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Archive for 2016年11月10日

混戦模様のハンデ戦の結末は今年も穴党に意外な解答!!

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今年はトップハンデがシュヴァルグランで58k、そしてフェイムゲーム、ワンアンドオンリーも58k。アルゼンチン共和国杯は波乱含みの一戦でしたが、なんと電光掲示板の上位5頭は、1番~5番人気馬で占めたのです。 考えてみると、2年前にフェイムゲームが優勝したときが、2・3・4番人気。そして昨年が1・3・4着で決着。アルゼンチン共和国杯は近年において上位人気での決着。つまり荒れないレースに変貌していたのです。

さて、そんな中で今年のアルゼンチン共和国杯は、札幌日経オープンを勝ち、再びルメール騎手を配してきたモンドインテロ。単勝3.4倍のオッズ。続く2番人気がシュヴァルグランで3.9倍。ヴォルシェーブが4.8倍で続いていました。

強力な逃げ馬が不在で、クリールカイザーが押し出されるように単騎逃げ。他の馬がガッシリ抑え込んだので極端なスローペースで展開。内からショウナンバッハ、外から掛り気味にムスカテール。マイネルメダリストも好位に進出。内側をモンドインテロ、外にワンアンドオンリー。またその外にシュヴァルグラン。それを前に見て直後でヴォルシェーブがマークする形。

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スタートが少し甘かったアルバート。出遅れたレコンダイト、最後方にフェイムゲーム。前半の1000mが63秒0。予測されたように超スローです。

2コーナーをまわるとモンドインテロが内の4番手。その真後ろにシュヴァルグラン。各馬一団のダンゴのような展開。このままの形で4コーナーを迎えました。

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ギアチェンジがあったのは後半ラスト3ハロン。12秒台から11秒台に流れが変わりました。

内を通ってクリールカイザーが直線に入るとラストスパート。内にショウナンバッハ、外からムスカテール。そしてその2頭の間からモンドインテロが伸びて来ました。それを見た福永騎手のシュヴァルグラン。外に出して馬場の中央から鋭く伸びて来ます。それを追って外からヴォルシェーブ。

一気に先頭に立ったシュヴァルグラン。内からモンドインテロ。外はヴォルシェーブその直後に迫っていたのがアルバート。ゴール前は先頭のシュヴァルグランにアルバートとヴォルシェーブが並んで肉薄。半馬身・アタマ差でした。

優勝したシュヴァルグランの福永騎手は「内側の横にモンドインテロがいたので、できるだけ(モンドインテロに)スペースを与えないようにしました。次に向けていい形で結果を出せたと思います」とコメント。

2着のアルバートはスタートが甘く、1コーナーで他馬と接触する不利。また直線で勝ち馬が外に張ってきたので、やや躊躇する不利。それでも半馬身差まで詰め寄った内容は上々でした。

3着のヴォルシェーブ。ラスト3ハロンもメンバー最速の33秒5。スローの最後方近くから伸びて来た内容からも今後が楽しみです。

003 004005 モンドインテロは絶好のポジション。経済コースを走り、最後は決め手の勝負で遅れてしまいました。

ワンアンドオンリーはせっかく3番枠を引き当てたのですから、昨年のジャパンCと同様に3番手くらいで展開して欲しかったです。スローは戦前からわかっていたこと。積極的動くべきだったと思います。また、ハンデも近走から考えて58kは重すぎました。

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それ行けGI4連勝!モーリスをG前急追(^^)!!

010    秋のGI第4弾「天皇賞」。圧倒的な人気に支持されたモーリスが、世界のライアン・ムーアを背に、直線力強く抜け出し154頭目の天皇賞馬に輝きました。

今年は武豊騎手が騎乗する逃げるエイシンヒカリか、圧倒的なパワーと実績を持つモーリスか。2頭のマッチレース的な様相があった秋の天皇賞。

モーリスのムーア騎手は、当然ながらエイシンヒカリを徹底マーク。好位5、6番手の外目で逃げるエイシンヒカリに睨みを利かせます。

対して1番枠という、まさに願ってもない枠を引いたエイシンヒカリ。強力な同型馬もいないことから楽に主導権を取り、そのまま押し切るかも知れない、そう考えたファンも多かったようです。

ところが、そんな様相の場合は、それぞれの騎手も単騎逃げを読んでいるので、徹底マークされがちなのです。それよりもパドックからイラつき出したエイシンヒカリ。検量室前では大暴れを展開して早めの本馬場入り。

レースはいくらか躓きながらも、事なきを得てアッサリ主導権。続いてロゴタイプ、ヤマカツエース、外からラブリーデイが2番手を争う形。エイシンヒカリはペースを上げず、後続もピッタリと離れず続きます。

これらの動きを直後で見るモーリス。折り合いも付いていつでもスパートできる態勢。モーリスの内側にはサトノクラウン。この後にモーリスをマークするリアルスティール。ルージュバックが中団。後方にはステファノス、その内側にアンビシャス。最後方がヒストリカル。

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前半の1000mが60秒8。多少時計を要する良馬場であったとしても坦々としたスロー。逃げるエイシンヒカリを先頭に2番手のラブリーデイ、ロゴタイプが3番手でピッタリと離れません。

4コーナーをまわるとエイシンヒカリに手綱を持ったままでラブリーデイが並びかけて来ます。モーリスもすぐ外側に進出。3番手に上がったサトノクラウンの外から、凄い手応えで満を持しています。インサイドにはロゴタイプ。そしてラブリーデイがエイシンヒカリの外から抜け出し、それにロゴタイプが続きましたが、坂あたりでライアン騎手がゴーサインを出すと、モーリスはエンジンが他馬とは歴然でした。直線外から一気に抜け出します。

それを後ろで見ていたリアルスティールが、モーリスの内側から猛然と追いかけます。開いたインサイドからは後方にいたアンビシャスがグイと浮上して来ました。力強く抜け出したモーリス。追うリアルスティールで勝負あり。3着争いは一旦、3番手に上がったアンビシャスでしたが、一番外から直線勝負に賭けたステファノスの切れ味が上回り3着に食い込みました。

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直線で早々と捉まったエイシンヒカリは12着に失速。イラつきもありましたが、何か体調に問題があった印象です。また3番人気に推されたルージュバックは危惧した通り、中間、馬体重が減り、それを回復させようとスタッフが懸命に努力したものの中2週では戻り切れませんでした。毎日王冠を使わず真っ直ぐ天皇賞に直行したほうが良かったかも知れません。

008 そして私の◎リアルスティールは2着に敗れたものの優勝したモーリスに続いた内容はさすがでした。それというのも、装鞍所で暴れてパドック入りがギリギリ。ところが、パドックに入ると落ち着いて周回。本馬場でも落ち着きがあり問題なし。中2週を嫌って、毎日王冠をパスしましたが仕上がりも上々でした。

惜しかったのはアンビシャス。抜群の手応えで後方待機。直線はインからグイグイ伸びて来ましたが、最後はインが伸び辛い馬場コンディション。その差が出た印象です。

012 011 私の天皇賞予想は▲モーリス◎リアルスティール。△ステファノス○アンビシャス。秋のGIは4連勝となりました。