内か外か!? 判断ミスが大きく左右した結末!!
8月最後の日曜日。札幌では恒例の6ハロン戦「キーンランドカップ」が行われました。今年の札幌は中間の降雨の影響もあって、芝1200mとはいえポジション、コース取りが大きく影響したように思われます。 1番人気で大外枠の3歳馬トウシンマカオは、川田騎手が騎乗と言うこともあって、多くの支持を集めました。連勝中のウインマーベルが2番人気。抜群の手堅さを見せている短距離巧者ジュビリーヘッドが3番人気。4番人気のヴァトレニ、切れ者エイティーンガールが5番人気と続きました。 オパールシャルムがジワジワと主導権。これに外からレイハリア。そして内からヴァトレニが続きます。これらを見ながらウインマーベル。この後ろがジュビリーヘッド。外からトウシンマカオ。スタートで後手を踏んだヴェントヴォーチェは後方でインピッタリ。同じような位置に好スタートから下げたメイショウミモザ。そしてエイティーンガールもいます。 前半の3ハロンが34秒5。馬場コンディションもありますが思ったよりも逃げ馬が一息入れたようなペース。 3コーナー手前で内から動いたのがヴァトレニ。強気に先頭に立ちます。オパールシャルムが2番手。先頭から最後尾まで一塊、ダンゴの展開。従って外々をまわる馬も多く見られました。 逆にインをピッタリと出遅れたルメール騎手のヴェントヴォーチェは、無理なく最短の距離を走ります。 そして4コーナーでは内をピッタリに逃げるヴァトレニ。そして好位からウインマーベルが仕掛けます。一団の後続は4コーナーで外に大きく膨れます。大外に大きく膨れたメイショウミモザは致命的な不利。 ポッカリと開いた内からヴェントヴォーチェがスルスルと上昇。懸命に頑張るヴァトレニ。2番手のウインマーベルに内から迫るヴェントヴォーチェ。3番手以下が離れます。 3頭の激しい叩き合いはゴール前で真ん中から抜け出したヴェントヴォーチェが優勝。初重賞制覇となりました。ウインマーベルが半馬身遅れて2着。同じく半馬身差でヴァトレニ。外から伸びたトウシンマカオ、粘ったオパールシャルムと続きました。 後方待機組は厳しい展開の中で、直線大外から鋭い脚を見せたエイティーンガールが6着。ジュビリーヘッドは中団で伸びを欠いて7着。メイショウミモザは折角、好スタートを決めながら後方に下げる消極策。終始外々を走らされて、4コーナーでは外ラチ沿いに振り回される致命的なロス。期待しいていただけに騎乗方法も含めてガッカリでした。 逆に、出遅れても見事なプレーを見せたルメール騎手。今年は海外騎乗が多く、騎乗機会が減りましたが、さすがの好判断です。見事な重賞2勝目でした。
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