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衝撃!玉砕的ペースで競り勝ったとんでもない1頭!!
それは衝撃的でもありました。3歳馬による東京ダートの「ユニコーンS」は、初めてのダートにもかかわらず堂々逃げ切ったワイドファラオ(3番人気)。その速さ、その勝負強さは度肝を抜くような初重賞制覇でした。
逃げ、先行馬が多かったにもかかわらず、1番枠から飛び出すと何が何でもと言う勢いで、外に並ぶイメル、ヴァニラアイスを抑えて主導権。初ダートでもあり福永騎手も砂を被らないように少し強引でも主導権にこだわったのかも知れません。
そのため東京ダート1600mにもかかわらず、前半の3ハロンが33秒9と言った玉砕的なペース。過去10年で最速の通過ラップ。それも古馬の頂点、GI「フェブラリーS」でも過去に見られなかった前半33秒9。このままでは東京でもあり、撃沈するものと予測した私。さらに半マイルが45秒8と想像以上の激しい流れ。
当然、逃げたワイドファラオ自身、そして2番手追走のヴァニラアイス、イメル、ダンスキャッスルも失速と考えていたのですが、直線中程から外を追い上げて来た2番人気のデュープロセスの伸び脚が目立ちます。そして逃げるワイドファラオに馬体を並べて激しい叩き合い。なんとワイドファラオがデュープロセスを振り切り優勝。着差はアタマ差でしたが内容的は衝撃的でした。
東京ダート1600mを前半3ハロンが古馬GI顔負けの33秒9。明らかにこれはある意味で無謀なペースでした。直線の長い東京で待機馬が押し寄せてくるだろう、と見ていたら後続は追走に手いっぱいだったせいか、際立った末脚で追い込んでくる馬がいません。そのなかで、かろうじてデュープロセスだけが中団外からゴール前で迫って来たのです。
しかし、逃げていたワイドファラオは玉砕的なペースだったにもかかわらず、ゴール前で外からデュープロセスに並びかけられながら、驚異の二枚腰を披露して、これを振り切って見せたのです。
さすがにラスト3ハロンは37秒1を要したものの自らのペースで1分35秒5。それで勝ち上がったポテンシャルの高さ。まさにそれは衝撃的でした。
1番人気の推されたデアフルーグは後方から伸びきれず7着。逆に6番人気のダンツキャッスルが3番手追走から、しぶとく食い下がり3着と好走。同様に2番手追走の8番人気ヴァニラアイスが4着。好位のエルモンストロが5着。ハイペースながらレースとしては先行馬が残る異例の決着となりました。
ハイペースで後方待機馬が台頭、という方程式はこのユニコーンSに限っては通用しませんでした。
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