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Archive for 2021年12月10日

強い!強い!持ったまま6馬身差のワンマンショー!!

          ダートのGI「チャンピオンズカップ」は、3歳牝馬の桜花賞馬、強いアイドル馬ソダシが参戦。初めてのダートを不安視されましたが、蓋開けから人気が集中。結局は2番人気に落ち着いたものの多くのファンが大声援。

  当日、1番人気に浮上したのがテーオーケインズ。今年の帝王賞を独走し、単勝3.3倍!昨年の勝ち馬チュウワウィザードが3番人気。

  ソダシが1番枠。私には外からわっーと来られたときに砂を被ったりすると、3歳牝馬でダート未経験のソダシにとって厳しい競馬が予測されました。隣の枠にはスピードが自慢のカジノフォンテン。おそらくカジノフォンテンが先手を主張して来るはず。私をはじめ多くのファンがそう考えたはずでした。

ところが、ソダシとインティが好スタート。カジノフォンテンはダッシュが利かず好位で展開。となると、ソダシが労せず主導権。それに続くインティ。サンライズホープとアナザートゥルースが好位。その後にカジノフォンテンとテーオーケインズ。

チュウワウィザードは中団の外。すぐ前には福永騎手のオーヴェルニュ。そしてルメール騎手のカフェファラオがその直後で機を窺います。

  前半の5ハロン通過が61秒4。昨年は60秒3。明らかにスローに近いペース。

直線は内からソダシ。その外から並びかけるインティ。その背後からテーオーケインズが迫って来ます。ラスト200m付近で先頭に躍り出たインティ。そこへ迫って来たテーオーケインズが並ぶところなく先頭に立ちます。一気に後続を突き放しにかかりました。

抜け出したテーオーケインズの優勝は決まり!インティとアナザートゥルースの2着争いのように見えましたが、外から猛然とチュウワウィザードが強襲。2番手に上がりました。

余裕綽々でなんと6馬身差のワンマンショー。テーオーケインズの独り舞台でした。衝撃的な強さを披露。

2着がチュウワウィザード。頭の上げ下げとなった3着はアナザートゥルース。私が期待したインティは無念の4着。

初めてのダートとなったソダシは直線で失速。12着に敗退しました。やはり、古馬の重賞級相手に3歳牝馬が初ダートと言う条件は厳しいようです。

               

君は強かった!さらば伝説の3冠馬!感涙の福永J!!

       感動のラストラン。そう昨年の日本ダービーを無敗で制した東京競馬場で芝2400m。昨年、世紀の女傑アーモンドアイに惜敗した無念さを晴らすべく舞台。3冠馬コントレイルにとっては全集中、一世一代の最後の背水の陣でもありました。

  圧倒的な1番人気に推されたコントレイル。毎日王冠と異なり抜群のスタートを決めて中団の前方をキープ。すぐ前にはライバルであるシャフリヤールとオーソリティが展開。まさにコントレイルにとっては絶好のポジション。その前後にはサンレイポケット、ユーバーレーベン、グランドグローリーがいます。

スタートで遅れたキセキが、2コーナーをまわると、最後方から外をまわってグングンと上昇。そして3コーナー手前で外から先頭に立つと、2番手に下げたアリストテレス以下を引き離して行きます。そして4コーナーでは8馬身差くらい。大逃げとなりました。前半の5ハロンが62秒2。1600m通過が1分37秒7。明らかなスローペース。

直線しぶとく頑張るキセキの外から3番手にいたオーソリティが抜け出しにかかると、その外から満を持していたコントレイルが並ぶところなく一気に先頭。内のオーソリティ、外のコントレイルの間に入ろうとしていたシャフリヤール。年長のコントレイルに怯んだのか前に出ようとせず3番手でギブアップの様相。

抜け出したコントレイル。結果は粘るオーソリティ以下に2馬身差の横綱相撲。3着がシャフリヤール、4着と5着がサンレイポケット、グランドグローリー。アリストテレスが9着。キセキが10着。ムーア騎手のブルームは11着。

スタンド前にウイニングランから戻った福永コントレイル。ゴール前でスタンドに向かって深々と頭を下げます。スタンドのファンから拍手、そして拍手の嵐。その目からは溢れる涙。そして涙涙・・。

コントレイルに対する敬意と感謝。それを瞬時に感じ取った福永騎手。刻々と別れの時間が迫る中で、思いが走馬灯のように駆け巡ったのかも知れません。

  競馬はギャンブルですが、多くの人を引き付ける壮大な感動のドラマでもあるのです。 きっと多くのファンは、ありがとうコントレイル、ありがとう福永騎手。そして矢作厩舎のスタッフの皆さん。その思いはラストランを通して、旅立つコントレイルに寄せていたのかも知れません。