
北の地にキラキラ輝く馬体の雄姿が踊りました。まさにスーパーアイドルの
パフォーマンスを披露。その姿に歓喜する多くのファンがいました。
秋のGI戦線に大きな
ターニングポイントとなる伝統の
「札幌記念」。今年も4頭のGI馬が参戦。さすが伝統の一戦となりました。
1番人気は2年前の
オークスを制し、前走は香港のGIクイーンエリザベスⅡ世Cを制したラヴズ
オンリーユー。
今年の
桜花賞馬でGI2勝の
ソダシが2番人気。
有馬記念を制した実績を持つブラスト
ワンピースが3番人気で続きました。
外枠から抜群のスタートを決めたソダシ。内からトーラスジェミニが果敢に先手を主張。これを許容してソダシが2番手に控えます。内からステイフーリッシュ、そしてウインキートス。これに昨年の
札幌記念で2着だったGI馬ペル
シアンナイトが好位をキープ。ラヴズ
オンリーユーが中団に控える形。後方にブラスト
ワンピースとユーキャンスマイル。

そして、それは突然でした。3コーナー手前からブラスト
ワンピースが、外からまくる形で一気にスパート。そのまま呑み込むかのような勢いでしたが、これを見たソダシの
吉田隼騎手の手が動いて、逃げるトーラスジェミニに変わって先頭に立ちます。2番手にブラスト
ワンピース。これらの動きを背後で見ていたペル
シアンナイトが3番手に浮上。
ラヴズ
オンリーユーは中団でサトノセシルと接触するアクシデント。そのため仕掛けが遅れます。

ソダシが直線で後続を振り切りにかかると、ペル
シアンナイトがジワジワと迫ってきました。その時、外に出したラヴズ
オンリーユーがグイグイ伸びて肉薄。逃げるソダシに鋭く詰め寄るペル
シアンナイトと、外のラヴズ
オンリーユー。

それでもソダシがからくも押し切って見事な優勝。外から強襲したラヴズ
オンリーユーが2着。その後にペル
シアンナイト。見せ場を作ったブラスト
ワンピースが5着。注目していたユーキャンスマイルが6着で続きました。

ソダシにとって
札幌2歳S優勝以来の札幌の地。
オークスの悔しい敗戦から見事な復活優勝劇。白い馬体は益々輝きを増して、その存在を
アピールするようでした。
レース後のコメントで、
吉田隼人騎手は来るべき秋の
秋華賞に思いを馳せていました。そして今年も札幌から始まる「白馬伝説」です。
