雨の中のGIドラマは若き獅子と7歳の円熟馬!!
GI「高松宮記念」は、前日からの降雨で激しく泥が飛ぶ不良馬場。予想外にコンディションが悪化。 この日、1番人気がメイケイエール。ナムラクレア、アグリ、ロータスランド、トウシンマカオと続いていました。 スタートでキルロードが1完歩遅れ。オパールシャルムの武藤騎手の手綱が激しく動きます。それでも内からキルロードが主導権。ダディーズビビッド、アグリ、さらにメイケイエールが続きます。そこにファストフォースがいます。 そのファストフォースの後ろに内からトゥラヴェスーラ、さらにロータスランド。外にウインマーベル、後方にナランフレグにトウシンマカオ。そしてグレナディアガーズ。 前半の3ハロンが35秒6。キルロードの逃げを仕掛けながら追走するオパールシャルム。そこにダディーズビビッドもピッタリ馬体を寄せます。その外からアグリがジワジワと接近。 直線で内を開けて先頭のキルロード。そこへ外からアグリが2番手に進出。その背後の内からファストフォース。アグリの外からナムラクレア。そして、ポッカリと開いた内ラチ沿いには、イチかバチかトゥラヴェスーラ。2番手に上がろうと肉薄して来ました。 間を割って出たファストフォース。外側に寄れてアグリの進路に入ります。大外からナムラクレアが末脚を伸ばして来ており、中のアグリが挟まれて下がる不利。 先頭に立ったファストフォース。外のナムラクレア、内のトゥラヴェスーラを振り切り念願のGI制覇。 不利のあったアグリが7着。メイケイエールが12着と敗退。これで高松宮記念は4年続けて重馬場か不良馬場。良馬場ならどんな結末になったのか気になるところです。 「西村厩舎のスタッフの皆さんに感謝しております。内が伸びなかった馬場だったので枠順も良かったです。ただ、誘導にミスがあり、他の馬の邪魔をしてしまい反省しております」と22歳、GI初制覇の団野大成騎手。そしてファストフォース。 雨の中のGIのドラマの女神は、若き騎手と、地方転勤も経験した7歳の円熟ファストフォースに微笑んだようです。
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