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汚名返上だ!ようやく手にした待望のGI制覇!


 春のGIシリーズの最終戦。72回を迎えた伝統の「安田記念」。勝者は3週前の「ヴィクトリアマイル」で、2番人気に推されながら、僅差の5着に敗れたソングライン(4番人気)。

「ヴィクトリアマイル」の反省から、鞍上の池添騎手は「厩舎の期待になんとしても応えたい。その一心で騎乗しました」と振り返ります。続けて「いいスタートが切れたのでポジションを取り、結果的にそれがうまくいきました」。

  レースはホウオウアマゾンが予定通り主導権。外からレシステンシア、内からカフェファラオ、ダイアトニックが、前で流れに乗ろうと画策。そこへ流れが遅くなると考えたダノンザキッドが、間をこじ開けるように2番手をキープ。その背後にファインルージュ、その後ろをサリオス。それを前に見て中団の外にソングライン。

そして、ソングラインをマークする形で2番人気のシュネルマイスター。そこにはセリフォスもいます。そして、1番人気のイルーシヴパンサーは、いつものように最後方で末脚勝負に徹しています。

前半の半マイルが46秒7、予想通り落ち着いたペースで流れます。内ピッタリと逃げるホウオウアマゾン。勝負どころの4コーナーで内の馬場状態を考慮して、内側から中央近くに持ち出したダノンザキッドが、抜群の手応えでホウオウアマゾンに馬体を並びかけて来ました。ダノンザキッドの真後ろにいたファインルージュが、ダノンザキッドの内から併せる形でじんわりと進出。

馬場の外目から迫って来たサリオス。その外からソングライン。これらを追うように一番大外がセリフォス。そして、2番人気のシュネルマイスターが満を持して馬場の中央を割るように強襲。

ゴール前は内、外の6頭が横並びになる、まるでハンデ戦のような大激戦。そんな中でサリオスの外から鋭く伸びたソングラインが、内から強襲したシュネルマイスターを振り切りクビ差先着。アタマ差でサリオスが3着。大外から伸び脚が目立った3歳馬セリフォスが4着。内のファインルージュとダノンザキッドがハナ差で5、6着。

  そして、1番人気のイルーシヴパンサーは後方から最速の32秒6の強靭な末脚で追い上げてきたものの僅か0秒2差の8着。結果的にあまりにも展開が不向きだったように思えます。と、同時にこれがGIの壁かも知れません。

昨秋のGI「マイルCS」のグランアレグリアに続く牝馬の優勝。ヴィクトリアマイルを制したソダシと同様に、「時代は牝馬強し!」の傾向は当分マイル戦では続きそうな予感がします。