ところが、不運にも最悪のスタート。ポツンと出遅れてしまったのです。ペースが遅くて馬群の最後尾に取りつくことはできましたが、明らかに致命的な不利でした。
主導権を取ったのが、なんとスマートレイアー。6歳牝馬でデビュー以来、初めての逃げ作戦。
「いやあ、まさか逃げるつもりはなかったですけど、他がなにも来ないので逃げることになっちゃいました」と吉田隼人騎手。
外からテイエムタイホー、中からマイネルアウラート。エキストラエンド、ダイワリベラルが好位をキープ。1番人気のダッシングブレイズは中団のイン。2、3番人気のダノンプラチナ、グランシルクはスタートで後手。
前半3ハロンが36秒0、半マイルが48秒4。良馬場で行われた過去10年で一番遅いペース。1000m通過が60秒6。未勝利クラスよりも遅いような流れ。
こうなると、前に行っている馬にはえらく有利な形。それでも4コーナーまで追い出しを我慢する待機馬。
ペースが上がったのがラスト3ハロンから。11秒2-11秒0。その二枚腰で再加速のスマートレイアー。マイネルアウラート、テイエムタイホー、エキストラエンドが懸命にスマートレイアーを追います。
最内に進路を取ったダッシングブレイズも経済コースを通り接近。エキストラエンド、その外のマイネルアウラートの内からこじ開けるように入って来た時に、内ラチに接触し浜中騎手が飛ばされて落馬。
そんなことは知るよしもなく快調に逃げ脚を伸ばすスマートレイアー。ラスト1ハロンも11秒3でまとめて2馬身差の見事な圧勝劇でした。

2着争いが大混戦。それでも超スローの先行馬ペースでエキストラエンドが2着を確保し、3着にマイネルアウラート。そこへ外からダノンプラチナが猛追し4着。テイエムタイホーが5着。なんと3着から9着まで同タイム。その9着に期待したトーセンスターダム。4角大外をまわりダノンプラチナから猛然と肉薄しました。
「スタートさえ決まっていれば勝ち負けになっていたでしょう」と、ベリー騎手。
思わず私は「ああ・・」という溜め息が漏れてしまうのです。悔しい今年の東京新聞杯でした。
