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Archive for 2013年3月9日

桜花賞戦線に異状あり!1、2番人気が凡退したチューリップ賞(-_-;)

 2戦目の未勝利戦をケタ違いの末脚でレコード勝ち。続く紅梅Sも役者が違いを見せつけて独走。レッドオーヴァル陣営にとっては、チューリップ賞で弾みをつけて本番の桜花賞に向いたいところだったはずです。

一方で昨年の2歳牝馬の総決算、阪神ジュベナイルFを制したローブティサージュ。レッドオーヴァル同様にチューリップ賞をゲットして、意気揚々と本番に臨みたかったことでしょう。いずれにしても、この2頭が1、2番人気を分ける形で迎えた桜花賞トライアル・チューリップ賞。

 私はアルテミスSで本命に指名し、阪神JFでもイチオシの◎に推した関東馬アユサンを三度本命。阪神JFはショック的な7着敗退。敗因は18番枠で出負け。4角では大外に出したら凄い向かい風。馬格のあるアユサンでもこれには応えたようでした。

 「アベコー先生、アユサンはダメだったじゃないですか!」と、当時、ガチ馬のAKBの生徒たちからは責められる始末。

 「こんなはずではないので、次に出てきたときには必ず巻き返してきますからね」と彼女たちと約束。

1_1 2_1 3_1

 年明けの東京、アルテミスSと同じ舞台のクイーンCで汚名返上だ、とばかり注目していたのですが「それがね、私もクイーンCに照準を合わせてきたのだけど、寝違えてしまったようで、使えないこともなかったんですが、ここで無理してもしょうがないし、チューリップ賞に向うことにしました」と手塚調教師。

 そんな事情もあって、私とアユサンとのコンビは、いずれにしても引くに引けない3歳牝馬戦線に突入することになったのでした。

 さて、チューリップ賞は典型的な逃げ馬が不在。おそらくクロフネサプライズが主導権を取って一人旅に持ち込めるかも知れない。阪神JFでもクビ差2着だ。そう考えてアユサンの相手を○クロフネサプライズ。

 実際、スタートで躊躇なしに武豊クロフネサプライズが先頭。驚いたのがいつも出負けしていたアユサンが互角のスタート。外からウインプリメーラが2番手に進出。プリンセスジャックとアユサンがそのあと。アユサンはいつもとは違うポジションに、やや戸惑ったのか少し掛かり気味。

グッドレインボーが好位で、ウリウリ、ヴィルジニアあたりが中団。そのあとの後方には人気のローブティサージュとレッドオーヴァルが追走。

前半の3ハロン通過が35秒9。昨年のハナズゴールが勝ったときが35秒7で昨年と同じようなスロー。半マイルが48秒0で、1000m通過は60秒2。2ハロン目から12秒台で流れます。しかも、後続はとくに目立った動きはなし。

4_1 5_1 6_1

4コーナーを先頭で回ってきた手応えバッチリのクロフネサプライズ。ウインプリメーラも手応えは上々。3番手の内にいたプリンセスジャックの脚色が怪しくなり、その外にから我らがアユサンが前を射程権に入れます。内からグッドレインボー、その外からヴィルジニアもジリジリと接近。後方のローブティサージュは今ひとつ迫力が乏しく、大外に出したレッドオーヴァルも前を行くクロフネサプライズとは絶望的な位置。

先頭のクロフネサプライズは直線で再び再加速。そのまま突き抜けて3馬身半差の圧倒的な強さで優勝。ウインプリメーラも2番手でしぶとく懸命の粘り腰。直線3番手に進出したアユサンが、一瞬、前を捉えるかのような勢いをみせたのですが、アルテミスSで見せたケタ違いの豪脚は見られず、ウインプリメーラに馬体を併せようとしたところがゴールでした。アユサンは手前の走法がなんとなくスムーズでなく、阪神の馬場が向かない印象のようにも思えました。

騎乗した丸山騎手は「前走よりもマシでしたが、どうも右回りは上手ではないですね。本来はあそこから突き抜けるくらいの脚を使う馬なんですが・・」とコメント。

となると、桜花賞よりも東京のオークス向きなのか・・。もう一度検証して見る必要がありそうです。

7_1 8_1

さて、結局1番人気のレッドオーヴァルはゴール寸前で大外から鋭い脚を見せましたが7着。またローブティサージュも9着に敗退。圧倒的な1番人気馬が掲示板にものれない凡退。同じ舞台、同じ距離の桜花賞まであとひと月。とくにレッドオーヴァルはデビューから馬体が減り続け、446Kあった馬体が今回は426K。あと1ヵ月で回復するのか、再び黄色の信号が点っているように思えます。

さあ大変!大混戦の様相だ!春のクラシック戦線はどうなる?!

過去10年を振り返って、その優勝馬はあのディープインパクトを筆頭に、コスモバルク、アドマイヤムーン、アドマイヤオーラ。そしてロジユニヴァースにヴィクトワールピサ、サダムパテック。2番人気だったコスモバルク以外は、上記の優勝馬はすべて1番人気の主役。人気馬が順当に勝ち星を手にしていたのが「弥生賞」だったのです。それは春のクラシックにかかる橋のような、まさに重要な一戦でした。

1番人気はラジオNIKKEI杯2歳Sを1番人気で優勝したエピファネイア。対する朝日杯FSで断トツの1番人気だったコディーノが単勝2.6倍で2番人気。

 以下、圧倒的な強さで2連勝し、ラジオNIKKEI杯でも2番人気で際どい3着と好走した評判馬キズマ。シンザン記念2着の4番人気ヘミングウェイが続きました。

 一見して人気馬の牙城は強固そうに見えましたが、ところが、どっこい今年の弥生賞は予想外の結末のドラマが待ち受けていたのです。

12 3

 私は強力な逃げ馬が不在で、これならラジオNIKKEI杯のようにバッドボーイが楽に主導権を取り、そのままゆったりした流れで進み、直線勝負になるだろう。おそらく大外枠を引いたエピファネイアは、コディーノを警戒しながら、慎重に仕掛けどころを考えてくるはず。キズマの武豊騎手も末脚を温存して人気2頭をマークしながら騎乗してくるに違いない。そう私は考えていたのですが・・。

 ホープフルSで見事な豪脚で後方から直線突き抜けたサトノネプチューンが、大外枠ひとつ手前の11番枠。この枠でよもや主導権を自ら取って積極的に飛ばすとは考えもつきませんでした。

 これで面食らった形がバッドボーイ。頭を上げて引っかかるような素振り。じんわりと主導権を取りに行くような素振りを見せていたのですが、サトノネプチューンがこれに対して譲らず、バッドボーイは仕方なく2番手で我慢。そのすぐ後ろの内にコディーノがいて、外にはエピファネイア。前を行く馬たちを警戒しながらジリジリと進出。

 さらに直後は内にミヤジタイガと外側にマイネルクロップ。そして中団のインにカミノタサハラと外にはダービーフィズが進出。キズナは後方から3番手グループ。最後方を進んでいるヘミングウェイは、シンザン記念と同じく直線勝負に全精力。

4 66

 前半36秒5、2年前サダムパテックが優勝したときと同じ時計のスローペース。この日、念願のJRAデビューとなった地方競馬の若き獅子、戸崎圭太騎手を背にサミットストーンが快調で逃げます。2番手をなだめる感じでバッドボーイ。直後のコディーノの外からエピファネイアが2番手を窺おうか、といったような展開。ミヤジタイガもピタリと好位置キープ。そして、その直後に迫って来たキズナ。

前半の1000m通過が61秒6で予測されたスローペース。この遅いペースを各騎手も感じていて、3コーナー過ぎからバッドボーイが動きます。逃げるサトノネプチューンに並びかけて、それを見たエピファネイアもジリジリとスパート態勢。内のコディーノは我慢。カミノタサハラが内から4番手グループに進出。

4コーナー手前でサトノネプチューンに馬体を併せたバッドボーイ。すぐ横にはエピファネイアが進出。そして直線入り口で先頭に立ったバッドボーイをすかさず外からエピファネイアが捉まえに出ます。これに少し驚いたバッドボーイが内側に逃げる素振り。その一瞬を衝いて、エピファネイアが一気に抜け出して、このままゴールへ向うのか、と思われたところ、直後に迫っていたミヤジタイガがグイグイ迫ってきます。またその外から迫って来たカミノタサハラの末脚が抜群。それにインサイドから馬込みを裂くようにコディーノが猛然と強襲。

ゴール直前では内からコディーノ、ミヤジタイガ、カミノタサハラが、ほぼ横一線でゴールイン。大外から鋭く追い込んだキズマ、さらにヘミングウェイ。

 7 8 9

着差はクビ・ハナ・クビ・ハナ差の大激戦。優勝したカミノタサハラからヘミングウェイまで、わずか0秒2差でした。

優勝した6番人気のカミノタサハラは2走前のホープフルSで、サトノネプチューンの3着。いつもスタートの甘い馬ですが、今回は内田博騎手に乗り替わって互角のスタート。末脚の良さが最大のセールスポイント。一戦毎に磨きがかかってきたようにも思えます。

2着10番人気のミヤジタイガは、和田騎手が狙ったポジションと、仕掛けどころがパーフェクト。またコディーノは朝日杯FS以来でプラス8Kの馬体重。初めての距離でインから強襲。内容的に収穫は多かったようでした。

4着だったエピファネイアは関東初輸送で中山の急坂も初めて。大外枠でやや掛かり気味。それにバッドボーイにつられてこれを負かしに早めのスパート。どうもこのビュイック騎手の騎乗には考えさせられます。もう少し末脚を温存させるレースをしたらどうなっていたのか、今回は福永騎手のピンチヒッターだったことから、皐月賞では福永コンビでの巻き返しが期待されます。

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それにしても、今年のクラシック戦線は大混戦模様。トライアル戦で大将格がころころ敗れる大波乱。勢力図がまだら模様になってきた感じがしています。

そういえば、今年初のディープインパクト産駒の重賞優勝が、このカミノタサハラだったような気がします。混戦模様のひとつの要因が、案外これかも知れません。

「う~ん、自信があったんだけどな・・。どうしたもんだろうか。悔しいな・・」と、4着キズマの佐々木晶調教師が肩をがっくり落としていた姿が気の毒でした。