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Archive for 競馬

もう見られないのか、神業的ウオッカの33秒0!

 ヴィクトリアマイル。GI牝馬限定の一戦。同期で強力なダイワスカーレットが故障で不在。もう1頭の豪脚ベッラレイアが長期休養明け。ウオッカにとっては武豊騎手が言うように「負けちゃいけない。勝たなきゃいけない」レースだったはず。しかも、東京は日本ダービーで圧倒。ジャパンCでは大外から猛追し際どい4着。最高のパフォーマンスを演じる上で、絶好の舞台だったはずでした。
 赤丸的、上昇中の4歳同期エイジアンウインズの2着。もう少しのところまで大外から詰め寄ったのですが、ゴール前は脚色が同じになってしまい内のブルーメンブラットを鼻差捉えるのがやっとでした。
 馬体重が478k。あのダービーが482k。ジャパンCが488k。この馬体重の意味するものは何か。ドバイ遠征から1ヶ月半。重なる検疫。短期放牧から戻って調教。どこかに無理はなかったのでしょうか。
 私が考えるところ、これが牡馬相手では出走してこなかった感じがしています。牝馬限定のGIだからこそ出走してきたと見ています。ようするにダイワスカーレットもいないし、あと一息の状態でも牝馬相手なら勝てるだろう、といった読みが陣営にはあったような気がします。
 レースのラスト3ハロンが33秒7。前半の半マイルが47秒9で、5ハロン通過タイムが60秒ジャスト。良馬場の最高のコンディション。GIでは明らかに超スロー。それゆえ最後の瞬発力勝負でした。東京の瞬発力比べは、能力、地力の差が出ると前から言われていますが、上位5番人気までの馬は、休養明けのベッラレイアだけが8着で、他はすべて5着以内。
 で、ウオッカのラストがメンバー中最高の33秒2。とはいえ、ラスト直線だけの競馬でこの時計は、OP特別クラスでも出るようなタイム。事実、昨年、あのダービーでウオッカは、2,400mを走り抜いてラスト33秒0の素晴らしい破壊力。その当時との時計比較からも、ダービー時の体調に戻りきっていないことがわかります。
 何の意味も持たない宝塚記念出走の大敗から、坂路をころがる石のように不運と凡走。今回はドバイ遠征から短期間の臨戦でGI出走。仮にドバイ遠征がなかったら、今回は優勝していた可能性を感じます。
 次は宝塚記念でしょうか。あの驚愕の日本ダービーから1年。優勝馬ウオッカはその強者としての最高のパフォーマンスを、再び見せてくれるでしょうか。
 一方で、今回優勝したエイジアンウインズの藤田騎手は、100点満点の騎乗。馬場コンディションがいいので、できるだけ経済コースを選択。しかも、初めてのマイル戦を考慮して、できるだけ追い出しをいつもより遅く仕掛けるというような、心憎いばかりの騎乗作戦。まさにズバリでした。

あの大勝軒名物マスターが、夢だった東京競馬場に遂に立つ5・25!

0805161 つけ麺やラーメンで日本一有名な大勝軒(東池袋本店)のマスターこと山岸一雄さん。先月、4月28日には74回目のバースデー&林あさ美さんが唄う山岸さんの人生歌「男花吹雪」(作曲つんく)のプレス向け新曲発表会。
 この日は忙しい中、駆けつけた総理候補とも言われている小池百合子さんが、お祝いの乾杯でご挨拶。会場となった大勝軒本店、その前には臨時のテーブル。行き交う人々も足を止めて、多くの招待客の方で満員御礼状態。改めてマスターの山岸さんの人気を知らされた思いです。
 林あさ美さんは新曲「男花吹雪」を熱唱。真紅の着物もよく似合って、ニコニコ顔のマスターも実に嬉しそう。最後はマスターからのお礼のご挨拶。
 そして「いやいや、ダメダメ」と言っていたマスターが、林あさ美さんに催促されるように「男花吹雪」をデュエット。これが美声を響き渡らせて、招待客の方もビックリ。かなり歌いこんだのでは・・との陰の声。
ともあれ、予定の2時間もあっという間に過ぎて、一同、名残惜しそうにニギニギしくお開きとなったのでした。
 司会進行は私と、走れ歌謡曲(文化放送)のキャスター中尾美穂さん。マスターの笑顔にまたまた癒された私がいました。
0805162 さて、マスターの山岸さんと私は、大勝軒のすぐ傍に、当時、私が長い間勤務していた競馬専門誌の「ホースニュース馬」社があった関係で、我が家のように出入りをしていたものですから、マスターとは家族同様のようなお付き合い。
 私の夢は1度マスターを競馬場にお連れして二人で観戦することでした。マスターは大の競馬ファン。土曜日曜は店が営業中だった為に、一度も競馬場には行けず。それに持病の静脈瘤との闘い。昨春で東池袋本店が閉店して、マスターも自由な時間ができるから、さあ、競馬場でもと、考えたのですが、心臓病や突然に倒れて命の危機に陥る緊急事態。ご自身は生命力の強い方で、奇跡的な回復を見せて、日々のリハビリも順調に消化。食事制限を除けば、もう一般の方と変わらない日常生活。
 で、来る5月25日、オークス当日に初めて競馬場、夢の東京競馬場の地に足を踏み入れることになったのです。お供は友人でもあるラーメン界の鬼才、これまたファンの多い佐野実さん。いつも怖い顔をしているのですが、話しをすると実に温和な方。ギャップに驚かされます。
 東京競馬場、5月の蒼い風、スタンドの大歓声、緑の絨毯をゴール目がけて疾走する馬たち。初めて目にする光景に、マスターはニコニコ顔で何を思うのでしょうか。

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