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衝撃!ラストが13秒9!泥んこ馬場の3冠菊花賞!!

連日のように雨が降り続く中で、超大型の台風21号が接近。どしゃぶりの雨の中で注目のクラシック3冠目の「菊花賞」が開催されました。 馬場状態は不良馬場。泥が高く跳ね上がるコンディション。この馬場が各陣営に与えた影響は少なくないと思います。

「こんな馬場では後方待機、直線勝負は厳しい・・」との思いが、それぞれの陣営にあったようです。

内からスーと先頭に立ったのがウインガナドル。後ろにはアダムバローズ。それに続く外からマイスタイルが一気に浮上。1週目の4コーナーでウインガナドルに並びかけ、スタンド前で先頭に立ったマイスタイル。最初の1000m通過が64秒1。不良馬場で緩みないペースに見えました。

1番人気のキセキは後方で折り合いに専念。2番人気がアルアインで中団の外。それを前に見て3番人気のミッキースワローが続きます。アルアインの前には4番人気のダンビュライト。出遅れたサトノアーサー(5番人気)がキセキの真後ろ。サトノクロニクル(6番人気)が中団の内。同じところにポポカテペトル。その後ろに控えたクリンチャー。

そして、2000m通過が2分12秒9。各馬が仕掛け詰めの流れ。3コーナーを過ぎるとマイスタイルに変わり先頭に立ったウインガナドル。続くアダムバローズ。ところが、4コーナー手前から後続の各馬が一気に仕掛けて前に浮上して来ました。

そして4コーナーで先頭に立った武豊騎手のダンビュライト。そして一気にスパートしてきたクリンチャーが並びかけて来ます。その背後に内からポポカテペトル。それらに外から並ぶアルアイン。その外にミッキースワロー。中団にサトノアーサー、マイネルヴァンシュ。一番外にキセキが浮上して来ました。

直線先頭に立ったダンビュライトに外にクリンチャー、内からポポカテペトル。外にはアルアイン、その外にミッキースワロー。それを見ていたキセキが大外からグングン浮上。

ここでダンビュライトとアルアインが脱落。そしてミッキースワローも外からキセキに並ばれると脚が上がり気味。そして外からグイとキセキがアッサリと抜け出してゴールに駆け込みました。スタンドに向かい顔を泥で真っ黒になりながら、M・デムーロ騎手が大きなアクションでガッツポーズ。激しい叩き合いを演じているクリンチャーとポポカテペトル以下に、2馬身ちぎり捨てる圧勝劇。ゴール寸前で脚を滑らし躓きましたが、大事には至りませんでした。

勝ちタイムが3分18秒9、ラスト3ハロンが40秒0。昨年のサトノダイヤモンドが3分3秒3、ラスト34秒7。昨年よりも15秒以上も遅い時計。

先行した3頭が16、17、18着。バタバタになり遥か後方に失速。先行勢には厳しい戦いとなりました。

「いやあ、すごい馬場だったね。そんな中で良く頑張ってくれたと思う」と、ミッキースワロー(6着)の横山典騎手。

優勝したキセキは、初重賞制覇が菊花賞となりました。良馬場であればどんな結果になったのか、気になるところです。

◎クロコスミアが絵に描いた逃げ切り勝ち!!

私の本命クロコスミアが、絵に描いたような逃げ切り勝ちを決めてくれました。土曜日に行われた「府中牝馬S」です。

予想通り好スタートから主導権を取ったクロコスミアがポンと先頭に立って、まさに一人旅。前半の半マイル49秒5、1000m通過が61秒9。稍重馬場ですが典型的なスロー。それでラスト11秒2-11秒0-11秒5の決着。

岩田騎手を背にクロコスミアが直線で再加速。そのまま押し切りました。2着は1番人気のヴィ  ブロスがゴール前で強襲。外から同じく追い込んだ2番人気のアドマイヤリードがラスト32秒9の最速タイムで鋭く迫り3着。以下、クイーンズリング、トーセンビクトリーと続きました。

優勝したクロコスミアは、芝1800mで3勝目。昨秋の秋華賞トライアル、芝1800mのローズSで、シンハライト相手にハナ差2着。また、函館の北斗特別では1分45秒7のレコードで圧勝。距離の適性はまさにドンピシャでした。

一方で、札幌の準オープン、ワールドASJで3馬身差の独走。距離が2000mで4歳を迎えて本格化を迎えています。

エリザベス女王杯に登録する可能性がありますが、単騎逃げが打てる展開になると、大駆けのシーンも考えられます。