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Archive for 2014年11月13日

あまりにもスケールが違ったFと、あまりにも走らなさ過ぎたHの天と地!!

008 例年、波乱含みのハンデ戦「アルゼンチン共和国杯」。今年も1番人気が大凡走となる結末を迎えました。 この日、1番人気に推されたのが日経賞2着、春の天皇賞3着のホッコーブレーヴ。宝塚記念でも5番人気に推された馬です。

ところが、過去10年で宝塚記念の6月から、ぶっつけでアルゼンチン共和国杯に臨んできた馬で優勝した馬はゼロ。2着が7年前のトウカイトリック1頭だけ。優勝馬、上位馬のほとんどが9月、10月に出走していた馬が圧倒的に多数なのです。1番人気の宝塚記念以来のホッコーブレーヴは、本当に大丈夫なのか、私にとっては戦前から不安が先行していたのです。

さらにこのレースは強力な典型的な逃げ馬が不在。となると、私はある1頭の馬に引きつけられたのでした。 それがネオブラックダイヤ。前走の新潟、準オープンのレインボーSで圧勝。それまでとは一転し、主導権を取るとマイペースの一人旅。外回りの2000mでしたが、なんと直線で再び加速。ラスト33秒6という最速の末脚で独走。加えて、当時は5月の京都、烏丸S以来、4か月ぶりの実戦で、馬体がプラス24K。この状態で圧倒的なパフォーマンス。今回は54Kという魅力のハンデ。そしてリーディング1位の戸崎圭太騎手。

ポンと主導権を取ると、まず競り込んで来る馬はいないはず。デスペラードに騎乗する横山典騎手も、前走のレインボーSで騎乗して、ネオブラックダイヤの強さを手応えで感じとっていることから、無理に競り込んで来るようなことはしないはず。となると、ペースは必然的にスローになると見ていたのです。 これはネオブラックダイヤで押し切れる!逃げ切れるとの推察から自信の◎という気持ちでいたのでした。 ところが、競馬と言うものは実にやっかいなもので、ほぼ自信をもってレースを読んでいるにもかかわらず、アッサリと裏切られることがあるのです。人はこれを不運ともいいます。

スタートでした。内で1頭赤い帽子の馬が躓いて、前にガックリと崩れるような仕草。騎乗していた騎手が頭から落ちそうになるアクシデント。ネオブラックダイヤでした。体勢を整えてレースに向かおうとしたときには、周りの馬たちは一足先に失礼。最後方に置かれたのです。以前、控えた形でも、東京2400mでホッコーブレーヴに勝ったことがあるといっても、現在は逃げるという形がベスト。

「もう腹をくくりましたよ。こうなっては折り合いに気をつけて直線勝負に徹するしかありませんからね」と、戸崎騎手。

私はスタートのアクシデントでしばし呆然。砂糖菓子が崩れて落ちて行く感覚にとらわれたのです。

ネオブラックダイヤのアクシデントを隣の枠で見た横山典・デスペラードは、それじゃかわりにということからか、主導権を取って我が道を行く、スイスイと逃げ脚を伸ばして行きます。2番手にクリールカイザー、外からラブリーデイ。サイレントメロディの外に併せた追い込みのスマートギア。直後にスーパームーンが陣取り、中団より後ろには内にフェイムゲーム。外側をホッコーブレーヴ。アドマイヤケルソが後方4番手。そして最後方を出遅れたネオブラックダイヤ。

先頭のデスペラードは2番手のクリールカイザーとの差をグングンと広げて行きます。ラブリーデイが3番手。そこからまた離れてスマートギアとサイレントメロディ。そしてまた離れてスーパームーン。中団のインにフェイムゲーム。外にホッコーブレーヴ。そこらまた離れてアドマイヤケルソ、最後方はネオブラックダイヤが追走。

3コーナーで大きく後続を離しながら逃げるデスペラード。2番手をクリールカイザー、ラブリーデイのポジションは変わらず。縦に長い展開で、中団のインにスーパームーン。少し離れて内からフェイムゲーム。その外にマイネルメダリストがいて、またその外をホッコーブレーヴ。後方は変わらずアドマイヤケルソ。最後方にネオブラックダイヤ。

001 そして、4コーナーをまわり快調に大きくリードを取って逃げていたデスペラードも、さすがに脚色が乱れてきました。そこを直後でじっとしていたクリールカイザーが一気に仕掛けて前に出ます。これを見たラブリーデイが追い出しました。そしてスーパームーンが外へ出ます。

004003002 4角を内でまわったフェイムゲームが馬込みの中で進路を探しています。直線大外にホッコーブレーヴ。後方にアドマイヤケルソ。最後方にいたネオブラックダイヤが馬群に取りつき内を狙います。 直線先頭に立ったクリールカイザーがゴールを目指して真一文字。そこへ内から外へ一気に進路を変えたフェイムゲームが、鋭い脚で迫って来ました。もうゴール前50mであっという間に抜き去ると脚力の違いは歴然。差を広げにかかります。

2番手争いに絞られて、クリールカイザーが粘るところにスーパームーンが接近。その外からアドマイヤケルソが強襲。結果はクリールカイザーが2着を死守。3着にスーパームーン。

005006007 一方、ネオブラックダイヤも馬込みを縫うように追い上げたのですが7着。スタートのアクシデントが惜しまれます。

また、1番人気のホッコーブレーヴは14着とぼろ負け。あまりにも負け過ぎ。ファンをガッカリさせました。

天皇賞3連単◎▲〇で的中!感激のスピルバーグで祝杯!!(^^)!

016 「もしも敗れるとしたら敵は好枠を引いてスローの流れに乗る戸崎・ジェンティルドンナか、菊花賞をパスしてここに全力投球するルメール・イスラボニータしかいない」

◎に推したスピルバーグの本命は、どう考えても動かしがたい。ここ8年連続して毎日王冠からの馬が必ず天皇賞で連対しているし、その連対した馬の毎日王冠での時計を比較してもヒケをとらない。しかも、毎日王冠で直線追い出しを待たされる不利があったスピルバーグの内容は実に優秀。全5勝はすべて東京芝。東京2000mはパーフェクト。何よりかにより内枠が断然有利の東京芝2000m。4番枠とはもう買ってください!と言わんばかりではないか!と私は興奮を抑えきれない思いでいたのです。

前日の東京競馬場。私はフジビュースタンドでフジテレビ系列の支社長観戦会に招かれて、60名近くの方を前に講演。一人私、熱弁をふるっていました。

そして、15時から始まっている調布中学校の18期同期会に、1時間半以上も遅れて駆け付けたのでした。懐かしいあの顔、この顔。嬉しい再会。そして、ここでも天皇賞の予想を同期の友人相手に熱弁。

11月2日、東京競馬場は心配された雨はなく、雲の谷間から太陽が顔を出す、まさに秋競馬日和。

この日、注目の1番人気に推されたのがイスラボニータ。セントライト記念を順当に勝ち上がった順調さと、そして5戦4勝2着1回という東京コースの部類の手堅さ。

2番人気がこれも東京コース4戦3勝2着1回、ジャパンC2連覇中の女傑ジェンティルドンナ。そして春の天皇賞2連中のフェノーメノ。昨年の菊花賞独走のエピファネイアは4番人気。イスラボニータを省く3頭はいずれも休養明け。このあと2400mのジャパンCが控えていることを踏まえると、間違いなくフェノーメノとエピファネイアの2000mは距離不足と推察。従って、2400mのジャパンC目標の叩き台という見方は間違っていなかったと思います。

006 そして、1コーナー奥のポケットからスタートを切りました。抜群のダッシュを見せたジェンティルドンナ。が、外から気合を入れて予想通りカレンブラックヒルが主導権。その外からマイネルラクリマが続きます。仕掛けて3番手に上昇してきたのがイスラボニータ。内からジェンティルドンナがピタリとつきます。サトノノブレスとマーティンボロがいつもより早め。その直後にラブイズブーシェ。エピファネイアが中団のイン。その真後ろに外目をフェノーメノ。ディサイファがこれに続いて、直後をヒットザターゲットと、出負けした我らがスピルバーグ。

3コーナーの1000m通過地点が60秒7。このまま1400m通過が1分25秒1というスローペースで展開。

008009 単騎逃げを打ったカレンブラックヒルにとっては願ってもない展開。最内からジェンティルドンナ。その外にはピッタリとイスラボニータ。ラストスパートのタイミングを計っています。ラブイズブーシェが好位グループに迫ってきました。フェノーメノが中団の外から進出。それを追うようにスピルバーグが大外に出します。同じ位置にいたヒットザターゲットがインを狙います。

011012 残り600mで懸命に逃げ込みをはかるカレンブラックヒル。これに馬体を併せてきたイスラボニータが捉えにかかり、最内をこじ開けるようにジェンティルドンナが浮上。

イスラボニータが先頭に立つ、内からジェンティルドンナだ、ラブイズブーシェも迫って来る。

そのときでした、大外に出したスピルバーグがケタ違いの伸び脚を発揮。イスラボニータ、ジェンティルドンナに迫ります。その勢いは他馬を完全に圧倒。内でイスラボニータに競り勝ったジェンティルドンナを、離れた外から並ぶところなくスピルバーグが差し切って見事な完封劇。

013014015 この遅い流れの中にあって、際立ったラスト33秒7の破壊力。これが重賞、初勝利馬か、とも思える迫力でGI初制覇。本格化の5歳秋です。

スタートで出負けして後手に回りながら、後方で末脚を温存。外をまわって直線一気。ただただ、スピルバーグが強かった天皇賞でした。

ジャパンCは叩き台で走った2400m歓迎組が、どう巻き返してくるのか注目されます。ハープスターも参戦の意向とか。楽しみです。

帰りに和食店で食した松茸ご飯と、すき焼きの美味かったこと。忘れられない天皇賞・秋でした。