fbpx

Archive for 2022年11月11日

さすがにハンデ戦!1、2番人気が消滅!そして初重賞制覇!!

   この時期恒例となった東京の「アルゼンチン共和国杯」。フルゲートの18頭が参戦。ハンデ戦で、いかにも大混戦の様相。

私は佐渡Sを勝ち上がったカントル(7番人気)を指名。それなりに自信があったつもりでしたが、そう簡単には問屋が卸さなかったようです。

  1番人気はハンデ頭のテーオーロイヤル、2番人気がダービー以来の3歳馬キラーアビリティ。おそらくこれらの馬と比較しても、カントルのポテンシャルはヒケをとらないはず。私はそう考えました。

  強力な逃げ馬が少ない中で、最内枠からキングオブドラゴンが一目散に飛び出して行きます。アフリカンゴールド、ブレークアップが2、3番手のポジションで予想通り。その後には内からテーオーロイヤル。その外にカントル。これはカントルには理想的な位置取りだとニンマリ。

中団にヒートオンビート(3番人気)、ハーツイストワール(5番人気)の8枠勢。後方にラストドラフト、さらにキラーアビリティはユーキャンスマイルと共に最後方グループに待機。

  ポンポンとキングオブドラゴンが速いピッチで飛ばすように見えましたが、前半の5ハロンが61秒台のスロー。従って2番手以下は一団の展開で進みます。

直線で先頭でまわって来たキングオブドラゴンが、初めての東京だったせいか、いきなり内ラチの柵に激突。接近して来た後続がヒヤリとする場面。

  先頭に躍り出たアフリカンゴールドに、すかさず外からカントル。内からブレークアップの4枠勢が先頭を窺う勢い。

とは言え、一瞬、先頭にたったカントル。大きな故障明けから2戦目。初めての古馬の重賞。内からブレークアップに前に出られると、馬自身が委縮する形で遅れをとります。

その時に、外からヒートオンビート、ラストドラフトが馬体を併せに来ると、カントルが再びエンジンが点火。

ブレークアップの内から伸びたハーツイストワール(2着)、そしてヒートオンビート(3着)、にカントル。激しい叩き合い。その争いを尻目にブレークアップが快勝。カントルはクビ・クビ差の4着。

人気のテーオーロイヤルは6着に敗退。キラーアビリティは8着に敗退。伸びを欠いてしまいました。

アルゼンチンタンゴのバンドネオンのリズムが、帰路につく背中に哀愁となって染み渡りました。

 

勝者を上回るパフォーマンスで話題をさらった強き敗者!!

   ポンと主導権を取って果敢に飛ばして、後続が追いかけて来なかったら、果たしてどうなるのだろう。この素朴な疑問を実践して見せた馬がいます。それも「天皇賞」(秋)という大舞台でのこと。

戦前から「逃げ宣言」をしていたパンサラッサ。7番人気と気楽さもあったのか、思い切りのよい大逃げ。2コーナーで外からノースブリッジが掛かり気味に馬体を併せて来ると、吉田豊騎手の手綱が動きエンジンが始動。一気にスピードアップ。1000m通過が57秒4。マイル戦並みのペースです。3コーナーでは後続の先頭にいたバビットとの差が15馬身以上。その外にノースブリッジ。そこには3番人気ジャックドールもいます。

2番人気の昨年のダービー馬シャフリヤールも虎視眈々。内ピッタリに掛かり気味のマリアエレーナ。直後にカラテと皐月賞馬ジオグリフ。

中団の後方に1番人気のイクイノックス。それを背後でマークするダノンベルーガ(4番人気)、そして後方に構えたポタジェ。

そして4コーナーでも後続との差が大きく開いたパンサラッサの逃げ。1600m通過が1分32秒4。まさに暴走気味のペース。それでも逃げるパンサラッサの真骨頂はここから。直線入り口で2番手に進出したジャックドールの藤岡祐騎手が、これはマズいと見て追い出しにかかります。そしてイクノイックスとダノンベルーガが前を追いかけにかかりました。

ゴールまであと200m。まだ後続との差が10馬身近くあるパンサラッサの踏ん張り。1800m通過が1分44秒8。今年の毎日王冠を制したサリオスが1分44秒1。高速決着です。

いよいよゴールが迫って来ました。まだ後続とのリードを保つパンサラッサの粘り腰。そのとき外から猛然とイクノイックス。内から鋭く伸びるダノンベルーガ。その間がジャックドール。

押し切れるかパンサラッサの懸命の最後の踏ん張り。鋭く迫るイクノイックスとダノンベルーガ。

結果はイクノイックスの末脚が上回りパンサラッサを寸前で捉えました。その差が1馬身。健闘空しくパンサラッサは2着。クビ差でダノンベルーガが3着。半馬身差でジャックドール。2馬身開いてシャフリヤールが5着。

今年のGIレースは1番人気が全て敗退。イクノイックスがようやくそのピリオドを打ちました。昨年のエフフォーリアに続いて3歳馬が優勝。それもイクノイックスと同様にダービー2着馬。

それにしても、敗れたとはいえパンサラッサの逃げ足が衆目の的。相手かまわず行くままに大逃げ。明らかにオーバーペースなのに周りのざわめきなどはどこ吹く風。これがパンサラッサ流だとばかりの大胆な逃げ。記録的なラップを刻みながら長い直線の驚きの粘り腰。結果は2着に敗れたとは言え、胸を高鳴らせたパンサラッサに、勝者イクノイックスに、劣らぬ大きな拍手が場内から送られていました。

  ファンの間では敗者ながら強烈なパフォーマンスを見せたパンサラッサの話題で持ちきり。後世に語り継がれる一戦でした。