東京ドームで史上最大の「ねぷた」を観てきたぞー!
どちらから来たのですか、との私の問いに「八戸です」と、その女性はにっこり顔で言いました。
続けて私が「八戸ですか、もう地震の方は大丈夫なんですか?あっそうだ、八戸というと有名な牧場があるでしょう?」
「はい、地震はお陰様でもう復旧しました。牧場ですね、ええ、タイヘイ牧場がやっていますよ。六郎田さんのところです」と、ハキハキした口調で、またにっこり。
「そうなんですか、タイヘイ牧場は北海道にもあるので、どうしたものか、と思いましてね。それは良かったです。ところで、牧場の六郎田Sさんは、お元気ですか?」と私。
「いや、それはわかりません。すみません」と、困ったような、申し訳ないという表情で、その女性はポツリと返してくれました。
そして「八戸はいいところですよ。是非おいで下さい。美味しいものが沢山ありますし、景色も最高なんです。是非とも!お待ちしております」と、別れ際にまた最高の笑顔で送ってくれました。
この日、私は東京ドームに来ていました。急に友人や連れが急用や、風邪でダウン。結局、周りを見ると私一人になっていたのでした。
東京ドームでは今話題の【ふるさと祭り東京】と銘打って、全国の祭りを実演。そして旅グルメにはたまらない全国の故郷の味を展開。まさに北は北海道から南は九州沖縄まで全国の味自慢が一同に会するわけですから、グルメ通でなくともワクワクドキドキ。胃袋が小躍りしている状態でドームに突入。
もの凄い数の店舗に圧倒されながら人ごみの中を探索。香り漂う各地の海産物に、陸の物や、山の物、各地の名産などの様々な物産物がところ狭しと軒を並べています。
青森の観光物産の案内コーナーでは、冒頭に紹介した女性の係員が懇切丁寧に案内してくれました。
昨年はこのブログでも紹介したように、新潟→山形→秋田。その秋田から日本有数の名物鉄道、もう最高の観光鉄道である五能線で、五所川原→弘前→青森へ。もう我が人生で忘れられない旅となりました。あのときの思い出の一端を、なんと再び味わわせてくれたのが今回の【ふるさと祭り】でもあったのです。
なんとあの「青森のねぷた」を青森から東京ドームに搬入。高さ23mで重さが19tという史上最大のジャンボねぷた。これを多くの曳き手が参加して曳き、その周りにはハネ子といわれる人たちが、浴衣を身にまとい、大きな帯をポンポンさせながら祭りを盛り上げていきます。もちろん、舞台上には青森からやってきた奏者が笛太鼓、津軽三味線を奏でながら、青森民謡で祭りのムードを盛り上げていきます。場内が暗転して、いよいよ巨大ねぷたに灯りがともると場内は最高潮。もう夏のねぷた祭りに来たような錯覚に陥るのです。
この日は、仙台の七夕の飾りをバックに「仙台すずめ踊り」が、お囃子と多くの踊り手さんが、呼吸のあったパフォーマンスをみせてくれて、場内からやんやの喝采を浴びていました。
「いっしょに踊ってみませんか?」と、ハチマキできりっと髪を上げた妙齢の女性の踊り手さんに誘われたときには、ドキドキ。一瞬、行こうかな、とも思ったのですが、場内のスタンドからどなたが見ているのかわからず、ゴメンなさいと、尻すぼみ状態ですごすごと後方に撤退。少し後悔もしたり・・。
仙台といえば、名物の「はらこめし」が大人気。私も我が家に大盛りサイズ買って帰ったほどでした。
またこの日は「全国丼祭りということでコンテストを展開中」ひとつ500円。私は鳥取の「かにトロ丼」と、山形の「米沢牛ステーキ丼」をチョイス。秋田の「比内地鶏親子丼」か「名古屋コーチン親子丼」、北海道の「うにめし丼」、石川の「香箱カニ丼」、鹿児島の「志布志黒豚三昧丼」、愛知の「鰻まぶし丼」と、本当にグルグルと迷ったのですが、隣りで食べていた方が、美味しそうに食べていたのにつられてしまいました。
それでも、米沢のステーキ丼は最近食べたステーキ中でも群を抜いて旨かったです。納得の逸品でした。
【日本の祭り】は東京ドームで1月20日まで開催。秋田の竿灯まつり、越中おわら風の盆、徳島の阿波踊りに高知のよさこい祭り。盛岡さんさ祭り、熊本牛深ハイヤ祭り。沖縄エイサー祭り、等々盛りだくさん。日本の素晴らしき伝統、日本の祭り、そして各地の食文化の数々。大満足請け合いです。
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