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Archive for 2017年7月27日

文字通りのサウスポーが無敗の中京で飛躍( ^)o(^ )!!

それは文字通りのサウスポーが圧倒的な強さでゴール板前を駆け抜けていきました。まさに圧巻の横綱相撲でした。

夏のマイル重賞、伝統の「中京記念」は、過去10年で1番人気馬がゼロ勝。2着もなし。まさに夏のハンデ戦らしく波乱度ゲキアツの一戦でした。

今年の1番人気は阪神の米子Sをレコード勝ちしたブラックムーン。57kを背負っていましたが、雨で時計を要する馬場が応えたか、あるいは2走目の反動か、スタートしてから最後方に置かれる厳しい展開。

好スタートを決めたウインガニオン。外から主導権を主張するトウショウピストを前に出し楽々2番手。マイネルアウラート、ピークトラムが好位置。すぐ後ろにはアスカビレンがいます。グランシルクが中団外。グァンチャーレ、ダノンリバティーが後方で、最後方グループにはワンアンドオンリー。そしてブラックムーン。

2番手以下を引き離して逃げるトウショウピスト。半マイルが46秒3。1000m通塚が58秒4。馬場状態を考慮すると緩みないない流れです。

もっとも、この流れが離れた2番手を追走するウインガニオンにとっては願ってもないペースでした。4角でガラッと開いたインを選択すると、自然と先頭に躍り出る勢い。各馬は馬場を考慮して外側。ラスト400mで単独先頭に出たウインガニオンが後続との差を一気に離しかけました。

ブラックムーンはデムーロ騎手が外に出す余裕がなく最内をチョイス。スーサンジョイが好位で健闘していましたが、ほとんどセーフティーリードのウインガニオン。最内から懸命に追い込むブルームーン。そしてアスカビレンが3番手に進出して来ましたが、外からグンと伸びたのが2番人気の福永・グランシルク。ゴール寸前でブラックムーンを捉えて2番手。

結局、優勝は堂々2馬身半の水を開けてウインガニオン。中京はこれで3戦無敗。全8勝中7勝が左回り。まさに典型的なサウスポー。目下2連勝中といった勢い、そして照準を合わせて来た中京のマイル戦。鞍上の津村騎手も狙い通りと、言わんばかりの沈着な騎乗ぶり。見事でした。次走は新潟の「関屋記念」でしょうか。

また、3着に敗れたブラックムーン。馬体重がプラス10k。中間、いくらか大事に仕上げ過ぎた印象です。それでも、ラストは捨て身のイン強襲。それなりに収穫はあったと思われます。

私の◎アスカビレンは4着。直線に入ったとき前の馬がカベになり、内か外を選択する際に、内を選んでしまったことが悔やまれます。

また、異色のダービー馬、ワンアンドオンリー。久しぶりのマイル戦でしたが、58kを背負って後方から直線バテた馬を捉えただけ。さすがに忙しすぎたようでした。

雨の中で、それはまさに起死回生の快走劇!!

それは見事な起死回生の快走でした。ルミナスウォリアーです。先週の函館記念に参戦したルミナスウォリアー。55kのハンデを背負って、今回もそうたやすく勝てないと言ったイメージでしたが、その馬が直線ゴール前でアッサリと抜け出し、タマモベストプレイ以下を突き放して快勝。初重賞を遂に手にしたのでした。 それは昨年の6月の東京で準オープンを勝ち上がって以来、オープン入り6戦目で掴んだ栄光でもあります。6歳という年齢から厳しい見方もありましたが、堂々1馬身半も突き放す快勝。まさに起死回生の快走でもありました。

函館は土曜日の未明から降り出した雨が降り続き、洋芝で力を要する馬場コンディションに変貌しておりました。

これで面食らったのが、若い3歳馬のサトノアレス。直前の巴賞を勝った勢いと成長力を買われて、1番人気に推されたものの初めて経験するパワフルな競馬。中団のインから直線は一番外に出すことができましたが、鋭く反応することはできませんでした。

一方、鳴尾記念をゲットして勢いに乗っていたステイインシアトルも好位置をキープしたものの重馬場に脚を取られて加速できず、直線は精根使い果たした内容でギブアップといった印象。

3番人気のアングライフェン。終始先行勢との距離を計り、4コーナー手前から仕掛けてインを通り、逃げ込みを策すヤマカツライデンに馬体を併せることができたもののゴール前の叩き合い(2着争い)で、4頭が並ぶ大激戦。結果はアタマ・アタマ・ハナ差の4着。最内のコースを手いっぱいに粘るヤマカツライデンを、一旦は捉えたようにも見えたのですが、ヤマカツライデンの二枚腰にあってしまいました。

そして、昨年のこのレースの覇者マイネルミラノ。ヤマカツライデンはステイインシアトルなど同型がいることを踏まえて、意識的に3、4番手辺りをキープ。4コーナー手前でゴーサイン。一旦はヤマカツライデンを外から捉えて先頭に立つ勢いでしたが、直線は外から後続が押し寄せると、もうギブアップ状態でズルズルと後退。11着と大敗しました。

そして、優勝したルミナスウォリアー(5番人気)は中団の外目を追走。3コーナー過ぎからから進出開始。4コーナーでは先頭馬群の一番外をまわり、一気に畳みかけに行きます。内で頑張るヤマカツライデン、外のアングライフェン。その外のから猛然とスパート。一気に抜き去り初重賞制覇。

好位からタマモベストプレイもしぶとく伸びて肉薄。こういった馬場条件下で、しぶとさを生かしたいタマモベストプレイには、ピッタリの舞台だったような気がします。 昨年の2着ケイティープライド。中団待機からゴール前で、良く伸びたもののワンパンチ力が一息。5着がやっとでした。

また、昨年夏の函館記念(3着)あたりから力を付けていたツクバアズマオー。吉田豊騎手が言うように「馬場を気にしているようでした」とのコメント。重馬場が致命的だった印象で10着と凡退。

私の注目していたサクラアンプルールは、道悪を意識してか、まったく流れに乗り切れず9着と敗退。中山記念でトップクラスの重賞ウイナー相手に2着と好走したもののその時の走りがまったく見られず。休養明けをひと叩きして、主戦の横山典騎手で大変身を楽しみにしたいと思います。