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阪神JF15着の馬でも間に合う桜花賞


 今年の2歳牝馬女王決定戦。優勝は前評判の高かったトールポピー。あのフサイチホウオーの妹。1番人気オディールが4着。ところが、このレースは大変に接近したレース。優勝馬から15着のエイシンパンサーまで1秒2差。ちなみに、昨年優勝したウオッカから15着のキャッスルトンまでジャスト2秒の差。
 今年の優勝タイムは1分33秒8。レースのラスト3Fが35秒7。昨年は1分33秒1で、ラストが34秒8でした。ウオッカのラストが34秒2はトールポピー35秒2より1秒も速いのです。
 前半のラップは半マイル46秒2、5ハロン通過が58秒1に対して、昨年は46秒3、58秒3と、ほとんど同じ。いくらか今年のほうが速かったことからみても、昨年のレベルには届かないのです。優勝したトールポピーの時計は、4、5、6着だったローブデコルテ、イクスキューズ、ハロースピードと同タイム。ところが、ラスト3Fが6着のハロースピードが34秒3だったことからもわかるように、トールポピーの35秒2よりもそれぞれが大きく上回っているのです。
 ということから、どういうことが考えられるかというと、昨年の2歳牝馬のレベルには遠く及ばないということなのです。まだ時季が早いかも知れませんが、来年の春の桜花賞、オークスは大波乱になる可能性が大。これからデビューする馬、現在休養中の馬にもまだまだ可能性を残しています。
 私は、今年エイシンパンサーに期待しました。JCを制した強運の岩田騎手に乗り替わったということも後押したこともあるのですが、6月の阪神のデビュー戦でビックリするような脚で一気差し。しかも独走。このレースにはオディールが大きく離された3着。このときから追いかけていて、新潟2歳Sは4着。マリーゴールド賞を取り消し後で、馬体10K増が影響しました。更に、ファンタジーSが出遅れと休養明け。それでもオディールと同じ脚を使って3着。で、阪神JFは大いに期待したのです。
 ところが、枠順を見てガッカリ。17番枠なのです。馬場コンディションは最高。フルゲートでこの枠。いつものように追い込む競馬で大外を回ったら、まず勝ち負けは不可能近い、と考えました。であるならば、前に行くしかない。好位置かその後ろあたり。同じことを岩田騎手も思ったのでしょう。スタートで出負けして、それでも仕掛けたら馬が掛かってしまったのです。「馬の気分にさからわず行かせました」と、岩田騎手はレース後にコメント。まったく不本意な競馬内容でした。
 それゆえ、それゆえ阪神JF15着の馬でも間に合う桜花賞と見ています。期待しています。