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Archive for 2011年9月28日

神業的オルフェーヴルのラスト“32秒8”でディープ以来の3冠馬の可能性が・・

0929_1  それは完璧!でした。そして圧巻!でした。単勝支持率1・7倍。圧倒的な人気に推された2冠馬オルフェーヴル。本番の菊花賞を見据えたトライアル神戸新聞杯でしたが、パドックから受けた印象は、威圧感のような凄みさえ感じられる馬体造り。発表された計測は460K。ダービー時より16Kプラス。あまり馬格のないというより研ぎ澄まされたトップクラスの馬だけが持つオーラをもった馬でしたが、ひと夏を越してトモの辺りを中心に、全体的に筋肉のボリュームが増し、明らかに成長のあとが、そこからはっきりと訴えかけてくるのです。
 「う~ん、参った!これは圧勝されるかも知れないな・・」と、直感的に私の目にはそう映ったのです。
 まさにそれは本物でした。逃げ馬が不在のメンバー構成の中で、小牧太騎手のスマートロビンが前半5ハロンを63秒5で、半分の1200m通過が1分17秒2という信じられない超スローペース。そのことを見越したのか、池添騎手のオルフェーヴルが好位置の5番手を追走。いつでもスパートして抜け出せる位置取りで展開。0929_2  「よし、この流れで折り合えれば3000mの菊花賞も心配ない」という思いが、池添騎手の頭の中にあったはずです。
 それに応えてオルフェーヴルもゆったりした流れのレースを楽しむかのような走りで気持ち良さそうに追走。
 「これはマズイ!」と考えたライバルのウインバリアシオン・安藤勝騎手。オルフェーヴルを徹底的にマーク。その走りを見て早めに3角から動き出し、4角で勝ち馬の外に急接近。それを見ても動じない池添騎手。ライバルの追い出しを待ってから仕掛けると、それこそ異次元の破壊力でグングン加速して、先頭に立つやいなや、あっという間に突き抜けていたのです。しかも、ゴール前では抑えるほどの手応え。驚愕の強さでした。
 4角でオルフェーヴルを射程権に入れたはずのウインバリアシオンも、これにはどうしようもなく、まるで無抵抗のような状態。そこには2馬身半差という大きな水が開いてしまったのでした。0929_3  「4角でがっぷり四つに組んだと思ったら、一方的に投げられた」というのが、ウインバリアシオンの正直な心情でしょうか。
 スローペースゆえ一昨年の優勝馬イコピコより4秒1も遅く、今年同様にスローだった昨年のローズキングダムよりも2秒4も遅いタイム。とはいえ、余裕を残して神業的ラスト32秒8。いよいよ3冠馬へのカウントダウンが始まりました。
 一方で勝ち馬をマークして2着だったウインバリアシオンも、さすがダービー2着がダテではないところを実証。馬体がプラス18K。やはり本番を意識した余裕残り造りだったように思えました。ゆえに関係者も納得の2着でしょう。
 神戸新聞杯まで無敵の3連勝だったフレールジャックは、初めてのクラシック級が相手で、初体験の2400mでレース中は引っかかるような仕種。それでもウインバリアシオンと同じような末脚で3着は、さすがに一級品の素材です。馬体がプラス6Kで442K。これも歓迎材料だったように思います。
 武豊騎手のショウナンマイティは後方で展開し、直線勝負に賭けたのでしたが、この高速ラスト決着では、5着もやむなしといったところでしょうか。
 好位置で展開したステラロッサは馬体が絞れていい感じでしたが、4角でペースが急激に上がったときに、サッと対応できなかったことが最後まで応えた印象です。今後の成長力に期待しましょう。0929_4

桜花賞馬6着でオークス馬10着!秋華賞戦線に異状あり。春の女王たちに何が起きているのか?!

0922_1  桜花賞優勝馬マルセリーナが6着、オークス優勝馬エリンコートは10着。秋華賞トライアルの「ローズS」は両GI馬が、惨敗ともいえる敗退。そういえば、1週前の秋華賞トライアルの紫苑Sも1番人気でオークス2着のピュアブリーゼも12着と大凡走。まさに秋華賞戦線に異状あり!なのです。
 ローズSはマルセリーナを抑えて1番人気に推されたホエ0922_2ールキャプチャが優勝。前半が61秒7で流れは超スロー。この遅い流れを読みきった池添騎手が、好スタートを決めて、2番手に付ける春とは一転した積極策。ピッタリと折り合いも付き、経済コースを走り、直線では内から早めの先頭。外から追い込んできたマイネイサベル、キョウワジャンヌ、ビッグスマイルを振り切ってゴールイン。楽な展開で経済コースを走って来たわりには、首・首・首差の大接戦。
 勝ち時計が1分48秒1、昨年のアニメイトバイオが1分45秒8。ニュー阪神競馬場に変わってから過去4年で最低のタイムです。それもラスト1ハロンは12秒0。11秒台で走れなかったことに、何か物足りなさが残ります。
 それにしても、この桜花賞馬のマルセリーナの6着、オークス馬エリンコートの凡走をどう解釈したらいいのでしょう。本来、スローペースでは着差がそれほど開かないのに、4着ビッグスマイルから2馬身差だったマルセリーナ。2、3番手で流れにのっていたことを考えると、この中身のない内容は、本番を見据えた大事な一戦だったことからも首を捻ってしまいます。
 同様に10着のエリンコート。馬体重がオークス時よりもプラス14Kと成長は見込めたものの、好位置から直線ズルズル失速。曲がりなりにもオークス優勝馬。抵抗すらできず、この10着は仕上げに何か問題があったか、レース中の大きな精神的ダメージしか考えられません。仮に仕上げに問題があったとすれば、3番人気に支持したファンに対して、余りにも失礼だと思います。
 私が狙ったビッグスマイルが4着。勝ち馬とわずか0秒1差。強烈な強さで新潟の鳥屋野特別を圧勝。秋華賞もと期待していたのですが、現在900万。ローズSは全力投球で3着以内の権利奪取に、挑戦しなければならなかったはずです。ところが、この大事な一戦に初めて騎乗となる北村友騎手。決して彼がダメだとはいいいませんが、初めての騎乗ということは、クセや短長所を完全に把握していない可能性があります。やはりここは乗り慣れた騎手にお願いすべきではなかったでしょうか。着差が着差だったことからも、口惜しさが残ります。
 一方で、ローズSのパドックや調教映像で、有力馬を絶賛していた解説者にとっては、馬を見ることの難しさを認識させられた一戦でもありました。
 ローズSはホエールキャプチャが勝ったとはいえレースで恵まれたことも事実。摩訶不思議な敗退をした春の2冠馬。彼女たちに何が起きているのか、3歳牝馬戦線はこのまま本番、秋華賞に突入します。0922_3