一時はどうなるか、と危機感がつのっていた岩手県競馬(盛岡・水沢)の存続が決定しました。岩手競馬ファンのみならず、中央、地方競馬ファンにとっては、まさに待ちに待った朗報でしょう。ほんとうに良かったです。
盛岡競馬場、水沢競馬場を抱える岩手県競馬。数年前、山形の上山競馬が廃止されてしまい東北、みちのくで唯一の競馬開催を持つ県です。
ところが、全国的な地方競馬の斜陽化は、岩手県競馬をも直撃。負債を抱える形になると、こっちを向いていた人、団体が突然と横向きになることは世の常。岩手県競馬も同様だったと思われます。岩手県競馬組合の管理者である増田寛也県知事は、知事としての任期が今月3月で切れることもあり、早くから引退を表明。それにあたり競馬組合の抱える債務330億円の再建案を提示し、議会に提示してきましたが、これまではいずれも先送り状態。しかし、今回は地方選挙が近いということもあり、知事にはなんらかの決定を求められていました。
15日には盛岡競馬場を持つ盛岡市、水沢競馬場を持つ奥州市(旧水沢)の市議会で、新たに両市から各10億円の負担金を積み増すことを可決。これを受けて増田知事は、岩手競馬を廃止する2007年度の予算案を見送り。ところが、県議会は再建のための補正予算を否決。県はこの否決で、岩手県競馬の廃止議案を県議会に提出。19日の県議会が注目されていました。
19日、夜の本会議で岩手県競馬存続のため、なんと超党派の議員が提出した補正予算案修正案が可決。これにより、知事が廃止を考えていた岩手競馬は一転、存続する見通しになりました。
記者会見で増田知事は「大変重みのある決定だったと思います。競馬は存続することになりました」と会見。盛岡、水沢の競馬の関係者、岩手県競馬を支えるファンから歓声と拍手が起きたそうです。
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リリアン原山さん
盛岡競馬場は周囲を山に囲まれ、山の頂上にあるような、実に景観に富んだ競馬場。白亜に輝く競馬場も素晴らしく綺麗。地方競馬には珍しい芝コースも兼備し。統一GⅠの南部杯も行われ、JRAの名馬たちが何頭も駆け抜けていきました。私が推奨する競馬場のひとつです。また、競馬ファンの皆さんと、ツアーを組んで出かけてみようかな、とも考えたりしています。
万一、岩手競馬が廃止ともなると、競馬ファンにはとても辛い厳しい現実と、対峙しなければならなかったわけで、本当に存続の決定はなによりでした。