
この時期恒例となった東京の
「アルゼンチン共和国杯」。フルゲートの18頭が参戦。ハンデ戦で、いかにも大混戦の様相。
私は佐渡Sを勝ち上がった
カントル(7番人気)を指名。それなりに自信があったつもりでしたが、そう簡単には問屋が卸さなかったようです。
1番人気はハンデ頭のテーオーロイヤル、2番人気が
ダービー以来の3歳馬キラーアビリティ。おそらくこれらの馬と比較しても、カントルのポテンシャルはヒケをとらないはず。私はそう考えました。
強力な逃げ馬が少ない中で、最内枠からキングオブ
ドラゴンが一目散に飛び出して行きます。アフリカンゴールド、ブレークアップが2、3番手のポジションで予想通り。その後には内からテーオーロイヤル。その外にカントル。これはカントルには理想的な位置取りだとニンマリ。
中団にヒートオンビート(3番人気)、ハーツ
イストワール(5番人気)の8枠勢。後方にラストドラフト、さらにキラーアビリティはユーキャンスマイルと共に最後方グループに待機。
ポンポンとキングオブ
ドラゴンが速いピッチで飛ばすように見えましたが、前半の5ハロンが61秒台のスロー。従って2番手以下は一団の展開で進みます。
直線で先頭でまわって来たキングオブ
ドラゴンが、初めての東京だったせいか、いきなり内ラチの柵に激突。接近して来た後続がヒヤリとする場面。

先頭に躍り出たアフリカンゴールドに、すかさず外からカントル。内からブレークアップの4枠勢が先頭を窺う勢い。
とは言え、一瞬、先頭にたったカントル。大きな故障明けから2戦目。初めての古馬の
重賞。内からブレークアップに前に出られると、馬自身が委縮する形で遅れをとります。
その時に、外からヒートオンビート、ラストドラフトが馬体を併せに来ると、カントルが再びエンジンが点火。


ブレークアップの内から伸びたハーツ
イストワール(2着)、そしてヒートオンビート(3着)、にカントル。激しい叩き合い。その争いを尻目にブレークアップが快勝。カントルはクビ・クビ差の4着。

人気のテーオーロイヤルは6着に敗退。キラーアビリティは8着に敗退。伸びを欠いてしまいました。
アルゼンチンタンゴのバンドネオンのリズムが、帰路につく背中に哀愁となって染み渡りました。
