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Archive for 2012年6月14日

おお、勝っちゃうかも・・と、トキメカさせたドキドキの15番人気(*^_^*)

 ドラマチックな一日、というよりも激闘の東京春開催が終了し、それぞれが夏開催に向けて旅立ったばかりの検量室前。閑散としたその前に1台の自転車が猛スピード向って来ました。
 流れ出る汗を拭き拭き堰を切って飛び込んできたのがエプソムカップで、ある意味、主役級の活躍をした柴田大地騎手。
 ロッカールームに駆け込んで行くと、急いで何か荷物を手にして戻って来ました。目と目が合うなり「お疲れ様でした!」と彼はペコリ。
 「エプソムCは惜しかったね~」と向けると、
 「ええ、直線で先頭に立ったときは、あまりにも手応えが良かったので、おお、勝っちゃうんじゃないのって、胸がドキドキしましたよ」と、ニコニコ顔で言うなり、また乗ってきた自転車に乗ると「じゃ、またー」と彼。
 「ローカルも頑張れよ」と言うと、「はーい、ありがとうございます」と柴田大騎手は来た通路を、全速力で戻って行きました。
 彼が騎乗した馬はマイネルスターリー。ここ3戦は小倉大賞典が11着で、中日新聞杯が13着。そして前走の新潟大賞典が8着。ベストが函館、札幌の北海道ということもあって、この日も単勝146・9倍の15番人気と、話題にもならないくらいの超人気薄。
 1週前に安田記念の衝撃的なレコード決着。直後の一戦でマイネルスターリーの陣営には絶望的なムード。それを、もしかしたら、ひょっとして、というムードに変えさせてくれたのが“雨”でした。
 予報では降っても1㍉か2㍉程度の雨だったのが、前日の土曜日はワンサワンサ、ジャンジャン降り続いてダート不良。芝が重。芝ではほとんどの馬が内を避け、外に出して進路を取る、まさに1週前とは天と地の違い、まったく異なる舞台を見ているようでした。
 “シメタ!”と柴田大騎手が考えたかどうかはわかりませんが“高速時計ではお手上げだが、時計をうんと要する馬場になったのは実にラッキー。レッゴーキリシマ以外は前に出てきそうにもないので、これは思い切って積極的に進めよう・・”そう呟いているように感じました。これは彼のコメントからも間違っていなかったようです。
 
No3 No4
 予想通りゲートがあくやいなや飛び出して主導権を主張するレッゴーキリシマ。なんと流れが遅くなると読んだか1番人気のトーセンレーヴが2番手という強気の作戦。さらにすぐ後ろに好枠を生かしてマイネルスターリー。外にはレディアルバローザとサンライズベガがNo5_3 併走。この後に前に行く当面の敵トーセンレーヴを念頭に、2番人気ダノンシャークが積極的に好位置を確保。その外にはこれも追い込みの3番人気レッドデイヴィスが追走。離れず中団には内に3歳馬セイクリッドレーヴ。後方に控えたのがダイワファルコン、ヤマカツハクリュウ、モンテエン。
 先頭のレッゴーキリシマから最後方のメイショウカンパク、キングストリートまで10馬身ちょっとくらい。ほぼ団子状態の展開。向う正面で2番手に進出したマイネルスターリー以外は、ほとんど動きのない展開で進みます。
No6_2  3角でレッツゴーキリシマがややペースアップ。これにピッタリとマイネルスターリーと、外にトーセンレーヴ。4番手のサンライズベガ以下がやや置かれ気味。そして最大のポイントとなったのが、4コーナーのところでした。先頭のレッツゴーキリシマは馬場中央に進路を取ります。その外にトーセンレーヴ。大きくガラリと開いた内側をピッタリと進んだのがマイネルスターリー。当然ながら内と外の差は大きく一気に先頭。ここが勝負どころと判断したか、柴田大騎手は気合を入れて後続との差を広げにかかります。
No7_2  「おお、勝っちゃうかも・・」と彼はゴールを目指して懸命にしごきます。
 トーセンレーヴのウイリアムズ騎手もこれはマズイと思い、ターゲットをマイネルスターリーに絞って、手綱を必死にしごき先頭を追います。さすがに馬場は外側が良く、坂を上がってからの伸び脚が違いました。スターリーを捉えるとそのままゴールに飛び込みました。大外からグイグイと迫ってきたダノンシャーク。脚色は一番でしたがトーセンレーヴにクビ差まで詰め寄ったところがゴールでした。
 マイネルスターリーが楽々3着を確保。全力を出し切った満足感。柴田大騎手の表情は3着とはいえ清々しい印象のように窺えました。
No8 No9
 レッドデイヴィスは鳴尾記念のような強烈な末脚を見ることはできませんでしたが、一にも二にも馬場コンディション。良馬場であの豪脚を再び期待したいところです。

 この日競馬場から、遠く東京スカイツリーと東京タワーが望めました(クリックすると拡大された画像に、かすかに写っています)。
No1 No2

クビ差の死闘!驚異的レコード!安田記念は凄い結末!!

No1  安田記念当日は数日前から雨予報。前日もこれは変わりませんでした。となると雨、道悪を想定した馬場コンディションを思い浮かべて、安田記念予想も道悪を加味したものになったのですが、これがことごとく見事に裏切られる結末となってしまいました。
 日曜当日はときおり太陽が顔をのぞかせて、8レースの500万クラスでは芝1400m1分20秒9で、ラスト3ハロンが34秒1。驚くほどの高速馬場です。
 これでは安田記念が1分32秒を切るようなことにもなるかも知れないと考えるのも当然の成り行きでした。この超高速馬場に対応できる馬が断然有利になったわけで、雨を期待していた馬は手痛い状況。同時に中2週で臨むヴィクトリアマイルからの牝馬も大きなマイナスと考えました。直前の香港でマイル1分35秒台のラッキーナインは無理。同じ香港でもグロリアスデイズのほうが未知の魅力でいいかな、と思えたのですが、これとて異常な高速馬場では厳しい状況。
 レーティング1位で出走が叶ったペルーサは初めてのマイル戦。いつも平均より遅いペースに慣れてきている同馬にとって、いきなりマイルの高速決着の競馬では、よほど恵まれないと勝ち負けは厳しいと考えました。
 予想通り主導権を主張したのがシルポート。内から抜群のスタートを決めたコスモセンサーは、同きゅう舎のシルポートを待って好位に下げます。これを見て外から岩田リアルインパクトが2番手に進出。昨年の安田記念で3番手から抜け出して勝ったことを踏まえての積極策。さらに昨年のマイルチャンピオンSを制したエイシンアポロンが、そのマイルCSと同じように早めに好位内で機を窺う作戦。
No2 No3
 中団にはラッキーナイン、ガルボ、グランプリボス。その外側になんとペルーサ、1番人気のサダムパテック。人気のアパパネも同じような位置取り。後方グループの先頭に2番人気のストロングリターンでその後にグロリアスデイズ、ダノンヨーヨー、フィフスペトルが展開。そしてローズキングダムと出遅れたスマイルジャックが最後方を追走。
 前半の入り3ハロンが33秒8、半マイルが44秒9というやはり速い流れ。しかも中盤から後半にかけて11秒4、11秒3。1000m通過が56秒3、1200m通過は1分7秒6と、一向に逃げたシルポートはペースダウンをしません。1400m通過が驚愕の1分19秒4。これでは先行勢は壊滅的な展開です。
No4 No5
No6 No7
 案の定、先行馬はラスト200mを迎えて、急激に脚色が鈍り始めて、後方待機馬がどっと押し寄せ、その中から黒の帽子のストロングリターンとグランプリボスが馬体を併せて抜け出し、両馬の激しい叩き合い。さすがに昨年の安田記念クビ差2着だったストロングリターン。今年はクビ差先着して優勝。
 福永騎手が大きく手を上げて戻ってきた後方の電光掲示板には、衝撃の“レコード1分31秒3”が点灯されていました。
 皮肉なもので惜しくも2着だった内田博騎手は、過去にストロングリターンで4勝と絶妙のコンビを組んでいた騎手。なにか運命のようなドラマ性を感じます。
No8 No9
 唯一、好位置でしぶとく頑張ったコスモセンサーが、2着馬から2馬身遅れながらしぶとく3着。これは立派です。スタートが一番に良かったことが結果に結びつきました。
 一方で、中団待機の1番人気サダムパテックは直線で伸びを欠いて9着。休養明けの京王杯SCを勝って中2週の登板。どうもその反動がモロに出たような印象です。
 私の予想は◎エイシンアポロン○ストロングリターン▲シルポートでしたが、もちろんこれは当日の雨を想定していた予想。残念です!
No10  前日、阪神では例年、暮れに行われた鳴尾記念があり、ここに仕方なく出走したのがショウナンマイティ。本当は安田記念に挑戦して来るはずでした。出走順位は18番。ところが、19番目にペルーサでレーティングの差で落とされて19番目となって出走が叶わず。もし出走が出来ていれば、4月の大阪杯でのケタ違いの決め手、破壊力から大いにチャンスだったはず。本命候補だったので悔やまれます。
 レーティング1位のペルーサは勝ち馬から2秒も離されたシンガリ負け。距離というよりも何か体調に問題があったとしか思えません。