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ラスト37秒6!バタバタだった札幌記念の評価度!!
夏の札幌競馬最大の呼び物伝統の「札幌記念」。凱歌をあげたのが2番人気のサングレーザー。初めて2000mで優勝。1400、1600mを中心に走って来たサングレーザーにとっては、これから秋の中距離戦線に向かって、大いに収穫ある一戦となりました。
ところが、勝ちタイムが2分1秒1。稍重馬場の影響が大だと思われますが、レースのラスト3ハロンが37秒6。これがあまりにも平凡。
この日、マルターズアポジーにアイトーン、マイスタイル。それにスティッフェリオとクロコスミアと、主導権を取りたい馬がズラリと揃って、激しい流れが予測されました。
実際、スタートでマイスタイルが先頭に立ったのですが、そんなことは許さない、とばかりに内ラチ沿いから強引にマルターズアポジーが主導権。そして一番外からアイトーン。ネオリアリズムとマイスタイルが並んで追いかけます。クロコスミアとスティッフェリオが好位を並んで追走。
前半の半マイルが46秒5、半分の1000mで59秒1。馬場状況を考えると緩みないペースです。そこへ3、4番手にいたマイスタイルがマルターズアポジーに並びかけて先頭。なんと3コーナー手前でのことです。巻き返そうと懸命にしごくマルターズアポジー。一昨年の優勝馬ネオリアリズムのモレイラ騎手もスパート。
中団のインに構えたサングレーザー。1番人気のマカヒキは後ろから2頭目。最後方がモズカッチャン。中団の後ろにいたのがミッキースワロー。その後ろがサウンズオブアース。
昨年の優勝馬サクラアンプルールは中団追走から4角でスルスルとスパート。そして直線でスティッフェリオ、クロコスミアの背後から先頭に立ちかけたサクラアンプルール。ラスト100mで先頭に立ったサクラアンプルール。その外からサウンズオブアースと一番外にマカヒキ。そんな中で内をこじ開けるように末脚を温存したサングレーザーがグイと割って出て来ました。
外からマカヒキ、内からサングレーザー。そして一番外に出し、強襲して来たのが3歳のモズカッチャン。激しい叩き合いは内のサングレーザーの末脚が勝り待望の2000mで優勝。着差がハナ差。そしてアタマ差。大激戦でした。
マカヒキが2着で、大外から強襲した4番人気モズカッチャンが3着。先行した馬たちは、マルターズアポジーを筆頭にアイトーン。一昨年の優勝馬ネオリアリズム、マイスタイルなど総崩れの大敗。駆け引きの難しさを露呈した印象です。
ほとんど(10頭)が休養明け。秋に向けての仕上げのステップ段階という見方もありますが、それにしても時計があまりにも平凡。良馬場であれば2分台で決着した印象ですが、それにしてもラスト12秒6-12秒5-12秒5。37秒6の決着に少しがっかりしました。
ガッカリしたと言えば、◎で推したミッキースワローは13着。あまりにもひどすぎました。もっとも、4コーナーで中団から横山典騎手が手綱を持ったままで浮上。ところが、外のスズカデヴィアスがミッキースワローの内側寄れて、背後から割って入って来たモズカッチャンが、前に出ようとしたときに、ミッキースワローがそのアオリを受ける形。ここでミッキースワローにとっては撃沈。ほとんど追うところがなく入線。まったく不完全燃焼の一戦でした。馬体重の482kは昨秋のセントライト記念を制したときと同じ馬体重。次走は中山のオールカマーでしょうか。改めて追いかけます。
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