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2年7ヶ月ぶり?!美酒に酔うボニータの勝利 !(^^)!

安田記念の前哨戦「マイラーズC」は、ゴール前の激しいデッドヒートを制したイスラボイータが優勝。それは3年前のセントライト記念以来の勝ち星。本当に嬉しい美酒でした。

今年のマイラーズCは人気を分けたのがエアスピネルとイスラボニータ。年代は違えクラシックを歩んだエリート2頭。そして、マイル戦に転向して成果を上げて来たところでした。

レースは内から主導権を取ったサンライズメジャー。東京新聞杯を逃げ切ったブラックスピネルが後方に控えると、追い込みのフィエロが内から前に出て、外からヤングマンパワーが並んできました。

5番手のインにイスラボニータ、外から馬体を併せるエアスピネル。その後方にダッシングブレイズがいて、ブラックスピネルはその外です。また、東京新聞杯2着のプロディガルサンが少し掛り気味に追走。

前半の半マイルが47秒4。開幕週の良馬場としては、ゆったりとした展開で流れて行きます。

直線2番手のヤングマンパワーが逃げるサンライズメジャーを捉えて一気に先頭。好位のイスラボニータとエアスピネルも鋭く肉薄して来ました。そして、後方から一番外に出したブラックスピネル。プロディガルサンはまだ後方でモタついています。

直線で先頭に立ったヤングマンパワー。その直後からゴール前で鋭く伸びたイスラボニータ。そしてピッタリとマークしていたエアスピネルが外からグングンと肉薄。内で粘るヤングマンパワー。一番外から強襲してきたブラックスピネル。

激しい争いでしたが、内のヤングマンパワーを捉えて先頭に立ってイスラボニータ。これに半馬身差まで詰め寄ったエアスピネル。結局、人気通りの決着でした。

3着に迫るブラックスピネルを退けてヤングマンパワー。クビ差でブラックスピネルが4着でした。優勝したイスラボニータから4着ブラックスピネルまで0秒2差。まさに大接戦でした。

一方で、東京新聞杯でラスト32秒0の神業的末脚を披露したプロディガルサン。このスローでは厳しい位置取り。ラスト32秒9も無念の7着。東京に舞台が変わり次走は大変身が期待できそうです。

驚きの皐月賞レコード決着に衝撃の結果!!あの紅一点は……?!

 

牝馬が1番人気に推されたクラシック3冠へ道の初陣「皐月賞」。フラワーCを圧勝した3戦3勝のファンディーナ。単勝2.4倍。混戦の皐月賞というわりには高い支持率です。

とはいえ、これまでの3戦は横綱相撲とはいえ、揉まれず楽に2、3番手をキープ。スンナリと力をフルに出すことが出来ました。牡馬の猛者相手に外から被されたりした場合に、これまでのように能力を全開で出し切ることが出来るだろうか。ポテンシャルの高さは間違いないが、凡走も覚悟しておかなくてはならないと考えました。

主導権を取ったのは外から押してアダムバローズ。これに大外からトラストが続きます。ファンディーナが難なく3番手。これの外に並んだのがアルアイン。その外からクリンチャー。背後にダンビュライト。そのインサイドにはスワーヴリチャード。その外側にプラチナヴォイス。

後方グループの前方にアウトライアーズ。直後のインサイドにペルシアンナイト。その真後ろをカデナとレイデオロが並んで追走。

ところが、鞍上のデムーロ騎手はペースが遅いと感じたのか、3コーナーにかけて開いたインサイドからスルスルと好位に進出。真後ろにいたカデナも続きます。

そして3番手にファンディーナ。外側にはアルアイン。内から進出したペルシアンナイト。

4コーナーをまわって直線に入りクリンチャーが先頭に立ちそうな勢い。外からファンディーナが並びかけて来ました。好位外にいたダンビュライトが仕掛けます。その後ろにいたペルシアンナイトも仕掛けて内から2番手。馬場の中程からアルアインもラストスパート。直線外からプラチナヴォイスとウインブライト。大外はスワーヴリチャード。

ゴール前でダンビュライトを捉えたペルシアンナイト。これにアルアインが襲い掛かり先頭でゴールイン。2着は内のペルシアンナイトで、ダンビュライトが3着。先行し良く粘ったクリンチャー。最内から追い上げたレイデオロが5着。大外から追い上げたスワーヴリチャード、そしてファンディーナと続きました。カデナは初めての高速決着とあって9着敗退。

やはり、牝馬ファンディーナは牡馬の猛者に囲まれる厳しい形。前半アルアインに外からピッタリと馬体を併せられたことも、キャリア3戦の牝馬には大きな負担だった印象があります。

北村宏騎手は「ボコボコしているけど、内も外も馬場が固くて、速い時計が出やすいコンディション」と、コメント。

外を走らされた馬は厳しい条件でした。好位で流れに乗ったアルアイン。最内の経済コースを走ったペルシアンナイト。同じように経済コースを走った3着ダンビュライト。クリンチャーを含めて、皐月賞レコード決着では明らかにインコース有利。それが結果に出た皐月賞だったと思います。

インでゴチャつくよりも、4コーナーで一番外に出すことを選んだ四位騎手のスワーヴリチャード。共同通信杯を制した東京で巻き返しがありそうです。