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ありゃりゃ?1番人気が10着。上位人気が総崩れだった京成杯の威厳と輝き!


 クラシックにもつながる注目の一戦「京成杯」。今年はどんな馬がクラシック戦線に乗り出して行くのか、大いに競馬ファンの関心を集めました。

ところが、この京成杯は本来1月14日(月・祝)に行われるはずでしたが、開催中に降雪がひどくなり、公正な競馬が施行不可能と判断されて、結局、途中中止。

順延ということで、1週後の1月21日(月)に代替開催となったわけです。ところが、この急な開催変更は、多くの馬に何らかの形で影響を及ぼしたことになったのです。

それというのも、1月14日の予定で中山競馬場入りしていた馬たちは、再びきゅう舎に戻り、改めて1週後に中山に出直して来なければならなかったロス、明け3歳馬で精神的なマイナス面も少なくはなかったはずです。

ちなみに、1番人気のフラムドクロワールはほとんど時計にならないような、ごく軽めの調整程度。2番人気マイネルマエストロも目立ったような時計というよりも、ほんの調整程度のキャンター級。これで大丈夫なのか、不安の声をよそに「心配ないとテレビでアピール」する関係者。

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ところが、ところがです。主導権を取ったマイネルマエストロを追って内から早くもフラムドグロワール。さらにマイネルストラーノ、ワールドレーヴと続きその内にワンダーロード。これらを前に見て中団にはノウレッジ。スタートが甘かった私のイチオシ◎のアクションスターは後方2番手。その前にフェイムゲームがいて、ケイアイチョウサン、最後方にクロスボウ。

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前半の3ハロンが36秒2で、1000m通過が61秒0。中間、降雪があったりして多少時計を要する馬場でしたが、昨年、一昨年と比較しても遅いペースです。形の上ではマイネルマエストロとフラムドグロワールの人気2頭の展開のように見えましたが、これが4角をまわると、急激にスピードダウン。とくに2番手のフラムドグロアールは酷く、早々にギブアップ。そこには、いちょうSで優勝、朝日杯FS4着の同馬の姿ではありませんでした。藤沢和きゅう舎は前日のAJCC1番人気ルルーシュの凡走に次ぐ不可解な敗走。

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直線でマイネルマエストロを捉えて中から9番人気のケイアイチョウサンが先頭。これを後方から追い上げたフェイムゲームが捉えて一気にゴールに向います。そして、お待たせ致しましたと、言わんがばかりにグイグイ迫ってきたのがアクションスター。惜しくもあと一歩届かずクビ差2着。ラストはメンバー最高のラスト34秒4。ケイアイチョウサンがよく粘って3着。最後方近くから追い込んだクロスボウが4着。

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新潟2歳S2着のノウレッジが中団のまま6着。ダートの新馬戦で圧勝したワンダーロードは、テレビのある解説者が素質を強調していましたが、好位についたものの4角でズルズル後退。芝でしょうか、キャリアの差でしょうか。

いずれにしても、優勝馬は暮れの中山で、未勝利を勝ち上がったばかりのフェイムゲーム。兄は中山でよく走った中距離の名手バランスオブゲーム。直線の長い東京で走らせたいアクションスター。この2頭は今後も楽しみですが、1、2番人気の敗因が中間の調整不足?あるいは調整ミス?今春のクラシックを占う上でも、この敗戦をどう捉えたらいいのか、頭を痛めるところです。

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後日談として、関係者の口から「あのときは雪でレースが順延して、調整方法を誤ってしまいました」といったような言葉は聞きたくない、というのがファンの心理かも知れません。