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Archive for 2010年6月23日

梅雨時で仕方がないとはいえ不確か天気予報に翻弄された開幕週ではありましたが・・(T_T)

Img_0508_resize_2天気予報とはこうも不確かなのでしょうか?「小惑星いとかわ」に着陸、調査し7年もの歳月をかけて地球に戻ってきた「はやぶさ」。数々の宇宙の貴重な資料を私たちにもたら してくれました。
こんな凄いことが出来る世の中に、旧態依然、遅れをとっていると思われるのが日本気象庁発表の天気予報。通常、テレビ・ラジオはこの発表を、ほぼそのまま伝えているわけですが、福島・阪神を中心に、これが先週は、ほぼ壊滅的な予報。木曜、金曜、土曜、日曜は傘マーク。梅雨前線が日を追って流れてくるという予報。NHK総合テレビの気象予報士の方も盛んに雨を強調されるので、梅雨時でもあり、さもありなんと鵜呑みにしていたら、福島の開幕週は晴れ間が出るくらいで芝良馬場。ダートは水分が残っていたせいか、やや重でしたが、これも直ぐに良馬場に訂正。2日目の日曜日は好天の下の良馬場。阪神も似たようなもので、連日の雨、重馬場と考えて予想した、私を始め多くのメディアの予想者は困惑したのではないでしょうか。
そんな状況下でも絶対に勝ち負けできると、睨んでいたのが阪神マーメイドSのブライティアパルス。強力な逃げ馬が不在。単騎で逃げられるブライティアパルスのペースになる、開幕週も有利。雨も不良馬場で好走実績。よしんば、逃げられなくとも、前走のメイSでは、ゴール前で最内から凄い脚で粘るシルポートに肉薄。これは具合がいいことも確かだろうけれど、それよりも馬が本格化している証しだろう、と私はそう読みました。
メイSで優勝したショウワモダンと0秒3差。そのショウワモダンが安田記念を制覇。鼻差の大接戦したシルポートはエプソムCでセイウンワンダーと鼻差の2着。こういった成長著しい牡馬たちと互角の勝負をしてきたブライティアパルス。しかも、メイSよりも軽い53Kのハンデ。坂路調教の迫力十分の唸るような動き。これはまず負けられない!という長年培ってきた“勝負勘”のようなものが、体中の頭のテッペンから足先まで、優勝と言う電磁波が駆け巡るのでした。
好スタートを決めたブライティアパルス。単騎逃げの形に持ち込むかと思われたところに、外からセラフィックロンプが絡んできて、仕方なく藤岡康騎手が2番手。そして3番手にテイエムオーロラ。人気のヒカルアマランサス、中団に1番人気のニシノブルームーン。前半の5ハロンが59秒9とスローに近い流れ。後半1000m手前で流れが少しスピードアップ。こうなると後続馬は翻弄されて厳しい展開。ブライティアの藤岡騎手は、逃げる14番人気のセラフィックはいつでも捉まえられる自信があったのでしょう、仕掛けを遅らせたことが、結果にそのまま出ます。直線で必至に逃げるセラフィック。これを追うブライティア。ゴール前は2頭の叩き合いでした。それでも勢いの差はここで出ました。ブライティアパルスがキッチリと首差捉えたのです。重賞初制覇でした。
セラフィックロンプが2着。この馬は京都記念でブエナビスタ、ジャガーメイル、ドリームジャーニー、ホクトスルタンに続く0秒5差5着。楽に先行できると度肝を抜くような粘り腰をみせます。いつも人気薄ですが穴党ファンは要チェックです。
ニシノブルームーンが4着で、人気を分けた2番人気のヒカルアラマンサスが5着と、ヴィクトリアマイルでブエナビスタを苦しめた2、3着馬は無念の敗走。ハンデ戦移行の4年前から今年も1番人気は馬券の対象から消えてしまいました。

ハナ・ハナ・ハナ差の名勝負?!セイウンワンダー怒りの一撃!!

1006151  安田記念を無念の除外というよりも屈辱のレーティング10位という評価で、出走まかりならず、という判断を受けたGI馬セイウンワンダー。春はマイラーズCを1度使って安田記念、そして宝塚記念というステップを踏むはずでした。
 そのセイウンワンダー。連勝中のゴールデンダリアと人気を分ける形。結局、3・6対3・7倍でわずか10円支持が高くセイウンワンダーが1番人気。
 当初、安田記念で狙おうと考えていた馬で、私の思い入れが強かったのですが、出走の顔ぶれを見渡したところ、逃げ馬がたった1頭。シルポートしか見当たらないのです。都大路Sで◎を打って5馬身差の独走。高額配当をプレゼントしてくれました。しかも、東京コースでは前走のメイSで2着。前半オースミダイドウに行かれて不本意な競馬だったにもかかわらず粘りに粘ってショウワモダンの2着。勝ち馬は安田記念を優勝。そのメイSのとき以上に楽な展開が望めて、芝1,800mは7戦3勝2着3回。バッチリの適応力。まさに勝って下さい、と言わんばかりのエプソムCに見えたのです。
 ゆえに私の結論は、◎シルポート○セイウンワンダー。この2頭で決まる公算が大と見て、3番手にトウショウウェイヴが得意の東京がラスト開催、そして中舘騎手に乗り替わって、今回はシルポートの2、3番手で駒を進めるかも知れない。となると3着に食い込めると高配当が望めそうだ、と思いつつ▲印。
 レースはシルポートが予想通り主導権。中から仲舘トウショウウェイヴが2番手と、思った通りの展開。セイウンワンダーが中団の内を追走し機を窺います。もう1頭のゴールデンダリアは後方の外目で展開。
 3角から少しピッチを上げて、少し離し気味に逃げるシルポート。5ハロン通過が58秒9。中間の降雨と最終日で、やや時計を要する馬場状況。速すぎず、遅すぎずいい感じの逃げ。セインワンダーが4角で好位置近くまで進出。直線外に出すとひと追いごとに前に接近。逃げたシルポートは馬場状況を考慮してインサイドを開けて、必至の逃げ込み策。そのとき開いたインからキャプテンベガが猛然と追撃。逃げるシルポートはあと200m手前で馬体を並びかけられ厳しくなりましたが、そこからがこの馬の真骨頂。内にキャプテンベガ、外にセインワンダーの叩き合い。3頭鼻面を揃えてゴールイン。結果は勢いに勝ったセインワンダーが優勝。2着が驚異の粘り腰シルポートで鼻差。更に鼻差でキャプテンベガ。それから半馬身差で最内を突っ込んだセイクリッドバレー。大外からゴールデンダリアと0秒1差の大激戦。さながらハンデ戦の様相となりました。
 優勝したセイウンワンダーは中1週でも宝塚記念にも登録。出否は現段階では分かりませんが、秋の毎日王冠、天皇賞と夢が広がります。同時に、逃げて粘りに粘ったシルポート。毎日王冠で強力な同型が不在という局面では不気味です。といりあえず、この夏は疲労を癒して静養させると思われますが、秋が楽しみな馬です。