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Archive for 2020年7月10日

さすが熟練のU騎手が放った急遽と言うドラマ!!

  なんという巡りあわせでしょうか。こんなドラマの筋書きをかけたら直木賞ものでしょう。開幕したローカル福島開催の呼び物は、3歳注目の一戦「ラジオNIKKEI賞」。小回りの芝1800m。

このレースでバビット(8番人気)に騎乗予定でいた団野騎手が、7レースの落馬事故に巻き込まれて負傷。ここで急遽ピンチヒッターに内田騎手が指名。

稍重馬場で1番枠のバビット。抜群のスタートを決めて難なく先頭に躍り出ます。内田騎手は「スタートが速かったし、無理に下げる必要はないと思って、そのままハナに行きました」と振り返ります。

出の悪かった2番人気のグレイトオーサーがシゴキながら2番手に進出。パンサラッサが3番手。1番人気のパラスアテナは後方に控えます。

  前半の5ハロンが59秒6と、稍重馬場のコンディションでは平均した流れ。逃げる内田騎手は「3コーナーから4コーナーでも手応えは十分。少し早めに仕掛けたら加速してくれました」と、想像以上の手応えだったことを明かします。

 そして、直線でも後続を尻目に、ぐんぐんと差を広げて、そこはまさに独り舞台。後続に5馬身差。ワンサイド劇でした。

4コーナーで2番手に上がったパンサラッサ。そのまましぶとく2着。直線一番外からパラスアテナが肉迫。中団で脚を温存していたディープキング。開いた内から詰め寄って外のパラスアテナを捉えて3着。

早めに好位に上がったルリアン(3番人気)、後方から差を詰めて来たサクラトゥジュール(4番人気)。直線は道悪のせいか、ともにジリジリと差を詰めるのが精一杯。5着、6着でした。

内田騎手は「急だったので、正直、これほどのパフォーマンスが出来るとは思ってもいませんでした。ペースが速くなっても、距離が伸びても問題ないと思います。良い競馬をさせてバトンタッチをしたいと思っていたので、本当に良かったです」と、熟練らしいコメントで振り返りました。

これでローカルだけで3連勝のバビット。いろいろと恵まれた面はありましたが、そのスタミナと先行力。秋に向けて楽しみになりました。

 

それは衝撃的CBC賞事件簿の結末!!

それは衝撃の事件に匹敵する一戦でした。ボロボロの成績不振に喘いでいたラブカンプーが、一転して主導権を取り後続のアンヴァル以下を圧倒。13番人気の反乱でした。

  鞍上は若き斉藤新騎手。彼は「斤量(ハンデ51k)と枠順(3番人気)から、積極的に運ぼうと思っていました。こう言う馬場(稍重)だったので、引きつけて行くよりも、後ろの馬たちに脚を使わせる方がいいと考えて緩めずに行きました。それに馬も良く応えてくれましたね。いいときに乗せて頂き感謝しています」と、インタビューでコメント。

ラブカンプーは内からダッシュを利かせて主導権を主張。これを追ってアンヴァル、ダイシンバルカン、ディメンシオンが、激しく2番手を争います。

前半の3ハロンが33秒5、半マイルが44秒6。まさに息の入り辛いペースです。それでも快調に飛ばすラブカンプー。勝負どころの4コーナーでは大きく水が開きます。

一方、1番人気のクリノガウディーはスタートが一息で中団から。58kと道悪、右回りとあってか、流れに乗れません。同様に2番人気のタイセイアベニールも、道悪の影響か、いつものようなスピードに乗れず。

人気各馬が馬場とハンデで苦しむ中、気持ち良さそうに飛ばすラブカンプー。さすがにラスト200mは12秒4と息切れ気味でしたが、前半のリードが大きく難なく逃げ切り圧勝。11番人気のアンヴァルがしぶとく粘り2着。そこから2馬身離れてレッドアンシェル(3番人気)が3着。なんとか昨年CBC賞で優勝の意地を見せました。

  3連単の配当が244万4630円也。梅雨時のドラマは事件的結末をもたらすこともあります。