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Archive for 競馬

今年の3歳クラシックは無風!カチンカチンのテッパンという声に!!

 12年ぶりの決着となった桜花賞。優勝馬は単勝1・2倍、断トツ人気のブエナビスタ。わずかに半馬身遅れて2番人気のレッドディザイア。1、2番人気の決着は、1997年、12年前のキョウエイマーチとメジロドーベル以来のこと。
 確かにブエナビスタは強烈な強さでした。出負けして最後方に置かれる苦しい展開。4コーナーを回って、前に馬がおりスムーズに捌けなかったものの、大外に出すと1頭次元の違う脚で襲いかかってきました。それは獲物を追って疾走する草原のピューマ。ラスト33秒3の破壊力で見事な一気差し。
 あの2年前のウオッカ(1番人気・2着)が、優勝したダイワスカーレットを追って33秒6の豪脚を駆使。それ以上の切れ味を見せたわけです。勝ち時計は1分34秒0で、ウオッカよりわずか0秒1遅かったのですが、内容的にはウオッカ以上の桜花賞だったと思います。
 となると、ウオッカ同様に、再び日本ダービーへの果てしない壮大な夢が広がります。ただし、オーナーを含めて、きゅう舎サイドは、オークスにという考えのようです。もっとも、ウオッカがダービーで圧勝したときは、牡馬陣が比較的手薄な世代。ダイワスカーレットの活躍でも牝馬の層の厚さを実証しています。今年はロジユニヴァース、アンライバルドと言った強力な牡馬陣が健在。手堅くオークスは無理からぬところでしょう。
 ところで、桜花賞で2着だったレッドディザイアも大変な好素材。敗れたとはいえ半馬身差。しかも、四位騎手が完璧なレースをして、ゴール前で先頭に立ったところを差し込まれたもの。キャリア2戦でフラフラ走っていて、それで1分34秒1、ラスト33秒7は、ウオッカと比較しても遜色なし。今回の桜花賞で培った経験をバネに、オークスでは打倒ブエナビスタも十分です。
 いずれにしても、オークスは強力2頭の争いが濃厚。ただし、1、2番人気の決着となった12年前のオークスの結果は、桜花賞2着のメジロドーベルが優勝。ところが、2着に13番人気のナナヨーウイング。馬連は万馬券でした。
その前の、1987年の桜花賞1、2番人気マックスビューティ・コーセイの1、2着は、オークスではマックスビューティが優勝したものの2着が10番人気のクリロータリー、3着が11番人気タレンティドガール。
ということは、オークスではとんでもない馬が、2頭の人気馬に割って入るという可能性も考えられます。穴党ファンは、これからこのとんでもない馬の探しの旅です。

ディープスカイは本当に天皇賞・春には出ないのか!?

 今年の古馬の大将格ディープスカイ。久しぶりに姿を見せてくれました。大阪杯です。当然1番人気。1・6倍。圧倒的人気でした。
 私の予想は▲印。実績は認めても、初勝利が6戦目。すなわち叩き良化型だと判断。となると、昨年のジャパンC以来の実戦。しかも、初めて背負う「59K」という斤量。これは危ないと即、感じたのも、私にしてみれば至極当然のことです。昨年の天皇賞、ジャパンCと同じように走れないと、直感したのです。
 一昨年のグランプリ、有馬記念を圧倒したマツリダゴッホ。この馬の場合、今回、優勝は無理、2着も薄いと決断。というのも、阪神の良馬場2,000mでは厳しい印象があったのです。別定の57Kの札幌記念でも絶好の勝ちパターンで、タスカータソルテ級に差し込まれました。そのときが良馬場の2,000m。時計が自己ベスト。今回は有馬記念以来で、58Kを背負い、ラストの時計の速い決着。いくら武豊騎手をしても勝ち負けは難しいだろうと予想。
 私は、断然ドリームジャーニー。ウオッカが優勝したダービーでラスト33秒1のパンチ力。この破壊力が最大のセールスポイント。この一瞬の瞬発力はディープスカイを上回るものと見ています。
 また、このドリームジャーニーは寒い冬季よりも暖かい季節向き。大阪杯の直前の中山記念でカンパニーの2着。それも首差。時計を要したやや重馬場コンディション。先行馬ペース。明らかに厳しい展開の中で鋭く肉薄した内容から「復調」と断定。
 となれば、休養明け、59Kのディープスカイは恐るに足らず。相手は京都記念をひと叩きしたカワカミプリンセスという見方をしたのですが、結果は直線でアドマイヤフジを捉えて先頭に立ちかけたディープスカイを、ディープの直後で末脚を温存したドリームジャーニーの末脚が炸裂。ゴール前で外から並びかけ競り勝ちました。
 2着に負けたとはいえ、さすがにディープスカイ。あっさり差し込まれたと思えたのですが、なんと二の足を使って盛り返しているのです。それが着差が広がらず首差だったわけです。驚きました。もう少し距離があったら、再逆転していたかも知れません。
 3着はスタートで後手に回ったカワカミプリンセスが猛然と追い込んで来ました。これも確実に復調してきています。
 ところで、ディープスカイはこのあと安田記念に向うとのこと。これは距離を考慮しての判断とか。2,400mのダービーで完勝。同じ距離の神戸新聞杯で優勝。更にまた同じ距離のジャパンCでスローの流れを後方から鋭く伸びて2着。ウオッカを抜き去った脚は際立っていました。当時のラスト3ハロンがの破壊力。本当に長距離がダメなのでしょうか。過去一連の勝負強さ、そして強烈な末脚。スタミナはバッチリなように見えるのですが、芝3,200mは不向きだと、きゅう舎サイド、関係者は見ているようです。
 私なら、迷わず天皇賞・春へ直行です。血統的にもとくに問題ないはずです。長距離戦を1度経験させておくことも必要ではないでしょうか。恐らく出てくれば1番人気。ただ強力な相手も少なくチャンス十分とみているのですが・・。3,200mを疾走するディープスカイを見たいと思うファンは少なくないはずです。