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ラッキー・ハッピー・マーチャン♪♪


 なぬ、中館!?この騎手発表を聞いたとき、さわさわっと胸騒ぎがしました。そうです、スプリンターズSのアストンマーチャンです。彼女は本来、武豊騎手のお手馬で、前走の北九州記念は岩田騎手に乗り替わったものの、今回は何故か大抜擢の中館騎手。何か解せないものを感じたのですが、ひょっとしたら、これは大逃げの作戦か。でないと彼を乗せる理由がないのです。
 そもそも今回のスプリンターズSは、強力な逃げ馬が不在。それぞれが好位置で折り合いがつく馬がほとんど。それゆえ、何かが行ったらその直後でもついて行くから、という思いが各騎手にはあったかも知れません。しかも、まさかの大雨。馬場は不良。ここに今回の中館騎手を配してきた価値がありました。石坂調教師の考察が見事に的中したわけです。
 もし、アストンマーチャンは今回、主導権をとれなければ、厳しい競馬になっていたはずです。それは、昨夏の小倉1200Mの新馬戦で2着。2戦目に勝ちあがったものの2番手から半馬身差の大接戦。先手を取った小倉2歳Sでは2馬身半差の圧勝。同様に北九州記念が3番手からヨーイドンで、休養明けだったとはいえ6着に後退。変に大事に乗ろうとしても、1200Mでは古馬の一線級相手では厳しいかもしれない、という判断を石坂師も考えたのかも知れません。
 一方で、人気のスズカフェニックスは、馬インフルエンザの影響による移動禁止で、トレセン入りが遅れ、仕上がりが不十分だった可能性が大。結果の9着が物語っています。同じ橋田きゅう舎のアドマイヤフジも人気で函館記念4着、札幌記念9着。不可解な凡走劇。多くのファンをガッカリさせています。解せないといえば、抜群のスタートを決めたローエングリン。何故、抑え込んでしまったのか解せません。上位3頭はすべて前に行った者どうし。道悪上手でもあり、中山記念が久しぶりの逃げ切り勝ち。ゆえにこの消極的判断は、たとえ6着に善戦しても誉められたものではありません。
 さて、私はスプリンターズSでコイウタを◎。結果は11着。とはいえ良馬場であれば結果は違っていたと見ています。ヴィクトリアマイルで、1600M1分32秒5、ラスト33秒4で優勝。3週後に行われた安田記念の1番人気スズカフェニックスが1分32秒8、ラスト34秒3の比較から、結論の出し方は間違っていなかったと思います。やはり、雨が足かせになってしまった気がしています。