の
AJCCでブラスト
ワンピースの3着)。
春の
阪神牝馬Sで1番人気のダノンファンタジーと僅差の接戦。この切れ味を生かせると一気差しが決まる!と私は推察。
鞍上に
松山騎手。不足はなし。
極端な不良馬場だった前走の
エプソムカップはまったくの参考外。そのあと
小倉記念を目標に入念に調整。

案の定、
小倉記念はスタートして最後方近くで展開。
ミスディレクションの逃げにタニノフランケルが2番手。前半の1000m通過が58秒1。3角でタニノフランケルが先頭を奪います。さらに4角では1番人気のランブリングアレーが強引に先頭に躍り出ます。
追い込みのロードクエストも積極的に行きます。ノーブルマーズ、サマーセントが続きましたが、中団のインでピッタリ経済コースを走って来たアールスターが、ラチ沿いをこじ開けるようにして一気に伸びます。
一方で、サトノガーネットは後方から4角で一番外に進路。そこからエンジン全開。猛然と最速のラスト34秒3で追い込んだのですが、悔しいかな1馬身差届かず2着。
10番人気のアールスター。連下も考えていたのですが、結局切ってしまったことを後悔。とはいえ
長岡騎手にとって初めての
重賞制覇。例年、新潟で騎乗しているケースが多いのですが、栗東の杉山
調教師との信頼関係で、この
重賞制覇となりました。
しかしながら開幕週の小倉、小回りコースで珍しく最内が開いたことにビックリ。これも神がかりでした。

