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Archive for 2021年6月25日

あれよあれよの逃走劇! 重賞クラスに後塵を浴びせた条件馬!!

いつも波乱含みの牝馬限定のハンデ戦「マーメイドS」。なんでこんな逃げ、先行タイプが少ないのか。おそらくシャムロックヒルが押し出されるように先頭。まさか、まさかハンデ50kで1番枠。誰もが藤懸騎手の馬なんて相手にしないだろう、と私は一瞬考えました。

それでも、直前の3勝クラスの寿Sで14着。2番手で直線バタバタだったことから、やはり無理と判断。

後続馬に乗る騎手の思いをあざ笑うかのように内から飛び出す10番人気のシャムロック。そして2番手の積極策で臨む川田騎手のサンクテュエール(4番人気)を引き離しにかかります。その後ろは川田騎手を目標に各騎手は折り合いに専念。サンクテュエールという壁を利してシャムロックはスイスイと気持ちが良さそうに離した形で一人旅。

前半の5ハロンが60秒8。超スローではないもののゆったりしたペースで流れて行きます。この遅い流れに気づいた1番人気のソフトフルートが3コーナー手前で動きます。そして2番手のサンクテュエールに並びます。その外に3番人気のアンドラステもラストスパート態勢。

直線に入ると一人旅に持ち込んだシャムロックがラストスパート。内から追い上げて来たシャドウディーヴァ(6番人気)。さすが福永騎手、楽に逃げたシャムロックの外に並びかけて行きます。馬場中央からアンドラステが3番手。その外にはアブレイズ。

そして、ゴール寸前で大外からケタ違いの伸び脚で追い込んで来たのが横山典騎手のクラヴェル(5番人気)。サンクテュエール、ソフトフルート、これをマークしていたイズジョーノキセキ(2番人気)は伸び脚がありません。

内で激しいデットヒートとなったシャムロックと、それに並びかけたシャドウディーヴァ。結果はここ一世一代の勝負根性よろしく内から盛り返す形でシャムロックに軍配。追い込んだクラヴェルがクビ差届かず2着。同じくクビ差でシャドウディーヴァの順でゴールイン。

ソフトフルートは8着。その前にはグリーンチャンネルの調教映像、ターフトピックにもその映像がなかったにもかかわらず不思議な2番人気に推されたイズジョーノキセキが、ソフトフルートの前7着にいました。

  10番人気の条件馬シャムロック、当然ながら初重賞制覇。鞍上の藤懸騎手もビックリした目をくりくりさせて初重賞勝ち。 3連単は33万150円。今年も大波乱となった「マーメイドS」となりました。  

毎日王冠以来の登板!期待の逸材が強烈な直線一気!!

      それは昨年の秋、毎日王冠以来の実戦でした。中団の外で末脚を温存したザダル(3番人気)。直線で一番外に出すとゴール前で猛然と襲いかかりました。そして内から肉迫するサトノフラッグをクビ差ねじ伏せたのです。鞍上は川田騎手や福永騎手、ルメール騎手ではありません。年々輝きを増して来た石橋脩騎手でした。

  東京は伝統の「エプソムカップ」。サッーと雨が通り過ぎるコンディションの中で、1番人気は期待の逸材、4歳アルジャンナ。直前のマイラーズCで2着。鞍上にルメール騎手を配して来ました。

スタートと同時に内からエアアルマスが飛び出して行きます。それを追って内からセダブリランテス。外からアトミックフォースとヤシャマルが並ぶように上昇。これに外から仕掛けて意表をつくようにニシノデイジーが前に出て行きます。

その背後を占める形でアルジャンナ。それに並びかけんとガロアクリーク。その真後ろのインから私の期待馬ヴェロックス(8番人気)。内から仕掛け気味にファルコニア。

中団にはヒュミドールに並ぶようにザダル。アドマイヤビルゴも真後ろにいます。その後ろがサトノフラッグ。出遅れたシュリは後方に待機。

  前半の半マイルが47秒0、5ハロン通過は58秒8。高速馬場で比較的ゆったりした流れ。先頭から後方まで一団の展開。

そして4コーナーをまわると、直線の内側が傷んでいると言うことで、各馬はサッと外側に広がります。

 エアアルマスを直線で内側から捉えたファルコニア。外のアトミックフォース。その外から迫るサトノフラッグ。そして開いた内からしぶとく伸びて来たヴェロックス。

そのとき一番外から満を持していたザダルが強襲。サトノフラッグの外から内側に寄れて、その走行を妨害する形。

そして勢いで一気に先頭にたったザダル。その内から再び詰め寄ったサトノフラッグでしたが、クビ差でザダルに軍配。

3着は内で粘ったファルコニアが、ゴール前で最内側から伸びたヴェロックスをクビ差振り切りました。

1番人気のルメール・アルジャンナは絶好のポジションを占めましたが、まったく伸びを欠いて10着。キャリアの浅さが出た印象です。

長期休養明けをモノともせず勝ち上がったザダル。まだまだ未完成のところが多く、伸長度は十分。秋が楽しみになりました。

惜しかったのはサトノフラッグ。やはり良馬場なら走る馬です。そして私が期待していた8番人気のヴェロックス(4着)も復活の気配を感じさせる内容でした。