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レコード決着のマイラーズC組で安田記念は本当に決まりなのか!!
安田記念のトライアル戦「マイラーズカップ」は、後方で末脚を温存した4番人気のサングレーザーが、強烈な末脚でゴール前突き抜けました。
今年のマイラーズCは、近年にないくらいの絶好の馬場コンディション。加えてマイル戦なのに強力な逃げ馬が見あたりません。
そこを重視して私はロジクライの先行力を買いましたが、事態は予想とは思いもよらない結末を迎えたのです。
この日、1番人気に推されたのがエアスピネル。当然ながら本番は安田記念。そこに照準を合わせて来ているはず。ここはステップ台と私は推察していたのです。
そしてスタートを切りました。ところが、ロジクライはモッサリしたスタート。同様に相手と見たダッシングブレイズが後手にまわります。ロジクライの川田騎手の手が激しく動きます。内からベルキャニオン、ムーンクレスト、そして外からモズアスコットが前に出て来ます。これらの間をなんとか掻い潜り先頭に立ったロジクライでしたが、内のベルキャニオン、外のモズアスコットもピッタリ張り付く展開。それゆえマイル戦なのに2ハロン目が10秒7で、3ハロン目は11秒0。ちょっとした短距離戦並みのラップ。好位にヤングマンパワー、外にムーンクレスト、グァンチャーレ。その後ろにエアスピネルとカデナが並んでいます。そこから少し離れて内からサングレーザー、その後ろにガリバルディ、ダッシングブレイズ、ブラックムーンが並んで前を追う展開。
前半の3ハロンが33秒9で、半マイルが45秒8、1000m通過は57秒2と、緩みないペースで進みます。
2番手のモズアスコットが4コーナーをまわって仕掛けます。ロジクライを捉まえに出たのです。そして直線中程で一気に先頭。それを見ていた武豊騎手のエアスピネルが動きます。ラスト3ハロンが11秒2-11秒2-11秒7の高速決着。4コーナーで外に出したサングレーザーが猛然と追撃開始。
抜け出したモズアスコットが引き離しにかかります。それを追うエアスピネル。外からサングレーザーの決め手が炸裂。前を行くエアスピネルを捉まえると、内で逃げ込みを計るモズアスコットも並ぶところなく捉えてアッサリと突き抜けたのです。
2着は粘ったモズアスコット。エアスピネルが半馬身差まで詰め寄って3着。そして厳しい展開となってしまったロジクライは7着。
勝ちタイムがなんと1分31秒3のレコード。優勝したサングレーザーは、ラスト3ハロンが33秒2。もの凄いパンチ力を見せつけました。とはいえ、本番前のトライアルでレコードの力走。安田記念は大丈夫か、反動の不安はないのか、と詮索してしまいますが、京都は1、2月当時とまるで馬場コンディションが別世界。今年は3月に入り急に気温が上昇。桜も早く咲いてしまうなど、植物にとってはありがたい春本番。
芝もこの暖かさで劇的に成長し、穂先の長い芝がクッション替わりとなって、高速化に拍車がかかりました。
その後押しがあってマイラーズCのレコードに繋がった印象です。この高速決着に4番手以下のガリバルディ、ベルキャニオンは3着のエアスピネルから大きく離されてしまいました。
本当に反動は出ないのか!? 本番の安田記念まで中間の気配には目を離せないところです。
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クラシック戦線は風雲急!エポカドーロが名乗り!!
3歳クラシック、3冠がかかる「皐月賞」。直前で無敵の快進撃を続けていた王者ダノンプレミアムが挫跖でリタイア。ここに至り様相は風雲急を告げていたのです。
その中で行われた皐月賞でしたが、優勝したのは7番人気のエポカドーロ。私がスプリングSで◎に推し惜しくもハナ差2着。が、距離が2000mに延長し、稍重馬場で本領発揮とも思えました。
好スタートからアイリーンとジェネラーレウーノ、それにジュンヴァルロが来ると、さっと下げて4番手。飛ばすアイリーン。他の2頭も付いて行きます。
1番人気のワグネリアンは後方内に待機。2番人気のステルヴィオはその背後をキープします。また3番人気のキタノコマンドール最後方。そして大きく出遅れた私の◎グレイル(10番人気)も同じ最後方で展開。出負けした4番人気ジャンダルムはワグネリアンと同じ位置のイン。3連勝中のオウケンムーン(5番人気)も出負けして後方を追走。
上位人気馬が揃って後方に置かれる異常な事態。お構いなしに飛ばすアイリーンなどの先行3頭。前半の半マイルが47秒0、5ハロン59秒2(稍重馬場)。ところが離れた第二グループの先頭に立って、一人旅のような形になったエポカドーロ。自身は半マイルを49秒2。つまり3番手以下がスローだったのです。
直線で前の馬を捉まえに出たエポカドーロ。一気に先頭に立ちます。その外から好位で展開していたサンリヴァルがしぶとく伸びて来ました。後続の人気馬ワグネリアン、外にステルヴィオ。その間を狙ってグレイル。同じく大外からキタノコマンドール。ラストスパートに期待を込めて押し合いへし合い。
スムーズな展開から抜け出したエポカドーロの脚色は衰えません。そのまま余裕を残して2馬身差の圧勝。そしてサンリヴァルが2着を確保。3着争いが横一線。最内で懸命に粘るジェネラーレウーノ。ステルヴィオにキタノコマンドール、その間からグレイルの4頭が馬体を併せてゴールイン。
結果はジェネラーレウーノ、クビ差でステルヴィオ、ハナ差でキタノコマンドール、同じくハナ差でグレイル。ワグネリアンは1馬身半差の7着。ジャンダルムが9着。オウケンムーンは12着と惨敗でした。
2分00秒8は、ここ2年が1分57秒秒台。それに比べると大きくダウンした時計。やはり馬場の巧拙がモノを言う決着となった印象があります。
いよいよ舞台は東京に移ります。日本ダービーです。大将格のダノンプレミアム、無敗で毎日杯を圧倒したブラストワンピース。そして今回のエポカドーロを筆頭とする皐月賞組。まだまだダービーまで目を離せない一戦となりそうです。
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