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Archive for 2021年5月14日

それー!イケゾエ~!ハナ差2着の大熱演だったNHKマイルC!!

「よし!やったぞ!それソングライン!」ゴール前で抜け出したソングラインを見て、熱烈応援していた手前、そのまま押し切ったかのように見えました。ところが、外から強襲したシュネルマイスター。長い写真判定はシュネルマイスターの15番が点滅。「ハナ差」で10番ソングラインが無常にも無念の2着。

 

 

「NHKマイルC」。3歳マイル王決定戦!朝日杯FSでレコード勝ちしたグレナディアガーズが1番人気。ただ、左回りが3戦未勝利。私にはこの点がどうしても引っ掛かりました。逆に狙っていたソングラインは東京で圧倒的な強さ。中京でも横綱相撲。左回りは抜群のパフォーマンスを見せているのです。内心、負けない!と言う強い思いでソングラインを熱烈応援。

 

 

レースは逃げると思われた3番人気のバスラットレオンがスタートと同時にまさかの落馬。一番外から福永・ピクシーナイトが先頭に立ちかけます。川田・グレナディアガーズが好位の外のポジション。その真後ろに池添・ソングライン(7番人気)。少し離れたところにルメール騎手の2番人気のシュネルマイスター。

 

  前半の半マイルが45秒3、さすがにGIのマイル戦、ハイペースで展開します。そして4コーナーで先行馬を射程圏に入れたグレナディアガーズ。残り400mのハロン棒で馬場の中央から一気に先頭に躍り出ます。それを背後で見ていたソングライン。池添騎手の脳裏には、1番人気のグレナディアガーズを捉えれば勝機と考えていたはずです。

 

 

ラスト200m手前でグレナディアガーズの外に馬体を併せにかかります。そして容赦なく一気に先頭に躍り出たソングライン。勢いから後続馬を突き放し気味に迫って来たゴールを目指します。

 

ところが中団で末脚を温存し、人気馬の動きを見ていたルメール・シュネルマイスター。外からグングン迫って来ました。抜け出したソングラインが粘り込むか、外から強襲したシュネルマイスターか。私の目には内のソングラインが押し切ったようにも見えましたが、鋭く迫ったシュネルマイスターが馬体をピッタリと併せてゴールイン。非常にも写真判定は「ハナ差」でシュネルマイスターが優勝。

 

 

1分31秒6、レコードに0秒2差まで迫るハイレベルの決着でした。3着に粘ったグレナディアガーズ。この上位3頭はそれぞれがベストパフォーマンスを演じきったNHKマイルCでした。

 

 

「ハナ差か、ソングラインが1着なら3連単は3万2450円か・・」悔しいなあ~。ひとり呟く私がいました。

 

 

急遽、まさかのピンチヒッター!速い展開で結末は・・・

京都の代替開催となった最長距離、古馬最高峰の「天皇賞」(春)が、阪神競馬場で行われました。2周目が外回りから内回りと言うことで、各馬ポジションを意識してか、結果的に前半から緩みのない流れとなってしまいました。

 

  顔ぶれから単騎に持ち込めると見ていたディアスティマ。私は◎で応援。ところが、この日の2レースで、騎乗予定だった息の合った北村友騎手が落馬負傷。高野調教師と二人三脚で、待望の天皇賞に駒を進めて来たディアスティマ。直前でまさかまさかの事態となりました。

 

  急遽、乗り替わりとなって坂井瑠星騎手にチェンジ。初めての騎乗で初めての阪神3200mの天皇賞。期待の若手のホープとは言え、背負った荷物はあまりにも大きかったように思います。

 

  それはスタートして直ぐに表れました。主導権を主張するディアスティマに、外から馬体を併せるようにジャコマル(横山和騎手)が、3200mとは思えないほど手綱をしごいて競りかけて来たのです。無論、譲ることはなく、そのせいか前半の1000m通過が59秒8と緩みない流れ。結果的にこれが最後の最後で明暗を分けることになってしまったのです。 3、4番手のインで積極的に進めるカレンブーケドールは戸崎騎手とコンビ。その直後の外から1番人気のディープボンド。背後の内に2番人気のルメール騎手のアリストテレスがいます。それら有力馬を前に見て中団で仕掛けどころを探る福永ワールドプレミア(3番人気)が虎視眈々。

 

  そして内回りを意識して3コーナーで早くもカレンブーケドールが動きました。これを見ていたディープボンドの和田竜騎手が手綱をしごいて付いて行こうとします。 2400m通過タイムが2分25秒4。3200mを走っているとは思えないくらいの速い流れです。ここでジャコマルは脱落。

 

  4コーナー手前から逃げるディアスティマに並びかけるカレンブーケドール。直線はディアスティマとカレンブーケドールの2頭が激しく叩き合い。これに追いつこうとするディープボンド。そのとき一番外から満を持していたワールドプレミアが強襲。

 

直線中程で先頭に立ったカレンブーケドールを、ゴール寸前でディープボンドとワールドプレミアが捉えました。

 

  栄冠は外のワールドプレミア。菊花賞に続くGI制覇となりました。鞍上の福永騎手は初制覇。父、洋一騎手の親子制覇となりました。     一方で、内から追い上げたアリストテレスは4着がいっぱい。ディアスティマは6着に失速。

 

  勝ちタイムは参考タイムながら3分14秒7のレコード。とはいえ、ラスト3ハロンが37秒4。ゴール前の200mは13秒0。各馬バタバタの状態でゴールイン。

 

ちなみに、ディアスティマが2月の阪神、松籟Sを楽勝したときが3分14秒9、ラストが36秒1。当時との馬場の違いはあれディアスティマにとって、前半にジャコマル、中盤からカレンブーケドールと、息の入れ場のない厳しい展開になったことも事実。それでも大きく崩れなかったことは大きな収穫。とはいえ怪我で騎乗できなかった北村友騎手は、さぞかし無念だったはずです。