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マイル戦並みの流れを正攻法!レコ勝ちを決めた強いヤツ!!


皐月賞馬、ダービー1、2着馬が見合わせた阪神での「菊花賞」。様相は混とんとしていましたが、ダービー3着のアスクビクターモア(2番人気)が、正攻法から直線入り口でロングスパートを仕掛け、急追する後続を振り切って夢のクラシック初制覇!皐月賞、ダービーで手の届かなかった悔しさを、最後の3冠目で栄冠を掴み取りました。それもレコード勝ち。

  スタートと同時にセイウンハーデスがブリンカー効果もあって、一気に飛び出し、後続を置き去りに大逃げを仕掛けます。これで展開が激変しました。なんと1000m通過が58秒7、マイル戦並みの速いペースで展開していきます。

  離れた2番手にアスクビクターモア。1番人気の最内枠ガイアフォースは中団内の少し前の位置をキープ。やや掛かり気味の追走。その外にいるのがジャスティンパレス(4番人気)、プラダリア、大外枠のセレシオンも同じように中団待機。

  そして、後方の前方の位置には3番人気のドゥラドーレス。最後方の一団にヤマニンゼスト、出遅れたヴェローナシチー、ボルドグフーシュ、シホノスペランツァが待機。

  大逃げを打ったセイウンハーデスが2000m通過を2分1秒4。驚きの速いペースで展開して行きます。

  そこで、離れた2番手で様子を見ていたアスクビクターモアが、後続に脚を使わせる作戦か、3コーナー過ぎに仕掛けてセイウンハーデスを捉えに行きます。意表を突かれた後続は置かれ気味。そして4コーナーをまわると後続を離す形で先頭。

  馬場の中央からジャスティンパレス、その外から迫るボルドグフーシュ。背後のドゥラドーレスは伸び脚が今一息。

 

  先頭はアスクビクターモア。外からジャスティンパレスとボルドグフーシュが強襲。アスクビクターモアにボルドグフーシュが並びかけたところがゴール。それはまさしく運命のゴールでした。

  辛くもハナ差で押し切ったアスクビクターモア。速いペースを正攻法で押し切ったスタミナ。そして3分2秒4のレコード。頭が下がる思いです。

  個人的にはダービー(7番人気)で本命に推した馬でしたが、ようやく花開いた印象です。

  関東馬による2年連続(タイトルホルダー優勝)の菊花賞制覇は実に30年ぶり。またアスクビクターモアの父、ディープインパクト産駒のGI制覇は30勝目。凄い記録となりました。