
3冠なのにこんなにポンポンと達成できていいものなのか、先週の
デアリングタクトの「
秋華賞」に続いて、
コントレイルが3冠目の
「菊花賞」も撃破。それも
デアリングタクトと同様に無敗で3冠を制覇。
無敗の3冠馬は2005年の父
ディープインパクト以来、実に15年ぶりの偉業。その前が1984年の
シンボリルドルフ。まさに歴史的な出来事となりました。
今年は本来ならば
オリンピックイヤー。世界的なコロナウイルスの
パンデミックで、世界中が恐怖と経済の停滞。暗い一年でした。日本競馬も無観客で進められて、ようやく一部ファンを招き入れたものの制限付き。

そんな中で行われた「
菊花賞」。
皐月賞、
ダービーを連勝し、秋初戦の
神戸新聞杯も圧倒。唯一のライバルのサリオスが路線を変更。
コントレイルにとっては無敵の快進撃が続く気配の様相。単勝は1.1倍と断トツの支持を受けました。
初めて挑戦する距離3000m。
福永騎手は「いいスタートが切れたのですが、リラックスして走らせてあげることが出来ませんでした」と、後悔のコメント。
好位置をキープ出来たものの外側の斜め後ろにアリストテレス。鞍上のルメール騎手が
コントレイルを徹底マーク。
思い切り良く逃げたキメラヴェリテ。それを離れた2番手で追うバビット。その後ろにディープボンド。前半の5ハロンが62秒2。それらを好位でマークする
コントレイル。そしてアリストテレス。2番人気のヴェルトライゼンデは中団で折り合いに専念。後方にサトノフラッグ、ロバートソンキー、
ブラックホール。

4コーナー手前でバビットが動いて先頭。これを見た
コントレイルも接近。アリストテレスもピッタリと付きます。そして馬場の中央に出した
コントレイルが早目に先頭。外のアリストテレスもゴーサイン。そして馬体を
コントレイルに馬体を併せて来ました。
「危うし!
コントレイル!外アリストテレスが先頭に立つか!」と実況アナ。内
コントレイル、外アリストテレス。福永VSルメールの壮絶な叩き合い。
それでも、クラシック2連勝中の貫録、
コントレイルが驚異の二枚腰を披露。勝負強さを見せつけて馬体を併せたままゴールイン。クビ差の死闘でした。
「2着馬にずっとプレッシャーをかけられてエキサイトしていました。相手の手応えが良かったので、まずいと思いましたが、最後まで馬を信じて追いました。」と、
福永騎手。
一方、ルメール騎手のアリストテレスは「
コントレイルの外でリラックスして走れました。この馬は最後まで
フルパワーで走ってくれたけど、
コントレイルは止まらなかったね」とコメント。
3馬身離れた3着にサトノフラッグ。そして4着ディープボンド。2番人気のヴェルトライゼンデはロバートソンキーから2馬身遅れて7着に敗退。3番人気のバビットが10着に撃沈。
コントレイルに距離の3000mは向いていないと語る
福永騎手。今後は中距離を中心に使われることになるのか。
デアリングタクトとの無敗馬対決はあるのか。コロナ禍ながら競馬は一段と盛り上がりそうです。
