fbpx

ハイペースの極端なパワフルコンディションは強かった!!


ゴール前は激しい2頭のデッドヒート。懸命に逃げ粘らんとするパンサラッサ(2番人気)に、外から並びかけたジャックドール(3番人気)がクビ差捉えて優勝。

58回目の注目のGⅡ「札幌記念」は、昨年の覇者ソダシ(1番人気)が今年も参戦。中間の降雨が大きなカギとなりました。良馬場発表でしたが水分を含んだ洋芝独特のパワフルさを要求されたコンディション。

そして、絶対的な逃げ馬のパンサラッサに、同型のジャックドール、そしてユニコーンライオン。これを見据えたうえで展開するソダシ。これはどう見てもスローにはならない、緩みのないペースになるだろうと私は推察。

スタートと同時に飛び出したユニコーンライオン。逆にダッシュが鈍いパンサラッサ。それでもパンサラッサは3番枠とあって、吉田豊騎手が強引にしごきなら主導権にこだわります。これにピタリとついたユニコーンライオン。そしてジャックドールが3番手の外を追走。内にはウインマリリン(5番人気)。ソダシはその直後で展開。

中団にアラタと4番人気のグローリーヴェイズ。ユーバーレーベンとハヤヤッコが後方で待機策。

前半の5ハロン通過が59秒5。馬場状態を考慮するとハイペースで展開します。結果的に後半の5ハロンは61秒7も要しました。

縦に長い展開。4コーナーで先頭のパンサラッサに、外からジャックドールが迫って並びかけようとしてきます。その背後にソダシ。その内にウインマリリン。ユニコーンライオンはここでいっぱい。そこへ外からアラタが接近。グローリーヴェイズはその後ろ。

内のパンサラッサが最後の力を振り絞って頑張ります。ジャックドールが並んで藤岡祐騎手がステッキ。後続が離れます。3番手はウインマリリン。

パンサラッサかジャックドールか。激しい叩き合いは追う強みでジャックドールに軍配。クビ差でした。しぶとくウインマリリンが3着。アラタ、ソダシと続き後方待機組はなすすべなく敗退。

勝ち時計が2分1秒2で、ラスト3ハロンが37秒7。昨年のソダシが1分59秒5でラストが35秒4。良馬場発表でも今年は2秒も遅いタイム。ちなみに一昨年のノームコアが1分59秒4でラストが35秒2。

この異常に時計を要するコンディションが、結果的に大きなウエイトを占めていたような気がします。ソダシはスタミナを要するコンディションで、この距離はどうも厳しいようです。

同様に6着だったグローリーヴェイズ。ユーバーレーベン(11着)も同様な印象を受けました。ハヤヤッコは池添騎手によると函館記念の疲労が残っていたようです。無念の10着でした。