11月25日、東京競馬場。天高く馬肥ゆる秋、競馬場はこの秋一番ともいえる最高の天気に恵まれました。この日は秋の東京競馬のフィナーレ、大一番、ジャパンカップ。
私は前日の夜からちょっとした興奮状態。ジャパンCを思い浮かべると、冷静をキープすることが難しく、なかなか眠れないのです。
それというのも、私の頭の中はジャパンCが事実上4頭の争いに絞られていたのです。考えれば考えるほど、どう見ても4頭の争いしかいないのです。そう思うと胸がときめいて、頭の中が興奮状態。
手前味噌ながらこのジャパンCは、とても相性が良くてかなりの的中率なのです。古くはゴールデンフェザント、レガシーワールド、マーベラスクラウン等。ところが、最近は、ザッツザプレンティ、ハーツクライ、ドリームパスポートがいずれも2着。ということで、今年はどうしても勝ちたい、それも頭に浮かんでいる4頭の中の1頭どれかで決まる。
で、結論は、◎がポップロックでした。秋の天皇賞を再チェック。大きな不利があった当時の◎カンパニーにばかり目がいって、本当は2着があったぞー、と叫んでみたところで終わったこと。この天皇賞でポップロックは不利な外枠から出て、2コーナーを回ったところで、挟まれる大きな不利で最後方まで後退。4コーナーもかなり後方。それでもそこからの脚がすごかったのです。ゴール前は馬群の中を、1頭だけ際立っていました。
これはいける!と直感的にそう思いました。なにより天皇賞より距離が延びることが大歓迎。昨年の有馬記念ではディープインパクトの2着。当時、4コーナーでゴチャつく不利がありながら、ジャパンC2着のドリームパスポートやメイショウサムソンに先着してるじゃないか。しかも、秋の天皇賞は4着だったものの東京コースは3戦2勝。素晴らしく適しているのです。更に更に、強力な先行馬が不在で、前で対応できるポップロックには有利な展開。おお、ペリエJが追い切りにも跨る熱心さ。これはこれは間違いなくいけると自信。
さて、前記した他の3頭は、インティライミ、メイショウサムソン、アドマイヤムーンでした。2週前、週刊大衆のコラムの締め切りが迫っていたとき、私はアドマイヤムーンかポップロックで本命がどちらかで悩みました。ところが、アドマイヤムーンはジャパンCに出走と耳に入らず、ダーレーの東京支社、宣伝部にいたT女史に電話。当人いわく、種牡馬に決まっているのだからJCは無理に出ないかも・・と。確かに一理あると、判断して、週刊大衆誌にはポップロック◎で、アドマイヤムーンが○でした。
ところが、本番ではアドマイヤジャパンを☆印、インティライミを○。まあ、4頭の争いだから、そう大きな問題ではないのですが、4頭の争いでも3連単フォーメーションでは、○と☆では天と地の違い。2頭軸フォーメーションを基本に考えているものですから、どうしても○アドマイヤムーンでなければならなかったのです。
この日は、BSフジの「競馬大王」収録と生中継があり、恒例のアベコーの1万円で100万円に挑戦!で、3連単に挑戦。○と☆の差はいかんとも痛く、ズシーンと胸に突き刺さります。ああ、ン10万になっていた可能性が。もっともポップロックが勝てば問題なかったのですが・・・。
でも、しかしながら、岩田騎手に東京競馬場でGIを手にして欲しいと、思い続けていた一人として、今回のジャパンCの優勝は、それはそれで良かった、良かった、なのです。優勝インタビューに答えて、胸が詰まり、声にならない声とともに涙、涙の岩田騎手。その瞬間、彼の様々なドラマが流れて行くのを感じました。
武豊騎手から大変重いバトンを受け取り、期待と言い表せないくらいのプレッシャー。私の◎ポップロックが負けたのは悔しいけれど、彼の涙と笑顔、それはそれで実に素敵だなあ、と拍手を送っていました。
検量室に戻ってきた岩田騎手に「おめでとう」といったら、「ありがとうございます。やりました」と、いっぱいの笑顔。そして、カメラの前ではニコニコ印のVサイン。やはり、良かった、良かったのです。(^^♪
涙と笑顔、岩田騎手が私の前でVサイン!
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