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Archive for 2018年7月26日

あ~あ、やっちゃったー、真っ直ぐ走らせようよ!!

夏の中京競馬、最大の呼び物「中京記念」は、1番人気に推されたグレーターロンドンが、大外一気の見事な豪脚でゴボウ抜き。待望の重賞初制覇。それも1分32秒3のレコード勝ちで花を添えました。

真夏のハンデ戦で、傾向は波乱含みの様相。馬場のインサイド寄りは芝が剥げてボコボコしたコンディション。

そんな中で、中京記念はスタートを切られました。内からアメリカズカップ、マイネルアウラートが前に出て行きます。ダッシュが鈍かった連覇を狙う2番人気ウインガニオンが、外から津村騎手がしごいて先頭に立ちました。

内の2頭が早く仕掛けて出たぶんペースがグンと上がります。前半3ハロンが33秒8、半マイルが45秒3。

 これらの動きを見ながらロジクライの浜中騎手は、少し離れた4番手を確保。グレーターロンドンは中団の後ろをキープ。その後方に4番人気リライアブルエース。ワントゥワン、ガリバルディは最後方。

4コーナーを先頭でまわったウインガニオンは、馬場中央に進路を取り、その内側にマイネルアウラートが必死に食らいつきます。ポッカリあいたインサイドからアメリカズカップ。一気に仕掛けて先頭に立ちかけます。 ウインガニオンの直後に迫っていたロジクライが、前を行くウインガニオンの外に出すものと見ていると、なんと急激に内側に斜行。たまたま直後に他の馬がいなかったのですが、浜中騎手は持ち替えて左ステッキで矯正せず、右ステッキを入れたために、ボコボコ馬場の内側に突入。前にはマイネルアウラートと外のウインガニオン。仕方なくこの厳しい間をこじ開けるようにして割って入ります。そのときにマイネルアウラートと接触したように見えました。

それでもラスト100mで先頭に立ったロジクライ。ところが後方で末脚を温存していたグレーターロンドンが、満を持して直線大外からグングンと肉迫。フロンティアもそこにいます。

ゴール前でロジクライを捉えたグレーターロンドンが優勝。しぶとく馬体を並べていたロジクライが2着。一旦、3番手に外から伸びて来たフロンティアを、寸前で大外から鋭く迫ったリライアブルエースがクビ差先着し3着。

デムーロ騎手の3番人気ワントゥワンが5着。アメリカズカップが6着でした。一方、連覇を狙って逃げたウインガニオンは8着に撃沈。

1分32秒3のレコード決着。ラスト3ハロンが35秒3。明らかに先行した馬にとっては厳しい展開となりました。持ち味をフルに生かした田辺騎手のグレーターロンドン。ベストの距離で、すべてが理想的に運びました。この決め手は今年の秋の中距離路線で楽しみです。 一方、惜しくも2着に敗れたロジクライ。私はまず負けられないとの思いで◎をうちましたが、直線ですぐ前にいるウインガニオンの外に並びかけるものと考えていたら、気性なのか内に大きく切れ込むロス。しかも避けたかったインサイドの馬場寄り。そんな状況下で、何故、浜中騎手は右ステッキから左に持ち替えて、矯正しなかったのか、まったく解せません。

真っ直ぐウインガニオンの外に出していれば、着差から逆転していた可能性があったと思います。そういう意味でも残念な一戦でした。

函館記念はこんな落とし穴があったのか!?

  夏の函館競馬、注目の「函館記念」。今年は激戦と見て人気が分散して混戦の様相を呈していました。

それでも今季の好調さを買われてトリコロールブルーが3.1倍で1番人気。おそらく主導権を取りたいクラウンディバイダに、カレンラストショーの主導権争いに、マイネルハニーも果敢に前に出て行くはず。となると、必然的に流れは速くなる可能性が大。これはブレスジャーニーの追い込みが届くはず。前走の休養明けだった巴賞は明らかに、この函館記念に合わせたステップ。それでも直線大外から迫力のある脚を見せて5着だったし、中1週でも変に手加減のしない直前の追い切り。まだまだ可能性のある4歳の期待馬。鞍上には乗り慣れた柴田善騎手を呼び寄せて盤石の布陣。必ず直線伸びて一気に差し切ってくれるはずと予想。

その見方はズボシでした。スタートと同時にクラウンディバイダとカレンラストショーが主導権争い。そこへ外からマイネルハニー。結局、強気に出たカレンラストショーが先頭。それをマークするようにマイネルハニーがピッタリと2番手。

好位にはエテルナミノルにエアアンセム。中団の馬込みの中にサクラアンプルールがいます。そして、後方にはトリコロールブルー、ナイトオブナイツ。そして内から前に行こうとしている休養明けのブラックバゴ。手綱を押し気味にナスノセイカン。カデナにスズカデヴィアスとブレスジャーニー。

 前半の5ハロンが60秒3。特別速いペースではありませんでしたが、3コーナー過ぎるとマイネルハニーが仕掛けてカレンラストショーに並びかけます。それを見た後続が動き始めます。直後のエテルナミノルに、4番手の内にいたエアアンセムがスパート。中団にいたサクラアンプルールが馬込みの中を割るように先行馬に接近。

 そして4コーナーではマイネルハニーに並びかけたエテルナミノルが先頭に立ちかけます。そこへエアアンセムが急接近。その直後に迫るサクラアンプルール。後方からトリコロールブルーも脚を伸ばして来ました。そして、最後方いたブレスジャーニーが4コーナーで大外まわり前を追います。ただ横にいたナイトオブナイツが外に出ようとしてブレスジャーニーと接触したようなシーン。その後からスズカデヴィアスも追い込んで来ました。 抜け出したエアアンセムに迫るサクラアンプルール。そして大外からブレスジャーニーが強襲。内では懸命に粘らんと頑張るエテルナミノル。

結果はエアアンセムがサクラアンプルールを半馬身振り切り初重賞制覇。問題はまた半馬身差の2頭。内がエテルナミノルで、大外がブレスジャーニー。勢いと態勢は外のブレスジャーニーが優勢に見えましたが、ゴール前のスロー写真判定は、鼻先がほとんど同時。ながい判定はエテルナミノルが3着。

まずブレスジャーニーは間違いなく3着以内は確保できると、レース前から信じていた私は、1、2着が▲☆の本線。これで3連複がおよそ2万円。それゆえ愕然とする写真判定となりました。

また、エテルナミノルも前走のマーメイドS(6番人気=11着)で、◎に推していたことから余計にショックでした。