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Archive for 競馬

こうでなくちゃ! 見応えがあった函館スプリントS

 サマースプリントシリーズの「函館スプリントS」を観ましたか!? 久しぶりに重賞クラスの短距離戦を堪能しました。最近はともすると、同型馬が揃ったケースなどは、必要以上に牽制をしたり、仲良しクラブではないのですが、レース展開などで相手の邪魔をしない、といった具合に、今ひとつ期待していたほどの迫力が伝わってきません。
 私が3連単を的中することができたCBC賞にしても、一緒に行ってしまっては潰れると考えたのか、前半3ハロンで34秒0。逃げたウエスタンビーナスのペースでした。同じ日の3歳500万クラスで逃げたアクアブルーマーチが、33秒4だったことからも、CBC賞は明らかに逃げ先行馬の作戦ミス。
 ところが、函館スプリントはゴスホークケンとウエスタンビーナスが、前半から激しい先行争い。互いに引かないので、前半3ハロンが32秒8。過去10年で33秒台を切ったことがなく、函館としては超一級品の記録。従ってキンシャサノキセキの勝ちタイムも速く、過去10年でピカイチ。シンウインドのレコードとタイ記録でした。
 一つの競馬の醍醐味は、この記録破りのスピードにあると思います。この大胆さが最近の競馬で少なくなったことは、本当に寂しい限りです。
 1・8倍という圧倒的人気を集めたキンシャサノキセキも、ゴール前で5番人気のトウショウカレッジに首差まで猛追。キンシャサのファンを、一瞬ひやりとさせました。激しい流れを、人気ゆえに3番手で行かざるを得なかった岩田騎手。4コーナーで外に出したときに、他の馬の邪魔をしてしまったことは残念だったにしても、それでも首差残したのは、岩田騎手の手腕によるところが絶大だったように思います。
 激しい先行争いの中で、一応、掲示板の5着に残したゴスホークケン。前半の無理がたたり、息切れした14着のウエスタンビーナス。私はこの2頭に労いの拍手を送りたいと思います。そして最低人気だった10歳馬リキアイタイカン。10着ながら昨年の函館スプリントよりも速く走ったことと、3着キングストレイルと0秒4差。これも年齢をい考えると拍手ものです。

サマーステージの全レース3連単は、大ヒット作となることができるか!!

 米国のサブプライムローンの後遺症で、米国を中心にした先進諸国の景気減速が進み、加えて異常な原油上昇の影響で、世界的なインフレと不景気観。このまま原油高が進行すると、世界の各地でパニックが起きないか心配されます。
 とくに、主食とされる米、小麦、食料油、肉、乳製品等の食料品などの高騰は、一国の政治情勢を揺るがす事態にまで発展する可能性が残されています。おそらく日本も大不況という暗雲が、大きく垂れ込めてきました。
 不景気になると、まずギャンブル産業がその煽りを受けます。バブル崩壊直後もこの業界は大きな波が押し寄せました。その経験を踏まえて考察すると、今年以降の競馬界は大きな試練を迎えることになります。
 JRAは、今年のサマーステージの企画、呼び物として「3連単全レースの発売」を、来る7月19日(土)から9月7日(日)まで発売することになりました。宝塚記念を除くと夏はGIがなく、売り上げが落ち込むので、その対策的狙いからの企画と、近い先々を見据えた試験的発売であることは想像にかたくありません。
 それでは、「3連単」全レースが発売されると、画期的な売り上げ増につながるのでしょうか。
 私の見方はNO。確かに「3連単」配当的に魅力ある馬券で、ファンも多いのですが、反面、リスクが多いことも事実。本命・対抗で予想は的中したけれど、3着がハズレて、馬券がダメだったということの経験をお持ちの方は、膨大な数に上るはずです。
 といって、この馬券で味を占めると、なかなか止められない馬券でもあるのです。数多く点数を買っても当たらない、でも、一攫千金を狙える3連単しか買いたくない。これで1レースからのめりこむと、午後のメインの頃には、資金面で続かなくなる恐れがあります。このことは、競馬界にとって決してプラスではないはずです。
 JRAは3連単で頭を抱えている人に、優しい馬券のシステムを考案する責務があると思います。
 で、私は以前から「3連単全通り10円パッケージ馬券」を提案してきました。つまり、1点10円で全通りのパッケージ馬券を発売するのです。現在の1点100円で全通りは、あまりに高額なために一般ファンにはなじめません。それが10円ならば手が届く範囲になるはずです。確実に的中することと、馬券を購買するときのスピードアップ、締め切り時間すれすれでも買える利便性があるのです。
 このレースは難しく、普通に買っても当たらないかも。じゃ、大波乱を狙って「3連単全通り10円パッケージ」でいくか、というファン方もいるはずです。ゆえに、このプランは絶対施行するべきだと思います。
 一方、メイクデビューもいいのですが、サマーステージ・シーズンは新馬戦の注目をもっと集めるために、単勝、複勝の控除率を、現行よりももっと引き下げるべきだと思います。必ずや現在よりも、メイクデビュー・新馬戦は注目度がアップすることでしょう。