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Archive for 2020年4月17日

アーモンドアイ二世の誕生か!雨中の劇的強襲劇!!

この雨は予想外でした。激しく降りしきる阪神競馬場。まだまだ桜の花が残っている中で、注目の3歳牝馬クラシック「桜花賞」が行われました。

直線一番外から手綱をしごく白と水色の勝負服。イエローのヘルメット。泥で黒く汚れた姿。デアリングタクト(2番人気)の松山弘平騎手でした。

ゴール前で逃げたスマイルカナを捉えて先頭に立った1番人気で武豊騎手のレシステンシア。セーフティー・リードかなとも思えたのですが、凄い勢いで並ぶところなく一気に捉えると、鞍上の松山騎手が左腕を高く掲げて、一気に降ろし、ここ一番のガッツポーズ。その喜びを全身でアピールしていました。

スタートと同時に抜群のダッシュ力で内から飛び出したナイントゥファイブ。そのすぐ隣から何が何でも行くポーズを見せるスマイルカナ。強引に先頭に立ちます。外からマルターズディオサとレシステンシアが浮上。

その背後にはルメール騎手のサンクテュエール。重馬場のせいか仕掛けながら追走するウーマンズハート、リアアメリア。そしてクラヴァシュドール、ミヤマザクラが一塊となって前を追います。中団の内にはデアリングタクトがいます。後方に控えたマジックキャッスル。

主導権を取ったスマイルカナ。これをピッタリと直後で追走するレシステンシア。半マイルが46秒5。1000m通過が58秒0。雨が降る重馬場では、かなりの速いペースです。それゆえ、3番手以下が離され気味。その中にマルターズディオサとヤマカツマーメイド。少し離れてナイントゥファイブとサンクテュエール。ウーマンズハートもいます。

またその後方にミヤマザクラにエーボス、そしてデアリングタクト。クラヴァシュドールがぽっかりと開いたインコース狙い。

  快調に逃げるスマイルカナ。直線ラスト2ハロンを残して外にレシステンシアが並びかけて来ました。3番手以下が少し離れています。やや内目からサンクテュエールのルメール騎手の手綱が激しく動きます。ラチ沿いのインからクラヴァシュドール。馬場中央はミヤマザクラ。

その時でした。直線一番外目に出したデアリングタクトが、猛然と追い込んで来ました。ゴール前でスマイルカナを捉えて先頭に躍り出たレシステンシア。鞍上の武豊騎手もゴール目前で勝利を感じていたはずです。

そこへゴボウ抜きにして矢のように伸びて来たデアリングタクト。レシステンシアもアッサリとのみ込みました。

新馬→エルフィンSを連勝し、キャリア2戦で臨んだデアリングタクト。無敗のクラシック・ホースの誕生です。あのアーモンドアイを彷彿させる切れ味と、そして勝負強さ。

また素晴らしいスター・ホースを得たのかも知れません。