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Archive for 2022年10月28日

マイル戦並みの流れを正攻法!レコ勝ちを決めた強いヤツ!!

皐月賞馬、ダービー1、2着馬が見合わせた阪神での「菊花賞」。様相は混とんとしていましたが、ダービー3着のアスクビクターモア(2番人気)が、正攻法から直線入り口でロングスパートを仕掛け、急追する後続を振り切って夢のクラシック初制覇!皐月賞、ダービーで手の届かなかった悔しさを、最後の3冠目で栄冠を掴み取りました。それもレコード勝ち。

  スタートと同時にセイウンハーデスがブリンカー効果もあって、一気に飛び出し、後続を置き去りに大逃げを仕掛けます。これで展開が激変しました。なんと1000m通過が58秒7、マイル戦並みの速いペースで展開していきます。

  離れた2番手にアスクビクターモア。1番人気の最内枠ガイアフォースは中団内の少し前の位置をキープ。やや掛かり気味の追走。その外にいるのがジャスティンパレス(4番人気)、プラダリア、大外枠のセレシオンも同じように中団待機。

  そして、後方の前方の位置には3番人気のドゥラドーレス。最後方の一団にヤマニンゼスト、出遅れたヴェローナシチー、ボルドグフーシュ、シホノスペランツァが待機。

  大逃げを打ったセイウンハーデスが2000m通過を2分1秒4。驚きの速いペースで展開して行きます。

  そこで、離れた2番手で様子を見ていたアスクビクターモアが、後続に脚を使わせる作戦か、3コーナー過ぎに仕掛けてセイウンハーデスを捉えに行きます。意表を突かれた後続は置かれ気味。そして4コーナーをまわると後続を離す形で先頭。

  馬場の中央からジャスティンパレス、その外から迫るボルドグフーシュ。背後のドゥラドーレスは伸び脚が今一息。

 

  先頭はアスクビクターモア。外からジャスティンパレスとボルドグフーシュが強襲。アスクビクターモアにボルドグフーシュが並びかけたところがゴール。それはまさしく運命のゴールでした。

  辛くもハナ差で押し切ったアスクビクターモア。速いペースを正攻法で押し切ったスタミナ。そして3分2秒4のレコード。頭が下がる思いです。

  個人的にはダービー(7番人気)で本命に推した馬でしたが、ようやく花開いた印象です。

  関東馬による2年連続(タイトルホルダー優勝)の菊花賞制覇は実に30年ぶり。またアスクビクターモアの父、ディープインパクト産駒のGI制覇は30勝目。凄い記録となりました。

   

2冠馬を一蹴!25歳の若き獅子が初GI制覇!!

  彼は恥ずかしそうに勝利のガッツポーズ!夢にまで描いていたGI制覇。25歳の若き獅子、坂井瑠星騎手がGI初優勝。

「秋華賞」で3番人気に推されたスタニングローズが、ゴール前で先頭に立つと、外から肉薄する同厩舎のナミュール(2番人気)、内から猛然と突っ込んで来た2冠馬スターズオンアース(1番人気)の追撃を振り切り栄冠をゲットしました。

  スタートでスターズオンアースが出負け。隣の馬に前に入られて最後方近くに置かれる致命的な不利。主導権を取ったブライトオンベイスの2番手はスタートで放馬したサウンドビバーチェ。そして4番人気のアートハウスが3番手のポジションをキープ。この直後にピタリとスタニングローズ。

スタニングローズと同じ厩舎のナミュールは中団。そして後方にはスターズオンアースとその外にプレサージュリフト。最後方がポツンとライラック。

  前半の5ハロンが59秒7でスローに近いペース。そして、結果的にラスト4ハロンが46秒6。上り3ハロンが34秒8。後方待機馬には厳しい戦いとなりました。

2番手のサウンドビバーチェが直線入り口で先頭に立ちかけ、それにアートハウスが続きます。さらにそれを見てスタニングローズが上昇。中団のナミュールも外をまわりラストスパート態勢。そして後方で展開していたスターズオンアースが直線で馬込みの中に突入。また、後方のプレサージュリフトとライラックが一番外から追撃態勢。

ラスト200m過ぎにアートハウスに変わって先頭に立ったスタニングローズ。その外からナミュール。その内から前の馬をかき分けるように鋭く迫るスターズオンアース。この3頭が抜け出し、スタニングローズが何とか振り切り優勝。ナミュールがハナ差スターズオンアースを抑えて2着。

少し離れた4着には中団から押し上げたメモリーレゾン。5着がアートハウス。結果的には人気サイドの決着となりました。

時計が1分58秒6。この日、直前の西宮Sに秋華賞を除外されたオークス4着のピンハイが登場。ここでは役者が違うとばかりに横綱相撲。1800m=1分44秒3、ラスト33秒0の好タイムをマーク。もし、秋華賞に出走していたら・・と悔やまれます。