

今年最初のGI
「フェブラリーS」。直前の
根岸Sを勝ち上がったレモンポップが圧倒的な人気に推され、それに応えて圧勝劇。今回はこれまでの主戦、
戸崎騎手から若き獅子、坂井瑠
騎手にバトン。バトンを渡した
戸崎騎手は2番人気のドライスタウトに騎乗。

レモンポップは直前の
根岸Sを制したものの力走の反動が出て、
フェブラリーSの出走が未定と言われてきました。

困ったのが
戸崎騎手。ドライスタウト側からこれまでと同じように騎乗依頼が来ており、レモンポップの出否待ちとはおそらく言えず、ドライスタウトに騎乗することになったと予測がつきます。

そこで、出走がGOとなったレモンポップ側は坂井瑠
騎手に白羽の矢。その坂井瑠
騎手が絶妙の騎乗。スタートを決めると好位、4、5番手をキープ。直線ラスト400m過ぎに仕掛けて先頭に立つと、ゴール前で強襲したレッドルゼルを1馬身半振り切り、GI初制覇。

ライバルのドライスタウトの外側でドライスタウトにフタをする格好。これでドライスタウトは動くに動けず、直線抜け出したレモンポップを追いかける展開。その外から後方で展開していたレッドルゼルがケタ違いの伸び脚でグングン肉薄。そして、それを追って4番人気メイショウハリオが鋭く迫って来ました。メイショウハリオはスタートで遅れて、その直後に大きく躓く痛い不利。大きく遅れてしまいました。
私は南関東、浦和の女傑スピーディキックに期待。ところが、中央の速い競馬が初体験。それに2000mくらいの距離で連勝を重ねて来た馬。マイル戦は前走の東京シンデレラマイルが久しぶりの1600m。ゴール前で鋭く伸びて6着に詰め寄って来ましたが、やはり、いきなり高速
スピードの結着は可哀そうだったかも知れません。
レモンポップの勝ちタイムが1分35秒6、ラストが36秒3。これは思ったよりも平凡でした。2年前のカフェファラオが1分34秒4。3年前のモズアスコットが1分35秒2。4年前の逃げ切り勝ちしたインティは今年と同じ1分35秒6ですが、ラストがなんと35秒4と強靭な二枚腰。いずれも良馬場でしたから、今年のレモンポップは相手と展開に恵まれた印象が残ります。

とはいえ、GI3勝目、関東圏のGIは初優勝。騎乗した坂井瑠星
騎手。若き獅子、今年も大いにGI戦線を牽引していくことになりそうです。
