どうも今年の夏競馬はおかしいぞ。とくにオープンクラスがおかしい。先日の重賞、函館記念。人気の中心はアドマイヤフジ。目黒記念で有馬記念2着のポップロックを相手に57Kのハンデを背負い3着。そして、続く宝塚記念が4着。あのウオッカやカワカミプリンスに先着。まさに古馬トップクラスの代表格なのです。
ところが、最高のベストポジションにいながら4着に敗退。巴賞でシンガリ負けのエリモハリアーが大逆転劇で優勝。この少頭数せめてアドマイヤフジは2着を死守しなくてはいけなかったのですが、ロフティーエイムに差し込まれる始末。ロフティーエイムといえば、昨年の4月から走り続けて、勝ち星どころか2着もない条件馬なのです。あやうく5着の最低人気マイソールサウンド(首差)に先着されるところでした。いくらハンデ戦といっても、絶対に負けてはいけない馬がいると、私は思うのですが、この4着はきゅう舎が本気で仕上げてきたのか、あるいは急に体調が悪くなったのか、なんとも摩訶不思議な解せない敗退です。今回アドマイヤフジが計時した2000m2分3秒1。ラスト36秒0もあまりにも平凡すぎる、不良馬場級の時計。競馬を良く知る馬券ファンの落胆が見えるようです。
騎乗した福永騎手はレース後のコメントで「どうしたのかな~・・別に馬場に脚を取られたわけでもないしね。正直、敗因といってもわからない。納得できないよ!」と、しきりに首をひねっていました。
そして、先週の小倉記念が、またまた摩訶不思議な結果。1番人気のスウィフトカレントが7着に凡退。このスウィフトカレントは昨年の小倉記念で半年ぶりの実戦ながらレコード勝ち。秋の天皇賞がダイワメジャーに半馬身差の2着。ジャパンC、有馬記念と光り輝く路線を歩んだ馬。休養明けの金鯱賞ではローゼンクロイツの首差2着。ヴィータローザやニホンピロキースなどは影さえ踏ませませんでした。
そして宝塚記念を叩いて中4週。これまで3着以下には落ちたことがない臨戦間隔。徳江調教助手も「昨年に比べてもオープン馬として完成されてきた感じがする」と成長スウィフトカレントをアピール。
ところが、結果は7着と凡走。3角手前では射程圏の5、6番手に進出。横山典騎手も「馬なりのまま手応えよく上がっていけたけど、どうしたものかそこから弾けなかった」とポツリ。3走前は500万クラス、前走が1000万クラスでなんとか鼻差勝ち。そのアラタマサモンズが3着。ニホンピロキースやヴィータローザにも先を越されてしまいました。
今年もポイント制で争うサマーシリーズが行われています。出走しなければゼロ点。サマー2000シリーズの初代チャンピオンに輝いたスウィフトカレントは、少しでも加点は欲しいはず。そこに、何か落とし穴があるような気もします。函館記念、小倉記念がいずれも大波乱。そして、8月26日には函館、小倉記念と同じ2000mのハンデ戦で行われる新潟記念が待っています。またまた1番人気馬の敗退か。大波乱の予感がプンプンです。
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今、人気馬たちに何が起きているのか!?
凄い!見えた!(@_@;)今年中3000勝が射程圏!
「2944」ついに、その日が来ました。武豊騎手がJRA史上、最多の勝ち星を達成したのです。凄いです。素晴らしいです。
それまでは、岡部幸雄・元騎手が記録していた2943勝が、JRAの最多勝ち星。その記録を先週の7月21日、小倉3日目、12レースのヒシワンスモアで見事期待に応えて優勝。燦然と輝くJRA通算2944勝を達成!立派です。たいしたものです。
もっとも、岡部・元騎手の記録を破るのは、武豊騎手しかいないと、ほとんどの方が口を揃えて断言していましたが、改めて2944勝という記録の凄さに、感服しております。
それも、武豊騎手38歳という若さでの達成。あの岡部・元騎手ですら苦節37年10ヶ月、56歳での金字塔。これに対して、20年4ヶ月という信じられないスピードでの樹立。あっぱれ、お見事でした。
「プレッシャーを背中に感じて乗れるというのは、ジョッキーとして最高なんです」と、今から18年前、若き天才、武豊騎手はそう私に語りました。若干20歳の時です。
また、彼はこうも言ったのです。
「お前はいつも人気の馬に乗っているから、そんなに勝てるんだろう。といわれたことがあります。でも、アベコーさん、人気の馬に乗せてもらえる、ということがジョッキーとして大変なんですよ」
あまりにも含蓄のある彼の言葉のひとつひとつ。人間、武豊としての心の深さに感動を覚えたものです。
今年の武豊騎手は、すべてが順調というわけではありませんでした。ダービー終了時点で、東西リーディング・ジョッキー第7位。例年トップで飛ばしている彼にとっては、まわりが心配するほどの順位。この時点でトップの岩田騎手とは27勝差。2位の安藤勝騎手でも18勝差。競馬ファンであれば、さすがに気がかりです。
そんな武豊騎手と話す機会があったのが、先日の新潟アイビスサマーダッシュ。このときの彼は実にさわやか豊スマイル。前日は台風4号の影響で、小倉競馬が中止。月曜日に代替開催。彼は、小倉→新潟→小倉の移動。日曜日の新潟最終レース、フサイチレオンで逃げ切り勝ち。実はこの日、不運続きでこれが唯一の勝ち星。にもかかわらず、私が書いている無料メールマガジン・馬STATION「ウマステ」のファン・プレゼントで、ゴーグルに彼のサインをお願いしたら、快くOK! こちらから持ち込んだゴーグルを、使用してくれて、それにサイン。気配りが凄いです。
翌日は小倉で5勝の固め打ち。この週から目覚めたかのような勝ち星の大進撃。先週の小倉3・4日目でも7勝の荒稼ぎ。で、なんと2位の安藤勝騎手と78勝で2勝差。肩を並べてきました。1位の岩田騎手で18勝差。一時は27勝も水が開いていたことを考えると、神がかり的な勢いを感じます。
あと53勝で夢の3000勝に到達。今年中の到達が濃厚になってきました。3000勝のときには、今度は私に記念のサインを頂こうかな、と考えたりしています。