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ホウオーに何が!?気になる2つの問題!


 どうしたんだ!フサイチホウー。と、思わず声に出してしまうくらいの惨敗でした。
注目の菊花賞トライアル「神戸新聞杯」。ダービーで1・6倍に推されたフサイチホウオーにとっては、まさに菊花賞に向けて汚名返上の秋の陣だったわけです。
 松田国調教師も競馬週刊誌で「頭の位置が決まって、春とは歩き方が違うし、追うごとに筋肉も盛り上がってきた。いい雰囲気でレースに移行できそうだ」と、力強いコメント。
 その言葉からどんなに強いフサイチホウオーを見られるのかな、と期待されたファンの方も多かったはずです。
 私の本命はドリームジャーニー。あのスローペースのダービーで、5着に追い込み、フサイチホウオーに先着。神戸新聞杯は逃げ、先行馬がずらり。間違いなく緩みのない流れになると判断。小柄な馬で仕上がり早やのタイプ。買い目は今回が妙味と考えました。
 対するフサイチホウオー。初黒星を喫した皐月賞の3着で、このとき私は初めて本当に強い馬だと実感しました。初体験の中山で、唯一、後方から追い込みラスト3Fが33秒9という強烈さ。ところが、1・6倍の圧倒的支持を受けたダービーで7着。折り合いを欠いたというコメントがでましたが、あまりにも見せ場のない、普通のオープン馬の走り。折り合いを欠いたといっても、他の馬だって欠いていた馬は多かったのです。なにより、犯罪的出遅れで、口を割りながら一気に4番手に上がり、直線失速したヴィクトリーが9着。その馬とわずか0秒3差。これはフサイチホウオーに何かが起きているな、と私はみました。いつもいつも接戦続きで、皐月賞が全精力をつぎ込んだ力走。そのツケが溜まったのが、ダービーの結果だと考えたのです。
 夏に静養し、春の激戦の疲れをとって、秋に出陣してくれば、これはこれで楽しみでした。その意味からも神戸新聞杯は、まばたきすらしないようにしてレースに注目。その結果はどうでしょう。私の◎は4角で大外から期待通りの伸び脚で完勝。ところが、フサイチホウオーは、中団外で待機。直線では、さあ、これからというときに前の馬と同じ脚色になり、内と外から来た後続馬の中に沈んでしまいました。これがあのフサイチホウオーなのでしょうか。筋肉が盛り上がって成長したフサイチホウオーなのでしょうか。
 答えは2つ。調整の失敗か、体のどこかが悪い(おそらく春の疲れが残っている)のだと思います。菊花賞での巻き返しは、相当大きなハードルを越えなければならず、不安の方が大きく、まず困難だとみています。