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Archive for 2016年9月29日

あの歴史的“ハナ差”からそれぞれの秋の陣!!

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「まったく2頭並んでゴールイン!さあ、どっちが勝ったのか!これは際どい!」場内実況のアナウンサーが絶叫気味にアナウンスしたのが今年の日本ダービー。

そうです、ハナ差の決着となったマカヒキとサトノダイヤモンドの歴史的一戦。そのダービーからマカヒキはフランスに渡り、今週の世界の頂点「凱旋門賞」に、日本馬初めての金メダルを目指します。

一方、サトノダイヤモンドは菊花賞を照準に、神戸新聞杯からスタート。単勝オッズが120円。断トツの人気でした。いわゆる相手探しの一戦の様相。

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まず、果敢に飛び出したのがロードヴァンドールが主導権を主張。2番手にマイネルラフレシア。内からヒルノマゼランも正攻法。前半の1000m通過が61秒4。明らかにスローで流れて行きます。

サトノダイヤモンドは中団の外に陣取ります。一方で、当面の敵と思われた2番人気のエアスピネルが後方を追走。あまりにも消極的な作戦。そのエアスピネルの前にミッキーロケット。そのすぐ後ろにはレッドエルディストとカフジプリンス。

010 011 逃げたロードヴァンドールが先頭でまわって来ました。アグネスフォルテ、その後には3番人気ナムラシングン。 そして外からジワジワとサトノダイヤモンド。それをマークしていたカフジプリンス。また後方から外をまわりレッドエルディスト。また4コーナーでインにいたミッキーロケットが前を追います。

サトノダイヤモンドが先行馬をのみ込むように襲い掛かって来ました。そして、馬ごみを縫うようにしてミッキーロケットが、グングン迫って来ました。大外からレッドエルディスト。間からカフジプリンス。エアスピネルは今一つ反応が良くありません。

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ゴール前で先頭に立ったサトノダイヤモンドの内からミッキーロケットが鋭く並びかけます。2頭の激しいデッドヒート。一旦、勢いからミッキーロケットか、と思われた瞬間、再びサトノダイヤモンドが盛り返してクビ差突き放して優勝。ここは地力の違い、役者が違うということでしょうか。

015 私の期待したレッドエルディストは3着。「勝負どころの4コーナーでぶつけられて外に張られてしまった。それでも良く盛り返しているね。次の菊花賞が楽しみになったよ」と四位騎手。

一方でエアスピネルは、いったいどうしたものか。これまでの内容からサトノダイヤモンドの前で展開すると思われていただけに、何とも解せない5着でした。

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人気を分けたグランプリ馬対決は牡馬Gアクターに凱歌!!

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古馬秋の陣、重要なポジションを占める「オールカマー」。人気は昨年のグランプリ「有馬記念」を快勝したゴールドアクター。対する今年の夏のグランプリ「宝塚記念」で王者ドゥラメンテを破った紅一点マリアライト。この2頭の対決の様相でした。

人気は単勝2倍のゴールドアクター。わずかの差でマリアライトが2番人気。別定戦ということもあって、これまで比較的、無難に収まるデータでしたが、ゴールドアクターが1番人気に推された春の天皇賞で12着。マリアライトも昨年のオールカマーで離された5着。過信はできませんでした。

内から好スタートを決めたクリールカイザーが先頭に立ちました。外を気合を入れながらエーシンマックスが行きます。あっという間に先頭に立つと2馬身、3馬身と後続との差を広げて行きます。その後にクリールカイザーと、3番手にカレンミロティック。少し離れて内にサムソンズプライド、その外にサトノノブレスが占めます。

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そしてこれらを見ながらゴールドアクター。その真後ろにマリアライトがガッチリとマーク。内にはマイネルメダリスト、そしてツクバアズマオーが直後で虎視眈眈。それから内にショウナンバッハ、外にはワンアンドオンリーが並んで後方待機。

前半1000m通過が59秒9の平均ペース。離し気味に逃げたエーシンマックスを、4コーナー手前で捉えて先頭に立ちかけたクリールカイザー。内々からサトノノブレスが顔をのぞかせてきました。それを見たゴールドアクターが先行馬を射程圏に進出態勢。これにマリアライトが続きます。真後ろにはワンアンドオンリー。

003 004001 直線でクリールカイザーに並びかけたサトノノブレス。と同時に外からゴールドアクターが、この時とばかり馬体を併せて来ました。そのときでした。ゴールドアクターをマークしていたマリアライトが急に脚色が鈍りだします。逆にその内から経済コースを縫うように伸びて来たのがツクバアズマオー。

坂を上がると内のサトノノブレスにピッタリ並んだゴールドアクター。2頭の激しいデッドヒート。クビ差ゴールドアクターが出たところがゴールでした。追い込んだツクバアズマオーが3着。そしてマリアライトは5着と伸びきれませんでした。

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とはいえ、優勝したゴールドアクターから7着のワンアンドオンリーまで0秒4差、昨年の勝ちタイムが2分11秒9。これは今年と同じですが、レースのラスト3ハロンが、今回の35秒4に対して、昨年が34秒9だったことから、ややレベル的に低調だったような気がしました。

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