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カレンチャン引退後の短距離界の頂点を目指す馬は・・($・・)/~~~


 日本短距離界に君臨した女王カレンチャンの引退式が1月20日の京都競馬場で行われました。

 カレンチャン去りし短距離界は、スプリンターズSに続き香港スプリントを制したロードカナロアがその座を引き継ぐ形ですが、打倒ロードカナロアを旗印に名を上げて蜂起した16頭。京都、シルクロードSに集結いたしました。一昨年の勝ち馬がジョーカプチーノ。そして昨年がロードカナロア。高松宮記念に直結する重要な一戦です。

 ところが、今年はアイラブリリが1番人気。これはどう考えても不思議。前走の淀短距離Sで、メイショウデイム級にハナ差勝ちしたばかり。短距離の重賞ではこれといった実績もなし。ただ単に2連勝している実績と、53Kということから高く評価されたようですが、こんな危なっかしい馬は、まず頭からは買えないと考えていました。

NO1

 しかも、決定的データがこのシルクロードSにはあるのです。「淀短距離Sを走った馬は勝てない」という確度の高いデータなのです。5年前にファイングレインが優勝したときは、このシルクロードSが2月10日に行われたときのもの。今年は1月27日ですから当時に比べると、1週以上も早くなりました。昨年2着のエーシンダックマンは淀短距離Sから直行でしたが、ファイングレイン以降、馬券の対象になったのが、そのエーシンダックマン1頭のみ。

 ここ2年は1月最終週に移動したシルクロードS。淀短距離Sからの直行組は前記のアイラブリリを筆頭に、シルクロードS2、3、4着の上位陣の他にもエーシンホワイティなどの馬で、計7頭のシルクロード組が高松宮記念のイスを狙って中1週で登板してきたのです。

 対する本来の既成勢力であるドリームバレンチノ、ダッシャーゴーゴー、マジンプロスパーは、たっぷり充電して臨んできたのです。

 従って、私の予想も淀短距離S以外のメンバーを重視。6番人気のマジンプロスパーが◎で、2番人気ドリームバレンチノが○、4番人気ダッシャーゴーゴー▲。

NO2 NO3 NO4

 結果は主導権を取ったアイラブリリはピッタリとケイアイアストン、外からマジンプロスパーにマークされて直線は息切れしてギブアップ。

 好位置のインで末脚を温存していたドリ-ムバレンチノ、ドリームと同じ位置にいたメイショウデイム。その間に入ったマジンプロスパー、そして外をまわってきたダッシャーゴーゴーの激しい叩き合い。58Kを背負ったドリームバレンチノが貫禄勝ち。59Kのダッシャーゴーゴーが惜しくもハナ差で2着。メイショウデイムとマジンプロスパーがクビ・クビ差で3着、4着。淀短距離S2着のメイショウデイムが3着に入りましたが、これは国分恭騎手がドリームバレンチノをマークしたことによる好判断によるところが大。

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 反面、マジンプロスパーは抜群の手応え。ただ、どこかで一気に勝負をかけないと、ベスト・パフォーマンスは難しそうです。馬体を併せて直線ヨーイドンは最悪。しかるに今回は福永騎手が、4角で一気に行くべきだったと思います。また、馬体もプラス6Kと絞れていませんでした。

 いずれにしても、優勝したドリームバレンチノが休養明けで馬体がプラス10K。2着のダッシャーゴーゴーも久々で12K増。58Kと59Kの斤量。4着マジンプロスパーが58K。ハンデを背負った馬たちによるロードカナロアの高松宮記念での対決が楽しみになりました。

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