
2歳牝馬の頂点
「阪神ジュベナイルフィリーズ」。圧倒的な1番人気に推された
リバティアイランドが、中団の前方に位置して、ラスト200mで先頭に立つと、後続を2馬身半も突き放す横綱相撲。直前の
アルテミスSで敗れた経験を、
鞍上の
川田騎手がしっかりと生かして栄冠に繋げました。
戦前は1枠1番のサンティーテソーロの一人旅か、と予想されましたが、インティネラートル、リバーラ、キタウイング等が、抜群のダッシュで飛び出したサンティーテソーロを、激しく急追する展開。それで前半の3ハロンが33秒7。あのレシステンシアがレコードで逃げ切ったときと同じペース。
8枠に人気の3頭が同居。この3頭が出遅れて最後方に置かれる展開。速いピッチで流れる展開。好位には少し掛かり気味にモリアーナ。アロマデローサも同じような位置。そして好スタートを決めた
リバティアイランドが中団の前方の外。内にはシンリョクカ。真後ろにミシシッピテソーロ。さらにドゥアイズ。その背後に続くドゥーラ、ウンブライル、
ラヴェルの8枠勢。

直線内で頑張るサンティーテソーロが最後の頑張りを見せます。そして満を持していた
リバティアイランドが外から迫力の伸び脚。あっという間に先頭のサンティーテソーロに変わって先頭。そして一気に突き放しにかかります。これを追ってシンリョクカとアロマデローサが追い上げて来ます。その内の真後ろからドゥアイズが迫って来ました。

ケタ違いの伸び脚を見せた
リバティアイランドが余裕を残して2馬身半差の圧勝。シンリョクカが迫るドゥアイズをクビ差振り切り2着。アロマデローサが4着。

モリアーナは直線で外に出そうとしたときにバランスを崩し、外の馬と接触しそうになる不利。ウンブライル、
ラヴェルは後方のままで敗退。ゴール前で伸びて来たドゥーラが6着と見せ場。


勝ちタイムが1分33秒1。ビッシリと追っていれば1分32秒台。春のクラシックに向けて、ひと波乱ありそうですが、それでも
リバティアイランドが間違いなく桜花賞最有力候補にノシ上がったことだけは確かです。
