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Archive for 2020年10月9日

驚愕!あの絶望的位置から飛んできた!!

 

それは衝撃! でした。まさかまさか致命的な位置にから、もの凄い末脚で一気に畳みかけるようにゴボウ抜き。そして余裕を残して2馬身差のワンサイド勝ち。

あるファンは「普通車がランボルギニーと直線勝負したようなもの」と表現。それは見ていた者に強烈なインパクトを与えました。

  秋のGIシリーズ第1弾の「スプリンターズS」。春のGI「高松宮記念」を 押し切ったモズスーパーフレア(2番人気)が春秋連覇となるのか、注目されましたが、それ以上に衆目を集めたのがグランアレグリア(1番人気)。安田記念であの女王アーモンドアイを2馬身半ちぎり捨てた大物。春の高松宮記念は不利もあり、出遅れながらゴール前強襲してハナ差2着。

この2頭の対決の様相でしたが、天性のスタートを見せるモズスーパーフレアが一息だった為に、外からラブカンプーとビアンフェに先を越されます。一方、グランアレグリアもスタートで完全に遅れ、最後方グループ。

内枠から酒井騎手がしごいて先頭を奪うモズスーパーフレア。外からビアンフェが並ぶように主導権争い。絶対譲るもんか、の気合が聞えて来るくらいモズスーパーフレアが、ようやく先頭に立ったもののもう3コーナーの手前。

前半の3ハロンが32秒8。昨年とまったく同じペースで流れます。ただし今年は時計を要する馬場コンディション。

前に飛ばす2頭を見る形がラブカンプーで、ダノンスマッシュ(3番人気)とライトオンキューが背後。その直後にミスターメロディ。外にはダイアトニック(5番人気)もいます。レッドアンシェルもその直後で展開。

離れた最後方には2頭がいます。仕掛けながら後方を進むグランアレグリアとアウィルアウェイ。

4コーナーで逃げるモズスーパーフレアを内から3番手に進出したミスターメロディが射程圏。その手応えは十分。ダノンスマッシュもラストスパート態勢。

一方、グランアレグリアはまだ最後方から2番手。そこからまた離れてアウィルアウェイ。

ラスト200m。懸命に頑張るモズスーパーフレア。外から馬体を併せて来たミスターメロディ。その外には馬場中央をダノンスマッシュ。グランアレグリアはまだ後方の外。ゴール前100m。抜け出したミスターメロディ。外からダノンスマッシュ。そこには大外から猛然と追い込んで来たグランアレグリアが急接近。その勢いで一気にミスターメロディを外から捉えると、あっという間に先頭。あとは勢いに乗って突き放しにかかります。1馬身、2馬身と差を広げにかかると、余裕綽々にゴールのテープを切り圧倒!

  内で頑張るミスターメロディを外に出したダノンスマッシュが捉えて2着に浮上。ミスターメロディはそのまま粘るかにも見えましたが、なんとポツンと最後方にいたアウィルアウェイがゴール寸前で猛然と追い込んで3着に飛び込みました。

外のミスターメロディが4着。末脚を生かしたクリノガウディが5着。後方から末脚を伸ばしたレッドアンシェル(4番人気)が6着。逃げまくったモズスーパーフレアは10着に失速。ダイアトニックは13着。

  グランアレグリアの劇的な圧勝。1分8秒3は昨年の1分7秒1より1秒2も遅いタイムでしたが、これは時計を要した馬場コンディションが影響したものと思われます。

それにしても、絶望的な位置からラスト33秒6で圧倒したグランアレグリア。安田記念の独走といい大変な名馬にノシ上がりました。このあとマイルCSも制すると、コントレイルと共に今年の年度代表馬になる可能性があります。

 

独壇場!いよいよ無敗の3冠馬の誕生が見られるのか!

  死角なし! の単勝1.1倍、無敵の快進撃を続行中の2冠馬コントレイルが、菊花賞トライアルの「神戸新聞杯」も難なく突破!無敗の6連勝で菊花賞に向かうことになりました。

  今年は例年の阪神から新装なった中京に舞台を替えて、距離も芝2200mに短縮。そんな中でも2冠馬コントレイルには一転の曇りもなし。あの同期を代表するサリオスを、日本ダービーで3馬身も楽々突き放した強烈なパフォーマンス。その事実はあまりにも鮮烈でした。

未知の部分がある菊花賞の3000mが舞台ならまだしも、2200mではダービーの内容からもすでに決定的な力の差があると見て、さすがの私自身も◎!2着探しと予想。

  2番枠と言うことで、コントレイルの鞍上、福永騎手は余計なストレスをかけないように走らせたいと、課題を持って騎乗したとか。

3、4コーナーで中団の馬込みの中。ここで焦ってはいけない、福永騎手はコントレイルとのコンビネーションを大事にしたようでした。

直線はグランデマーレ(2番人気)と、その外のディープボンド(4番人気)の間がポッカリと開くや否や、すぐにギアチェンジ。そこから並ぶ間もなく一気に突き放しにかかり、もう勝ちを確信すると、手綱をガッチリと持ったまま2馬身差。まさにワンサイドの独演会でした。

ゴール前でするすると、2番手に上がった1勝馬ロバートソンキー(14番人気)が、懸命に粘らんとするところに、ようやく大外からヴェルトライゼンデ(3番人気)が強襲。クビ差ロバートソンキーを捉えてダービー3着の意地を見せたように思います。

4着がしぶとく粘ったディープボンド。一方で、グランデマーレは直線で失速し17着。さすがに昨年の11月以来の実戦は厳しかったようでした。

いよいよ無敗の3冠馬誕生を目にすることが出来るのか。私たちは歴史の証人として立ち会うことの出来る幸せを痛感。注目の菊花賞は10月25日、京都競馬場で開催されます。