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2頭で後続に7馬身差!大雨の不良馬場の中で、かすかな悲鳴が・・(T_T)

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 5月29日、日曜日。天気予報が報じた通りに東京は雨でした。南から接近した季節はずれの台風が、日本列島の太平洋側に大きく南北に横たわる前線を刺激して、その日は、ときおり激しい雨に豹変していました。そうでなくとも、木曜日から連日降ったり止んだりして、馬場コンディションは最悪。強い雨が降る不良馬場の中での3歳頂上決戦、日本ダービーとなったのです。
 ほとんどすべての馬が初めて経験する不良馬場。「これは何かが起きる!」と、私は内心これから起きる歴史的ドラマに、興奮を抑えきれないほどでした。
 雨音が一段と強くなったところでスタート。このときポツリと出遅れたのがロッカヴェラーノ。一団から大きく取り残されてしまいました。
 私は「あっ・・!」とため息。予定されていた吉田豊騎手から、一転、水曜日に武豊騎手にチェンジされたばかりでした。武豊騎手が騎乗予定だったダノンバラードが左前球節の不安で直前のリタイア。23日月曜の日刊スポーツ紙の一面を武豊騎手とダノンバラードですべて飾っていたのに、ああ、なんという不運なこと。それでも、天才に再び巡って来たチャンス。

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とはいえ、初めての騎乗で大丈夫だろうか?スタートのダッシュ力が鈍いロッカヴェラーノにとっては、全神経をスタートに向けていないと、後手にまわってしまうかも知れない。そうなるとこの不良馬場では分が悪い。
追い切り後、武豊騎手は「思い切ったレースをしたい」とコメント。ということは、思い切って前に出て行きたい、ということと解釈。そうなると、すべて2000m以上の距離で培ってきたスタミナを生かせるはずだ、と考えたのでしたが、早々とノーザンリバーに続く2番目のゲート入り。雨の中のゲートの中で待たされることしばし。この間の悪さ、そして空白の時間が、結果的にロッカヴェラーノと武豊騎手の運命を消滅させてしまったようでした。

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まず飛び出したのがオールアズワン。藤田騎手が枠順を考えて、狙っていたような思い切った逃げでした。大外のノーザンリバーが捨て身の積極策で2番手追走。ショウナンパルフェとユニバーサルバンク。その後ろにベルシャザールがいて、トーセンラーにトーセンレーヴも意識的に早めの追走。中団に2番人気のサダムパテックと4番人気のナカヤマナイトがいて、その後方にオルフェーヴルとウインバリアシオン。
2番手以下を大きく離して、まさに快調に逃げるオールアズワン。前半の5ハロンが62秒4と、不良馬場にしてもいくらか遅い流れ。4コーナーを回って直線に入っても快調に逃げるオールアズワンに対して、2番手グループにいたショウナンパルフェが接近。トーセンラー、ユニバーサルバンクも浮上。ベルシャザールもいました。
直線中ほどで馬込みを掻き分けて先頭にショウナンパルフェでしたが、馬込みの間をこじ開けるようにしてオルフェーヴルが先頭。外に出して追い込んできたのがウインバリアシオン。勢いはバリアシオンでしたが、並ばれるとガッツ100%でオルフェーヴルが再加速。圧倒といっていいくらいの強さでした。鞍上の池添騎手はオークスで2番人気だったホエールキャプチャ(3着)に続く最有力馬の騎乗。今回は支持に無事応えて優勝。雨の中で、感極まって泣きじゃくる池添騎手がいました。

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走法からやや頭が高く、不良馬場は決して上手くない、ウインバリアシオンが直線で外に出すと凄い伸び脚を見せてくれました。青葉賞を快勝した勢い、そして同じ東京の芝2400m。ベストの舞台だったのでしょう。学習能力の高い馬で不良馬場を途中まで走って、どういう走りにしたら、スムーズに速く走れるのか、走りながら自分でコントロールしたのかも知れません。
3着は7馬身差で、しぶとくベルシャザールが健闘。今年のオークスで初めてのクラシック制覇を成し遂げた後藤騎手の沈着なプレーが光る3着でした。この馬に首差遅れて4着だったのがナカヤマナイト。良馬場で是非ともと、願っていた柴田善・ナカヤマナイトには、この馬場はかわいそうでした。4着は具合の良さと、地力の高さなのでしょう。
5着に入ったのがクレスコグランド。馬主の堀川三郎さんとは以前お会いして、一緒に競馬観戦していたことがあるのですが、この日は愛馬の桧舞台での晴れ姿を見に来たということで、久しぶりにお会いするなりニコニコ顔。
「こんなエライ舞台に立てるなんて最高に嬉しいですわ。ベストを尽くしてくれたら何着でも構いまへん」と、目を細めていたのですが、レースが終わると「いやあ、5着ですか、ビックリしてます。良く走ってくれましたわ」と、関西弁で頭を何度も何度も下げておりました。ピッチングマシーンなどのスポーツ器具の販売をされている社長さんですが、素敵な馬主さんでした。

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馬主さんといえば、昨年から正式に認可された海外居住者外国人の馬主1号となったデボネアのシェイク・モハメド殿下。UAE副大統領兼首相。東京競馬場に愛馬の応援に初めて来日。殿下お抱えの世界の名手デットーリ騎乗で、3番人気に支持されたのですが、後方で見せ場らしい見せ場もなし。淋しい応援となってしまったようです。

ああ、良かったぁ~岩手県競馬の存続!

 一時はどうなるか、と危機感がつのっていた岩手県競馬(盛岡・水沢)の存続が決定しました。岩手競馬ファンのみならず、中央、地方競馬ファンにとっては、まさに待ちに待った朗報でしょう。ほんとうに良かったです。
 盛岡競馬場、水沢競馬場を抱える岩手県競馬。数年前、山形の上山競馬が廃止されてしまい東北、みちのくで唯一の競馬開催を持つ県です。
 ところが、全国的な地方競馬の斜陽化は、岩手県競馬をも直撃。負債を抱える形になると、こっちを向いていた人、団体が突然と横向きになることは世の常。岩手県競馬も同様だったと思われます。岩手県競馬組合の管理者である増田寛也県知事は、知事としての任期が今月3月で切れることもあり、早くから引退を表明。それにあたり競馬組合の抱える債務330億円の再建案を提示し、議会に提示してきましたが、これまではいずれも先送り状態。しかし、今回は地方選挙が近いということもあり、知事にはなんらかの決定を求められていました。
 15日には盛岡競馬場を持つ盛岡市、水沢競馬場を持つ奥州市(旧水沢)の市議会で、新たに両市から各10億円の負担金を積み増すことを可決。これを受けて増田知事は、岩手競馬を廃止する2007年度の予算案を見送り。ところが、県議会は再建のための補正予算を否決。県はこの否決で、岩手県競馬の廃止議案を県議会に提出。19日の県議会が注目されていました。
 19日、夜の本会議で岩手県競馬存続のため、なんと超党派の議員が提出した補正予算案修正案が可決。これにより、知事が廃止を考えていた岩手競馬は一転、存続する見通しになりました。
 記者会見で増田知事は「大変重みのある決定だったと思います。競馬は存続することになりました」と会見。盛岡、水沢の競馬の関係者、岩手県競馬を支えるファンから歓声と拍手が起きたそうです。

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リリアン原山さん

 盛岡競馬場は周囲を山に囲まれ、山の頂上にあるような、実に景観に富んだ競馬場。白亜に輝く競馬場も素晴らしく綺麗。地方競馬には珍しい芝コースも兼備し。統一GⅠの南部杯も行われ、JRAの名馬たちが何頭も駆け抜けていきました。私が推奨する競馬場のひとつです。また、競馬ファンの皆さんと、ツアーを組んで出かけてみようかな、とも考えたりしています。
 万一、岩手競馬が廃止ともなると、競馬ファンにはとても辛い厳しい現実と、対峙しなければならなかったわけで、本当に存続の決定はなによりでした。